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4章 論理と感情を合わせる方法 編
サラは想いを汲み取り選び取る
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あれから数日、私は毎日のように、セレナの研究所に入り浸っていた。
今日も朝早くに身支度を整え、宿のロビーに降りると、王様はいつものように既に起きていた。
時間で言うと今は午前六時前。王様は決まって私のことを見送ってくれる。
「サラ、今日も出るのか」
「はい。気になる研究があるので、今日も帰りは夜になります」
「ふむ。アレッタが会いたがっていたぞ?」
「……きちんと研究が終わったら会います。もう少しで完成しそうなので」
「そうか。王には理解の及ばない範疇であるが、くれぐれも無理はないようにな」
王様は私が死者蘇生の実験をしていることを知らない。かと言って、何をしに行くのか聞いてくるわけでもなく、いつも優しい言葉をかけてくれる。揶揄うこともなく、真に温かい想いを向けてくれる。
「……王様、今日の夜は少し大切な話をしてもいいですか? できれば、アレッタも呼んでほしいです」
「構わん。王はいつでも君の帰りを待っている! アレッタにも声をかけておこう!」
「ありがとうございます……では、行ってきます!」
私は笑って小さく会釈をし、外へ出た。
王様とアレッタには隠し事をしたくないという気持ちが強かった。私がしようとしてることを話したらどう思われるか、それはまだわからない。でも……やっぱり大切な人に黙っておくのはいけないことだとわかっていた。
宿を出た私はセレナの研究所に来ていた。
ここは相変わらず整然としていて、時間の流れすら統制されているかのような静けさを保っていた。
構築魔法の術式。魂の記録。転写と再構築。死者蘇生における核心技術に、セレナは淡々と、そして情熱的に取り組んでいた。
私もその手伝いをしていた。できる範囲の神聖魔法的支援や、術式の整合性チェック。
妹のことも全部話した。完璧な死者蘇生にするため、顔立ちや話し方の癖、寝相や歩き方、さらにはほくろの位置まで……できうる限りの情報を提供した。
それを聞いたセレナの演算能力は異常だった。
仮説を立ててから検証するまでの速度が尋常ではない。次々と新しい式を書き、試し、破棄し、また組み替える。
そして、ついに今日、完成に至った。
「完成した。理論上、蘇生可能」
「……セレナさんのことを疑っていたわけではないのですが、随分と早いですね」
「当然。ずっと独自に研究を重ねていたから、あとはあなたのような実験サンプルさえいてくれればそれでよかった。死者蘇生の禁呪を実践したいと思う人は稀だから、この機会は絶対に逃したくない」
セレナの目は本気だった。神聖魔法を否定するときのような淡々としたものではない。
言葉の一つ一つに強さを感じた。
「もう、妹に会えるんですか?」
「理論上は……ただ、その前に小動物で試す」
そう言ってセレナが出してきたのは、小さなモルモットだった。
亡骸は保存処理されており、肉体は損傷していない。
「妹が亡くなったのは何年も前だから肉体は残ってないんですけど、それでも死者蘇生はできるんですよね?」
「今更その段階の話? 問題ない。人体の構成要素は決まっている。今行う実験はその前段階。静かに見てて」
自信満々なセレナを見ていると、私はそれ以上何も言えなかった。
「……実験開始」
セレナが何をしているのか、それは専門性が高すぎるあまり、まるで理解できなかった。
王様が魔法の話を聞いて、「なんとなく凄い気がするぞ!」と言っていた時の気持ちが、今なら少しだけわかる気がした。
それから実験は進んだ。五分くらい経った頃か。
セレナがあの石を取り出したときから、空気が変わった。
それは私が数日前に託した、禁呪の触媒。それが今、蘇生術の“核”として扱われている。
淡い光が魔法陣を包み、空間が歪む。
亡骸のモルモットが、まるで息を吹き返すように……動いた。
「これが……死者蘇生……?」
お腹がかすかに上下していた。
けれど、その目には生気がなかった。どこか焦点が合っておらず、まるで人形のようだった。
「魂の断片が欠損。行動は模倣。自己認識不全。精度不足による仮蘇生体。でも、理論的には成功の兆候」
「成功……?」
私は、声を詰まらせた。
「この子……とても、生きているようには見えません……!」
「生物学的指標は正常。心拍、呼吸、体温、全て平均値。感情や意志は魂による作用。けど、魂の完全な再現は不可能。よって、この状態は最善に近い」
セレナの冷静な説明が、逆に恐ろしく思えた。
「じゃあ、妹にこれを使って……こうなったら?」
「その時点で再構築すればいい。完全な個体を得るまで試行を繰り返す。触媒の耐久は十分」
