俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風

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俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで ダイジェスト00-05

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  目覚めは春風のごとく唐突に……


「――想像してたのと違う!」

 気がつくと、異世界で別人の身体になっていた俺、弓原ゆみはらよう
 どう見てもここは現代日本ではない。
 更にいうなら、ここは俺の部屋でもない。

 よくよく周囲を見てみると、なんやかんや見覚えがある人物がいる。

 異世界?
 いや、俺の記憶が確かなら、ゲームの登場人物だ。

 どうやら俺は、ゲームの登場人物になってしまったようだ。

 だが、まあ、それ自体は、某小説サイトなんかではよくあることだ。
 ヘビーな上にディープなあいつらとは比べものにならない小物ではあるが、俺もサブカル好きなライトオタクである。
 いつかこんな日が来るんじゃないかと、心の準備だって多少はできていた。
 神様からチートスキルを貰ったり、「魔王を倒せ」と最終的に裏切る仲間たちとともに旅に送り出されたり、そもそも人間以外の存在になったりと、そんな中二病をくすぐる展開が訪れたり訪れなかったりする日を待っていなかったか、と問われれば嘘になる。そんなことはオタクであれば必ず考えることだからだ。

 だが、想像していたのと、違う。
 全く違う。
 ヤバイくらいに違う。

 だって、俺がなってしまった人物は、女性だったから。
 しかもゲーム中で嫌われまくって最終的には没落する悪役令嬢だったから。

 ――せめて、なるなら男キャラにしろよ。なぜに女キャラだ。




  月夜に馳せる思いは夏の日差しのように……(前篇)


 状況を整理してみよう。
 自分の、というかこの身体の部屋にいる人物……悪役令嬢の取り巻き連中を追い出し、この状況について考える。

 俺は弓原陽。
 現代日本で暮らしていた高校二年生。
 特徴らしい特徴はない。ちょっと漫画だのゲームだのラノベだのが好きなだけの、本当にどこにでもいるような男だ。
 そして今、何があってどうなってこうなったのか、ゲームの登場人物になってしまっている。

 何があった俺の人生。本当に意味がわからん。

 せめて男になっていればまだ救いがあった気がする。
 この現象について、もっと気楽に構えられたかもしれない。
 「よし! 夢のハーレムを作ろう!」と決意したり、「チートはないか!? こういう時はチートスキルを持ってるはずだろ!?」と己に秘められた力の探索を始めたりと、他に気になることがたくさんある。

 だが蓋を開けてみればコレである。
 なんで女。しかも没落確定の悪役令嬢だ。

 今俺は、よくある剣と魔法が存在する乙女ゲーム「純白のアルカ ~白き魔法~」の登場人物、悪役令嬢アクロディリア・ディル・フロントフロンになっている。
 なんでなんだぜとかどういう原理でとかここはゲームの世界なのかとか、俺がわかるはずもない。俺の本体がどうなってるかもわからない。そもそもこんな怪現象、ラノベの設定ではよくあることだとしても、現実に存在するなんて誰が思う。「もしそうなったら」という想像と「実際そうなる」とでは、宝くじで四十億円当てたか当ててないかってくらいの差がある話だ。

 本当に、なんでこんなことに……

「アクロディリア様、体調が悪いのですか?」

 わからないことだらけだが、確かにわかっていることが二つ。

 一つは、俺が大好きな声優さんが当てている大好きなキャラが目の前にいる、ということ。
 名前はレン=ルーベル。
 バイトではない、リアルメイドである。アクロディリアに仕えている侍女だ。

 そしてもう一つわかっていることは、そんな大好きキャラを冷遇していた女が、今の俺だということだ。

「ごめんな……本当に」

 蘇る記憶に、自然と謝罪の言葉が漏れる。
 アクロディリアの肉体にいるせいだとは思うが、俺はこの性悪女の記憶を覗くことができるようだ。

 おかげさまで、見たくもないし思い出したくもない嫌がらせの数々を知ってしまいましたよ! 思わず謝っちまうようなネチネチした悪いことを散々散々飽きることなく年がら年中やりっぱなしの大開放だよ! 何この性格の悪い女? バカなの? 死ぬの? 死にたいの? 人の恨みを買って何がしたいの?
 このレンにも、誰彼構わず周囲にも、本当に嫌われることばかりしているのだ。本当に知りたくなかったよ!

