俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風

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35.苦心の果てに……

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「――甘いですね」

 なんだか人気ひとけが失せてスッカスカになってしまった建設現場に呆然としていると、早速石材を抱えて運び出したレンが通りすがりに言った。

「腹芸は貴族と王族の十八番です。ヨウさんは貴族でも王族でもないでしょう?」
「え?」

 正直まったく意味がわからないんだが。腹芸? ……腹に顔描いて躍るやつ? いや、あれは腹踊りだよな……?

 これまた呆然と、重い重い石を抱えているのに足取り軽いレンの背中を見送っていると――彼女はピタリと立ち止まり、肩越しに振り返った。

「手伝う気がないなら離れていてくれますか? そこは邪魔になりますので」

 お、おう!

「やるわよ!」

 王子だのなんだのの手伝いなんて、最初から期待してないんだからねっ。勘違いしないでよねっ。別に一人でもできるんだからねっ。レンさんさえいれば俺の元気はいつもの百倍を超えるんだからねっ。
 幸いというかなんというか、大工さんたちは普通に仕事してるし。すでに半分はできているわけだし、更に言うなら全行程を大工さんたちだけでやる計算になっているのだ。これまでとは圧倒的にスピードは落ちるだろうが、七月という期限中には普通に完成するはずだ。

 冷静に考えれば、問題はないんだよな。誤算でもないし。
 本当に、最初はこんな感じになるだろうと思っていたんだ。だって学校一の嫌われ者であるアクロディリア・ディル・フロントフロンがこんなことやりますよーって公表したのは、皆でわいわい楽しく仲良く作業するためじゃない。アクロディリアの行動を見せつけるためだ。

 仲良くなりすぎれば、皆と近くなりすぎれば、アクロディリアではない。
 だが最低限見てもらわないと、評価が変わらない。
 俺がアクロディリアとして振る舞う以上、周囲の評価を変えすぎちゃダメなんだ。すっかり忘れていた気がするけど、大切なことを思い出せてよかった。

 むしろいつ正体がバレるかってハラハラしている方が、精神的には面倒臭いしな。アニキに口うるさく用事を押し付けられるのもうざったかったしな!

 ……ええそうですよ! 強がりですけど、何か!? 寂しいですけど何か!?

 文化祭の準備みたいだなーとか漠然と思って何気に楽しく過ごしていたら、いきなりこの有様だ。
 最近仲良くなった王子たちにもその従者たちにもそっぽ向かれて、周りにはレンさんしかいなくなっちまったよ。寂しくないわけがないだろう。

 でも、これはこれでよかったのかもしれない。
 ここ最近、アクロディリアとしては道を踏み外していたのは確かだからな。下々に気安く声を掛けられて文句を言わないなんて、このバカ女にはありえないことなのだから。

 それに、重ねて言おう。

「レンさんがいればいいかな」

 誰がいなくても、この人がいれば、まあ別になんでもいい気がする。
 何者かもわからない俺を認めてくれた、大切な俺の居場所で、俺はもう友達だとも思っている。剣術の師匠でもあるしな。
 誰に嫌われても仕方ないとして、でもレンだけは味方であってほしいし、そうであるなら俺の心が折れる理由はない。彼女がいれば俺は大丈夫だ。

 ちょうど石材を置いて目の前に来ていたレンに、俺の声は届いたようだ。

「――は?」

 ウホッ! いつにない冷たい反応! 

「くだらないことを言ってないで、早く石を運んでください」

 やっぱレンさんや! どんな時でもやっぱりレンさんはレンさんやな! その冷たい反応も好きだよ!




 レンの意味のわからない発言の意味が通じたのは、それからすぐだった。

「おはよう。すまない、ちょっと遅くなってしまった」

 お? ……おお!?

「殿下!?」

 ビックリした! 最近よく見る地味な格好の超イケメン・ラインラック王子と従者ヴァーサスだ! ちなみに地味な格好ってのは学校指定の体操服のことだ。俺もそうだしな。普通のジャージとTシャツという感じである。もちろん最近のかっこいいスポーツウェアとは似ても似つかないぞ。田舎の高校生みたいな感じだぞ。

「見事に誰もいなくなったね」

 いや、てゆーか、

「なんで……って、……そうか。殿下たちには愚問でしたね」
「まあね」

 この二人は、アクロディリアの中身が違うって知っているもんな。俺が見事にアクロディリアらしいこと・・・・・をしたとは思っていないのだろう。

「何があったかはよくわからないけれど、私は企画が中止にならなくてほっとしたよ。ここまで来たら最後まで建造技術を見ておきたいからね」

 あ、はい。大工さんたちのお仕事を最後まで見守りたいと。勤勉ですね。……ズレてるのか巡り巡ってやっぱり大物なのか、正直判断に困るな。

「キルフェコルト殿下は?」

 ヴァーサスの問いに、俺は肩をすくめた。

「朝から見てません」

 というか、昨日のあの怒りっぷりからすれば、来ない気がするけどね。

「どうやら向こうも捕まったみたいだね。――どうだった?」

 捕まった? え? どうだった?