「繰り返す……? 失敗しても何度も?」
「当然。目標は一度の成功ではない。完全な再生。そのために無駄な感情は排除すべき」
「違う……!」
私は叫んでいた。
「……私は、妹を“蘇らせたい”わけじゃないんです。ただ、もう一度、会いたいんです!」
セレナの瞳が、わずかに揺れた。
ここまで協力してもらっているのに勝手なことを言ってるのは、自分でもよくわかっていた。
「妹の笑った顔、泣きじゃくって抱きついてきた時の温もり……名前を呼んでくれた声。私のことを“お姉ちゃん”って言ってくれた、あの子だけの言葉……全部が、大切な思い出だった!」
「……」
「あの子を実験の対象にするくらいなら……私は、あの子を、ちゃんと送り出したままでいたい!」
「非効率。だけど、理論の一貫性は保たれている」
「セレナさん、あなたにはわからないかもしれない。感情は、あなたの魔法には不要かもしれない。でも……私には、必要なんです!」
目の奥が熱い。
それでも、私は涙をこらえながら、はっきりと言った。
「私は妹を愛していました。大切に、大切に育ててきました。あの子の命は……思い出は、再現なんかじゃダメなんです。やり直すためじゃない、失いたくなかった気持ちがあるから、もう二度と手放したくないんです……ごめんなさい、今更気がつきました。模倣や再現では意味がないんです。思い出はかけがえのない大切な記憶だから」
沈黙。
セレナは、表情を変えないまま、ただまばたきを一度だけした。
「理解はできない。だが……否定も、できない」
その言葉に、私はそっと頭を下げた。
「……ごめんなさい。ここまでです、セレナさん。協力してくれて、ありがとうございました」
私は踵を返して、研究所を後にした。
最後に見たセレナの横顔は、変わらず冷たく、しかしどこか、ほんのわずかだけ——思考を深く巡らせているような静けさがあった。
◇◆◇◆◇
夕暮れの街を歩く。風がひんやりと頬をなでた。
気づけば、私は自然と足を早めていた。
そして、宿に着き、扉を開けて叫んだ。
「ただいま帰りました! 王様!」
ロビーのソファに座っていた王様が顔を上げた。
「……随分と早かったな。王は嬉しいぞ!」
王様はすごく嬉しそうに笑っていた。
「今日はちょっと、お出かけしたい気分です! 買い食いしませんか?」
「ふはははははっ! 良かろう! ここ数日は一人の時間を持て余していたからな! 二人で屋台街を征服しに行くとしようではないか! 夜になったらアレッタを誘って飲みに行くぞ!」
私は王様の横に並び、そっと袖を握った。
あたたかい。
今、私が戻ってきた場所。
それがどれほど、かけがえのないものか、ようやく実感できた気がした。
今日も朝早くに身支度を整え、宿のロビーに降りると、王様はいつものように既に起きていた。
時間で言うと今は午前六時前。王様は決まって私のことを見送ってくれる。
「サラ、今日も出るのか」
「はい。気になる研究があるので、今日も帰りは夜になります」
「ふむ。アレッタが会いたがっていたぞ?」
「……きちんと研究が終わったら会います。もう少しで完成しそうなので」
「そうか。王には理解の及ばない範疇であるが、くれぐれも無理はないようにな」
王様は私が死者蘇生の実験をしていることを知らない。かと言って、何をしに行くのか聞いてくるわけでもなく、いつも優しい言葉をかけてくれる。揶揄うこともなく、真に温かい想いを向けてくれる。
「……王様、今日の夜は少し大切な話をしてもいいですか? できれば、アレッタも呼んでほしいです」
「構わん。王はいつでも君の帰りを待っている! アレッタにも声をかけておこう!」
「ありがとうございます……では、行ってきます!」
私は笑って小さく会釈をし、外へ出た。
王様とアレッタには隠し事をしたくないという気持ちが強かった。私がしようとしてることを話したらどう思われるか、それはまだわからない。でも……やっぱり大切な人に黙っておくのはいけないことだとわかっていた。
宿を出た私はセレナの研究所に来ていた。
ここは相変わらず整然としていて、時間の流れすら統制されているかのような静けさを保っていた。
構築魔法の術式。魂の記録。転写と再構築。死者蘇生における核心技術に、セレナは淡々と、そして情熱的に取り組んでいた。
私もその手伝いをしていた。できる範囲の神聖魔法的支援や、術式の整合性チェック。
妹のことも全部話した。完璧な死者蘇生にするため、顔立ちや話し方の癖、寝相や歩き方、さらにはほくろの位置まで……できうる限りの情報を提供した。
それを聞いたセレナの演算能力は異常だった。
仮説を立ててから検証するまでの速度が尋常ではない。次々と新しい式を書き、試し、破棄し、また組み替える。
そして、ついに今日、完成に至った。
「完成した。理論上、蘇生可能」
「……セレナさんのことを疑っていたわけではないのですが、随分と早いですね」