 そんな女が今の俺、なんて考えると、……なんつーか、もう、言葉も出ない。




  月夜に馳せる思いは夏の日差しのように……(後篇)


 次は、この世界のことだ。
 ここは、俺が怠惰な妹から借りてプレイした乙女ゲーム「純白のアルカ ~白き魔法~」の世界だ。
 よくある剣と魔法の世界にある学校が舞台になっている。
 アクロディリアも、さっきいたアクロディリアの取り巻きも、メイドのレンも、ゲームの登場人物である。

 ここはゲームの中なのか?
 それとも、似て異なる別世界ってことになるのか?
 ……まあ、今の俺には、どっちであろうと大して変わらないことではあるが。

 その「純白のアルカ ~白き魔法~」の舞台である、このタットファウス魔法学校。
 八年制で、入学年齢は十歳から。年齢の上限は決まっていないが、だいたい十代前半の子が入学してきて、八年ほど学んで卒業していく。
 学ぶものは教養と道徳、そして名前のごとく魔法である。

 この世界では、誰もが魔法を使える。
 よくある剣と魔法の世界だけに、魔法もよくある七属性に分けられている。よくある火・風・水・土・空・闇・光である。よくあるよね。ちなみに「空」は「空間」だ。これもよくある方だな。

 そう、その魔法が問題なのだが。
 というか、問題だったと言うべきか。

 実はこの悪役令嬢アクロディリア、魔法使いとしては非常に珍しい光属性を持っている。
 だいたい一人一属性の魔法が使えるのだが、二属性とか三属性持ちという珍しい人もいる。過去最高で五属性持ちというすごい奴がいたらしいが、まあ基本的には一属性持ちだ。

 で、そんな二属性持ち、三属性持ちより更に珍しいのが、闇か光の属性持ちである。
 四属性持ちと同じくらい珍しいようで、四属性持ちが王宮に抱えられるほどの魔法使いであると考えると、かなりの希少価値がある。

 そんなレア属性を持って生まれたアクロディリア。
 この光魔法こそが、このバカ女が調子に乗りまくって、神に選ばれた的な選民意識を強く持ってしまって、大きく性格を歪ませた原因である。らしい。記憶によれば。

 まあなんだかんだ考えたが、これからだ。
 まずここが乙女ゲーの世界だとして……仮に違うとしてもゲームに酷似した世界であることは間違いないし、無関係だと考えるのは不自然だろう。

 とにかく、乙女ゲーの世界だとして。
 ならばこの世界には主人公がいるはずだ。
 「純白のアルカ ~白き魔法~」というゲームのタイトルにあるように、アルカ――アルカロール・バーグという女の子が、二年前にこのタットファウス魔法学校に来たはず――あ、来てる来てる。記憶にあった。

 二年前――アクロディリアが六年生に進級した頃に、アルカが外国の魔法学校から留学してきた。
 それがゲームでのスタート地点だ。
 そして、アルカがこの学校に転入してきてから、アクロディリアから彼女への一方的な敵視と嫌がらせが始まるわけだ。

 理由は、アルカも光属性持ちだからだ。
 この学校でたった一人の光属性持ちで、それを自慢してワガママ放題過ごしてきたアクロディリアと、降って湧いたように同じステージにやってきた者、それがアルカだった。
 しかも、アクロディリアより魔力が強い。

 タイトルの「純白のアルカ ~白き魔法~」も、副題にある「白き魔法」も、主人公が使う魔法がまばゆい純白――天使の羽を思わせるような光を発するところから付いている。
 対するアクロディリアは、なんというか、魔法まで自己主張をしているかのように、光がやや黄ばんでいるのだ。なんとも品のない黄色なのである。

 ゲームプレイ中も思ったけど、当て馬感すごい設定だよね! 制作の露骨な贔屓っぷりがすばらしい!