「――察しの通りだ」

 うおっ!? ビックリした!
 背後、それも上からの声に驚いて振り返ると……うわっアニキ! アニキじゃないすか! あとクローナ! 今日も笑顔が輝いてるよクローナ! 王子と結婚しちゃえよ! お似合いだよ!

「随分と説得に時間が掛かってしまった。まあ自業自得だな」

 ニヤニヤ笑いながら、冷やかすように俺を見るアニキ。昨日別れた時に見た威嚇するような雰囲気は全くない。

「ど、どうして……」

 昨日あんな別れ方したのに、なんでこんな何事もなかったかのように……

「おまえこそどうした」

 え?

「昨日のあれはなんだ。おかげでバランスを取るために俺が過剰演出せざるを得なかっただろうが」

 「前はもっと腹芸が上手かっただろう」と、キルフェコルト殿下は不機嫌そうに腕を組む。

「本当に、まるで別人・・・・・のようだな」

 いやいやいやいやいやいや。それはその通りなんですが、ちょっと待とう。な?

「昨日の一件、事情は知っているのですか?」
「知らん」

 おい。

「奴らの話では、おまえが一方的に絡んできたという話だが」

 ああ、やっぱり自分たちに都合の良いように話したのか。まあいいけどさ。

「しかし甘いな。あの程度の嘘で騙せる王族などいない。一瞬で見破ったぜ」

 アニキィィィ! ステキィィィィ!! つまりそれは、わかっていて騙されたパターンってやつだったわけですね! マジ素敵ですアニキ!

「それよりおまえがひどい」

 ビシッ、とアニキは俺を指差した。

「おまえ、俺が乱入した時、ほっとした顔したよな? 明らかに力が抜けたよな?」

 え? ……したの? 力抜けた? 確かに喜びはしたけど……

「なんて気の抜けた反応しやがる。こっちが笑いそうになっただろ。しっかりしろよ」

 はあ、すいません……え? なんで俺怒られてんの?

「おかげで俺の演技までひどくなった。たかが女の小競り合い程度であそこまで怒るか。剣を抜いていたわけでもあるまいし、殴り合いのケンカをしていたわけでもあるまいし」

 ……う、うーん……さすがアニキというか、さすが王族というか……なるほど腹芸か。

 つまり腹芸ってのは、思っていることと建前をきっちり分けて振る舞う、ってことだな? 内心悪口言ってるけどおくびにも出さずに笑顔で接する、みたいなことだな? そう言われりゃ確かに貴族・王族の必須スキルか。つまんねー自慢話でも相手によっては興味津々の顔で聞かなきゃいけないんだろ? きのこ派にスパイに入ったたけのこ派のように。

「本当に何があったのかわからないのかい? 私たちは、いったいどれが本当のことなのかさっぱりだったんだけど」

 俺は全然知らなかったが、どうやら昨日の一件はすでに広まり、様々な噂となって飛び交っているようだ。

「ああ、わからない。というより、この女が真実を話さないと誰も知ることはないだろう」

 この女、ってのは俺のことである。

「でもおまえはあれでいい・・・・・んだろう? だから俺に預けて消えたんだ」

 俺はもう、言葉を失いっぱなしである。アニキ……アニキはやっぱすげー人じゃねえか……

「あいつらの主張を踏まえれば、フロントフロン家令嬢に砂を掛けてでも覆い隠したい真実がある、ってこったな。普通なら辺境伯の娘が何しようと知らぬ存ぜぬで通して家名を守るもんだからよ。それでも汚したってのは相応の理由があるんだろうよ。
 そしておまえのメイドが拾い上げたおまえのメガネが、何があったかを伝えるヒントだよな?」

 ……すげえな。ラインラック王子もすごいとは思ったが、やっぱこっちの王子もすげーわ。夜のクラブにいそうなただの面倒見のいい悪メンじゃないわ。桁が違うわ。
 アニキと呼びてーなー! もう!

「まあ、日頃の行いが悪いせいでこの様なんだ。同情はしねえよ? 自業自得だしな」

 それは知ってまーす。言われるまでもないでーす。

「ではわたしも、殿下がいくら手伝ったってお礼なんか言いませんからね? だって一言たりとも頼んでませんから」
「おまえの礼なんかいらねーよ。気持ち悪い」

 なんだとこの野郎! 中身はともかくガワはめちゃくちゃ綺麗だろうが!




「ところで、説得がどうとか言ってませんでしたか?」

 昨日の一件で怒っていないんだとすれば、王子たちが遅れてきた理由がそれなんだよな?