「当然。ずっと独自に研究を重ねていたから、あとはあなたのような実験サンプルさえいてくれればそれでよかった。死者蘇生の禁呪を実践したいと思う人は稀だから、この機会は絶対に逃したくない」
セレナの目は本気だった。神聖魔法を否定するときのような淡々としたものではない。
言葉の一つ一つに強さを感じた。
「もう、妹に会えるんですか?」
「理論上は……ただ、その前に小動物で試す」
そう言ってセレナが出してきたのは、小さなモルモットだった。
亡骸は保存処理されており、肉体は損傷していない。
「妹が亡くなったのは何年も前だから肉体は残ってないんですけど、それでも死者蘇生はできるんですよね?」
「今更その段階の話? 問題ない。人体の構成要素は決まっている。今行う実験はその前段階。静かに見てて」
自信満々なセレナを見ていると、私はそれ以上何も言えなかった。
「……実験開始」
セレナが何をしているのか、それは専門性が高すぎるあまり、まるで理解できなかった。
王様が魔法の話を聞いて、「なんとなく凄い気がするぞ!」と言っていた時の気持ちが、今なら少しだけわかる気がした。
それから実験は進んだ。五分くらい経った頃か。
セレナがあの石を取り出したときから、空気が変わった。
それは私が数日前に託した、禁呪の触媒。それが今、蘇生術の“核”として扱われている。
淡い光が魔法陣を包み、空間が歪む。
亡骸のモルモットが、まるで息を吹き返すように……動いた。
「これが……死者蘇生……?」
お腹がかすかに上下していた。
けれど、その目には生気がなかった。どこか焦点が合っておらず、まるで人形のようだった。
「魂の断片が欠損。行動は模倣。自己認識不全。精度不足による仮蘇生体。でも、理論的には成功の兆候」
「成功……?」
私は、声を詰まらせた。
「この子……とても、生きているようには見えません……!」
「生物学的指標は正常。心拍、呼吸、体温、全て平均値。感情や意志は魂による作用。けど、魂の完全な再現は不可能。よって、この状態は最善に近い」
セレナの冷静な説明が、逆に恐ろしく思えた。
「じゃあ、妹にこれを使って……こうなったら?」
「その時点で再構築すればいい。完全な個体を得るまで試行を繰り返す。触媒の耐久は十分」
「繰り返す……? 失敗しても何度も?」
「当然。目標は一度の成功ではない。完全な再生。そのために無駄な感情は排除すべき」
「違う……!」
私は叫んでいた。
「……私は、妹を“蘇らせたい”わけじゃないんです。ただ、もう一度、会いたいんです!」
セレナの瞳が、わずかに揺れた。
ここまで協力してもらっているのに勝手なことを言ってるのは、自分でもよくわかっていた。
「妹の笑った顔、泣きじゃくって抱きついてきた時の温もり……名前を呼んでくれた声。私のことを“お姉ちゃん”って言ってくれた、あの子だけの言葉……全部が、大切な思い出だった!」
「……」
「あの子を実験の対象にするくらいなら……私は、あの子を、ちゃんと送り出したままでいたい!」
「非効率。だけど、理論の一貫性は保たれている」
「セレナさん、あなたにはわからないかもしれない。感情は、あなたの魔法には不要かもしれない。でも……私には、必要なんです!」
目の奥が熱い。
それでも、私は涙をこらえながら、はっきりと言った。
「私は妹を愛していました。大切に、大切に育ててきました。あの子の命は……思い出は、再現なんかじゃダメなんです。やり直すためじゃない、失いたくなかった気持ちがあるから、もう二度と手放したくないんです……ごめんなさい、今更気がつきました。模倣や再現では意味がないんです。思い出はかけがえのない大切な記憶だから」
沈黙。
セレナは、表情を変えないまま、ただまばたきを一度だけした。
「理解はできない。だが……否定も、できない」
その言葉に、私はそっと頭を下げた。
「……ごめんなさい。ここまでです、セレナさん。協力してくれて、ありがとうございました」
私は踵を返して、研究所を後にした。
最後に見たセレナの横顔は、変わらず冷たく、しかしどこか、ほんのわずかだけ——思考を深く巡らせているような静けさがあった。
◇◆◇◆◇
夕暮れの街を歩く。風がひんやりと頬をなでた。
気づけば、私は自然と足を早めていた。
そして、宿に着き、扉を開けて叫んだ。
「ただいま帰りました! 王様!」
ロビーのソファに座っていた王様が顔を上げた。
「……随分と早かったな。王は嬉しいぞ!」
王様はすごく嬉しそうに笑っていた。
「今日はちょっと、お出かけしたい気分です! 買い食いしませんか?」
「ふはははははっ! 良かろう! ここ数日は一人の時間を持て余していたからな! 二人で屋台街を征服しに行くとしようではないか! 夜になったらアレッタを誘って飲みに行くぞ!」
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