 そんな理由で主人公アルカを一方的に敵視するも、まあ脇役の悪役よろしく最後はザマァな結末を迎えることになる。だって相手主人公じゃん。そら脇役の悪役じゃ勝てんわな。当て馬感も露骨にすごいし。
 あくまでも、そういうゲームのシナリオである。
 言わば運命である。
 露骨な当て馬であろうと、むしろそれこそがアクロディリアの役目だと言える。ここがゲームの世界、あるいは密接している世界なら。

 だが、忘れてはいけない。

 もしこのままアクロディリアが破滅した場合、迷惑を被るのは俺である。
 俺が望んで悪役令嬢になったわけじゃないし、逆に俺の意思で俺の身体に戻れるわけでもない。そもそも俺の身体は今どうなってるんだ? わからないことだらけではあるが――

 このまま破滅すれば、俺が迷惑!
 なんでアクロディリアの悪事のツケを俺が払わなきゃならんのだ! 理不尽な!

 この怪現象がいかなる理由でこうなっていて、いつ終わるかもわからない今、「もし戻れない場合」を考えて、俺は全力でアクロディリアの破滅を阻止するぞ! もちろん俺自身のためにな!




  贅の代償は肥えたる馬のように……


「ぬわーー!!」

 俺が悪役令嬢になって二日目の朝は、某父親のような悲鳴から始まった。
 貴族恒例の、メイドさんが手伝ってくれるお着替えタイムが始まると思えばこの始末だ。

 悲鳴の理由は、初めてのコルセット体験である。
 俺がアクロディリアになった翌日、たとえ俺やアクロディリアがどうなろうとも、無情に時は過ぎる。

 とにかく、コルセットがキツい。
 身体を無理に締め上げて細くする矯正機のことだ。

 何が矯正機だ。身体を細くするものだ。もう俺には拷問機にしか見えんわ。アバラと内蔵破壊系の。

「しかしアクロディリア様。これを着けないとドレスを着ることができません」

 さあ、とコルセットを構えるメイド・レン。いやいやちょっと待とうよ……

「この際、はっきり言って欲しいの」

 俺は堂々と胸を張り、アクロディリアの腹部をつまんだ・・・・

「これは、レンの目から見て、無駄なモノじゃない?」

 指先に掴めるほどそこにあるそれ・・は、まさしくそれ・・である。それ・・でしかない。

 コルセットがキツいんじゃなくて。
 この悪役令嬢の身体が、その、ちょっと、許容範囲を少しだけ、ほんの少しだけオーバー気味なんじゃないかと。相対的に見て。

「…………」

 スッ――
 レンの顔が逸らされ、視線があさっての方を向く。

「すみません。私には何も見えません」

 うん。
 なんというか、直視しないという選択が、答えを物語っているよね。

 これからどうするかはまだ決めていない。
 が、目下最優先でやりたいことは見つかった。

 ――シェイプアップだ!

 色々言いたいことはあるが、とにかくコルセットがヤバイ! あれはいつか絶対に、装着時にアバラ折れる!
 もしくは内臓をヤる! すでに地味に命に関わってる!

 だったらもう、痩せるしかないだろ! 死ぬわ! 矯正機に殺されるわ! そんな死に方マジで嫌だわ!




  走る姿は木枯らしを運ぶ秋風のように……


 まだ現状を受け入れきれていない、というのがあるんだと思う。
 だからこそ、たとえ些細なことでも、やるべきことがあるというのは救いになった。

 余計なこと――とも絶対言えないが、考えても詮無いことを考える余裕がなくなったのは、少なくとも、今の俺には大事なことだった。

 たとえば日本のこととか、弓原陽としてやり残したこと全てだ。
 泣いて喚いて俺が元の身体に戻れるならいくらでもやってやる! 望むところだ! ……という意識はかなり前のめりであるのだが、泣こうが喚こうが戻れるはずもない。試すまでもなくわかりきっている。

 とにかく今は、俺がこの身体とこの世界に慣れることが先決だと思う。
 もしもこのまま一生アクロディリアとして生きていかねばならないんだとすれば……

 まあ、さすがにそこまでの決心はつかないが、少なくともしばらくはこのまま過ごすことになることくらいは、覚悟を決めておくべきだろう。
 そうなると、ゲーム期間で言うところのラストである八年生――これからほぼ一年間の間に、アクロディリアの家は没落することになる。

 まずは、その没落を回避するために考え行動を起こす。
 漠然とだが、俺はそんな方針を打ち立てた。


 というわけで、闘技場……実質的な運動場にやってきた。
 これから走りに走って痩せるために。今日から俺は悪役令嬢でありダイエット戦士だ!