「そうそう。アクロの様子や反応なんかを皆に聞かれてね」

 ――作業中馴れ馴れしくした無作法な奴だとか、気安く挨拶した痴れ者だとか、石材を渡す時に無礼にも手に触れた奴だとか、運んできた飲み物を誤ってこぼしてぶっかけてしまった鞭打ちの罪が相応しい女子だとか、「ねえあんたどっちの王子派?」と二王子のファンの派閥争いに巻き込もうとした身の程知らずの女子だとか、「ヴァーサス様の方がいいよね?」と新たなる派閥の芽を育てようとしているどこの馬の骨か知れない女子だとか。

 そんな連中に囲まれて、「果たしてアクロディリアは怒っていないか? 気にしていないか?」と、真っ青な顔した連中に聞かれまくったらしい。
 ちなみに俺は、声を掛けてきた女子は憶えている。内容が濃いおかげで印象深かったから。

「こっちは少し別件だな。もうちょい深刻な連中が来たぜ」
「深刻?」

 ――聞けば、キルフェコルト王子の方には、主にアクロディリアの悪口をべらべら話していた連中が泣きついたらしい。何人か覚えてるぞ? あ? 特に作業もせず楽しそうに話してた連中はよーく憶えてるからな!

 アクロディリアとして振る舞うなら、大激怒だ。それが正解だ。
 男女問わず全員分け隔てなくイヤミの百や二百、家からの圧力、嫌がらせ、私刑などなどやりたい放題やっているところだ。

 よかったな! 中身が俺で!

「誰一人として記憶に残っておりません。生憎下々の顔と名前なんていちいち憶えていられないので」

 俺の言葉の意味を正しく理解した王子二人は頷く。

「ではそのように伝えておこうかな」
「手伝いが減ったんだ。これまで以上に働けよ」

 ――全然気にしてないからそう伝えてくれ、という意思は伝わったようだ。




 その後、やはり手伝いはなかった。

「――ヨウさん、彼女が」
「――わかってる」

 主人公アルカが仲間になりたそうにこちらを見ている。物陰から。
 だが、がらんがらんの今、アクロディリアが作業をしていることがバレている状況でアルカが手伝いに入られるのは不自然なので、レンさんから断ってもらうことにした。

「――いい? くれぐれも、くれぐれも、お礼を言っておいてね? お礼を言った上で断ってね? ああ、あと、これまで手伝ってくれてありがとうとも伝えてね? あと決して嫌っているから断るわけじゃないってことも念を押して伝えてね? いいわね? 全部憶えたわね?」
「――わかりましたから腕を離してください」

 直接言えない身なので、伝言を頼む。あれこれと付け加えたせいでレンを捕まえて伝えるというテクを駆使すると、彼女は若干迷惑そうに眉を寄せるも、拒否はしなかった。レンさんマジ女神。

 そんな主人公アルカほか、これまで手伝っていたような連中もチラチラと遠くから様子を伺っていたようだが、手伝いに入ることも、また声を掛けてくることもなかった。
 この距離こそが、アクロディリアと彼らとの心理的な距離でもあるのだろう。
 どのくらい近付ければいいのかはわからないが、これからの生活で、もう少し歩み寄ってもらわないといけないのだろう。

 そんなこんなで、二週間が過ぎた。
 王子たちは一日も欠かさず手伝いに来て、風呂上がりの一杯の味を知っているせいか、一週間前から作業が終わると例の温泉まで行き風呂に入り牛乳を飲む、という日課のようなものが増えていた。誰が言い出したのかは憶えていないが、誰も反対しなかったことはよく憶えている。
 走っていけば日没前に着くし、帰りはクローナの帰還魔法で一瞬で学校に戻ってこられるのだから、行きが少々面倒なだけである。魔法って便利だね!




 その日は、まるで真夏のように日差しの強かった。

 ついに浴場は完成した。
 無骨な石造りになっている外観は、風呂と言うより兵士の詰所のようだが、中身はきっちり風呂である。

 湿気が抜けるように窓があったり、水を抜いた時や掛け湯をした時に一時的に貯まる外の貯水タンクは、一度『洗浄クリア』の魔法でできるだけ無害な水にしてから近くの川に流れる仕組みになっている。それともう一つ貯水タンクがあり、蛇口を捻れば溜まった水が出るという簡易シャワー用だ。
 浴場のほぼ正面にある小屋には、約束通り購買部に繋がる転送魔法陣が設置された。

 俺が唯一こだわった木造の湯船も、温かみを感じる白木を使った立派な物が据えられている。組立も手伝ったんだぜ? ほんの少しでも手を加えたせいか愛着が半端ない。

「――じゃあ、とにかくまず何をおいても入ってみましょうか!」

 男湯女湯で別れるので別に一緒に入ってもアレなのだが、まあ気分の問題である。
 王子たちとついでに大工さんたち、そして女子組で別れて、早速ひとっ風呂浴びてみることにした。

 感想は……言わなくてもいいよな?




 十眼猪とうがんいの月が、残すところ数日に差し迫っていた頃。
 アクロディリア・ディル・フロントフロンは、第一回目の単位査定の課題を終了した。









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