 本日のお召し物は、アクロディリアらしいドレスではなく、地味~な体操服とメガネを着用。周囲を威嚇するドリルヘアー……ではなく巻き毛も巻かず、とにかく一目で「あっ! あの顔だ!」とわからないような装いである。
 おかげさまで闘技場にいる連中には全くバレていないようだ。

 さすがは異世界、もしくはさすがはゲーム世界。
 熊耳の大男がいたり、羽の生えた女子がいたりと、人間じゃない種族もちらほら見られた。特に羽っ子の人間離れした美しさは注目せざるを得ない。

「――ぜひぃー……ぜひゅー……ひい……ひい……」

 まあ、これまでほとんど運動もしてこなかったのだろう運動不足な身体は、5分のランニングにも耐えられなかったけどな!
 何この体力のなさ!? どこまで無理ゲー感を上乗せする気だよ!




  輝く努力は身を切る冬風のごとく無慈悲な一言で……


 ダイエット戦士が戦場を渡り歩き、一週間が過ぎた。
 慢性的な筋肉痛に苦しみながらも、少しずつではあるが、体力も筋力もつき、余分なアレ・・も結構削られてきた。
 これで冷酷美女度も格段にアップだ! やはりオタクとしては悪役令嬢は美しくあってほしいからな! まあ別に悪役令嬢として生きていくつもりはないけどね!

 それに、それだけではない。

 この一週間、一緒に走ったりマッサージをしてくれたり運動に関して言葉を交わす内に、非常に事務的に仕えていた専属メイド・レンも、だいぶ遠慮と容赦がなくなってきた。
 これまでこのバカ女に散々意地悪されたり嫌がらせされたりしてきた彼女である。
 これでレンの心身が少しでも楽になったのであれば、俺から言うことはない。

「どうかなレンさん?」

 自室の姿見の鏡で問題部分を観察しつつ、今日も体操着を持って控えるレンさんに意見を求める、と。

「失礼」
「おうっ」

 腹揉まれたっ。今揉まれてるっ。

「引き締まってきましたね。あと数日も走り込めばつまめなくなるでしょう」

 とまあ、こんなことをされるくらいには、遠慮がなくなってきている。

 ダイエットもそれなりの成果が出たものの、もうちょっと身体を絞りたいなと思ったので、走るのは続行することにした。
 まだまだこの世界、この身体、このおっぱいに完全に慣れたとは言いがたい俺である。たとえ没落まで一年しか時間がないんだとしても、焦ったところでしくじるだけだ。そしてそのしくじりが取り返しがつかないくらい大きな事だったら大変だ。それこそ何が起こるかわからない。
 今急ぐべきではない。
 だが立ち止まるわけにもいかない。
 少しずつでいいから、慣れていかないと。

 そして今日も闘技場へ行き、走る。 

「はっ、はぁっ、はあっ、ぐふっ、ごふっ、おえっ」

 こんな有様だが、一週間前と比べれば、走れる距離が格段に伸びているのだ。

「がんばりましたね」

 でもレンはそれでも涼しげな顔してるけどな! 全然物足りないって感じだけどな! 
 息切れしながら「もう一周行ってこい」と言わんばかりにしっしっと手を振ると、逆にレンは顔を寄せてきた。

「――回復魔法は試してみましたか? 『光の癒しライトヒール』なら肉体疲労にも効果があったと思いますが」

 え?
 アクロディリアの記憶を探り、初歩の回復魔法を試してみる。

「――癒しの光よ。彼の者の傷を癒し給え――『光の癒しライトヒール』」

 身体の奥から何かが抜ける感覚と共に、突っ込んで心臓の上に当てている手が発光する。……やっぱ黄ばんでるぞ、アクロディリア……
 しかし、見た目はちょっとアレだが、効果はてきめんだった。

 鉛のように重かった身体が、嘘のように蘇った。
 早鐘を打っていた心臓や酸素を要求する肺も、ここのところ身体中にまとわりついて抜けきれなかった筋肉痛による鈍い痛みも、嘘のように消え失せた。

 ……筋肉痛に悩まされていたこの一週間は、なんだったんだ?
 なんか人生初の初魔法の感動さえなく、心に到来するのは、なんとも言えない失意と拍子抜けと茫然自失だった。

 この一週間の苦しみは、本当になんだったんだ。
 肉体は元気になったけど、精神的にはがっくりきたわ……










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