俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風

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70.悪役令嬢の暇をつぶす一日  後編

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「俺は言いましたよ。辺境伯令嬢のやることではないと」
「そしてわたしは言いました。いいから投げナイフを教えてほしいと」「……と、押し問答になりそうだったので連れてきました」

 というわけで、一悶着あった後に俺はラインラックの部屋へと通された。

 読書をしていたらしいラインラックは、いつものように穏やかな表情で俺を迎えてくれた。うおー友よー暇かー? ……友でいいよな? あんまり関わらないとか俺言ったけど今や友達でいいよな?

「投げナイフか。言われてみれば、私も経験ないな」

 あ、ほんと? でもこういう奴こそ一緒に始めたりするも一人でとっととプロ級になっちゃうんだよな。そうだろ王子!? 完璧王子め! 一時間くらいでマスターしちゃうんだろ! 攻略キャラ様は全方面に才能をお持ちなんでしょ!?

「サスはどうだい?」
「俺もまったく。というか俺は剣以外の武器は使えません」

 そうか。まあ俺の偏見かもしれないが、投げナイフが得意って言うとダーティな奴かジョブ盗賊か、ってイメージはあるなぁ。そうだな、乙女ゲーの攻略キャラ様の、更にセンターポジションの奴が投げナイフ得意ってパターンはないよな。そりゃ経験もないだろう。まあ始めたらすぐマスターしちゃうだろうけどな!

「それより私は、君の冒険の話が聞きたいな」

 ああ、『ドラゴンの谷』のな。

「その話はキルフェコルト殿下も一緒の時がいいと思いますわ。あの人もきっと聞きたがるから」
「そうか。そうだね。ではまた会食でもしようか」
「それがいいですわ」

 前の会食、結構楽しかったからな。話のネタならかなり仕入れたし、またドラゴン話でもしよう。

「それでは日程が決まり次第、食事の手配をしておきます。夏休みに入ったらそれぞれ帰郷するでしょうし、しばらく会えませんからね」

 ヴァーサスの言葉を聞き、そういえばそうだったなと思い当たる。
 そうだよな、八月になればみんなすぐに里帰りするんだよな。海の向こうに帰るラインラックたちは当然として、ここから一番近い家であるキルフェコルトやクローナなんて、近いくせにまず会えなくなるしな。さすがの辺境伯令嬢の肩書きでも自由に城には出入りできないし。

 そう考えると、もしかしたら遊びに来ずとも、近々なんらかのお誘いはあったかもしれないな。
 まあそれはいいんだ。
 俺は暇つぶしに遊びに来たんだからな。

「そう言えば、今日はキルフェコルト殿下は部屋にいるのかしら?」
「どうかな。行ってみるかい?」

 というわけで、異国の王子ラインラックと従者ヴァーサスを連れて、キルフェコルトの部屋を訪ねてみた。何せ同じ寮だからな。階は違えどほぼ隣人である。



 擦れ違う者もおらず、ほんの2、3分ほどで目的の部屋へと到着した。

「――あら」

 部屋をノックすると、今日も美人な……あれ? 普段より二割増くらい綺麗なクローナが、俺たちの顔を見て少し驚いていた。なお後に聞いた話では、精霊の影響で雨の日は綺麗になるんだとか。確かに風呂場で見る時も綺麗だからな、水がある場所ではいい感じになるのだろう。

「ごきげんよう、皆様」

 いきなり現れたこのメンツを前に、クローナはとりあえず冷静に挨拶を返した。まあ、もう気心も知れてるしな。先触れがなかったから少しは驚くかもしれないが、そんなに驚くことでもないよな。

「遊びに来たよ。キルフェはいるかな?」

 ラインラックの気楽な笑みに、クローナは一旦下がり、すぐに戻ってきて「どうぞ」と入室を進めてきた。

 部屋に入ると――なんだかムッとする空気を感じた。夏場でこの雨だ、湿度が高いのはわかるが、キルフェコルトの部屋は更に熱気がこもっているようだった。
 見れば納得した。

「よう」

 テーブルをどけた部屋のど真ん中で、上半身裸で上段にぶっとい金属の棒を振る大男――キルフェのアニキが汗だくで立っていた! うおーすげー! あんなケバブみたいな形のデカい金属の塊を軽々振り回すとか、やっぱすげーわ! 骸骨無双の時は後ろ姿しか見れなかったが、正面とか横とかから見るとほんとにすげー! あと男くせー! いくら美形でもさすがにシチュ的に男くせー!
 特に、ボディビルダーのような立派な筋肉の流動がすごいし男臭い。シルエットだけ取れば細身にも見えるところがすごい。これって魅せるための筋肉じゃなくて、戦うためだけの筋肉ってことだろ? 余計な筋肉をつけると身体が重くなるから、必要な筋肉だけ付けてるって状態だろ? いや、ほんとすげーわ。これだけの身体を作るのにどんだけ努力したんだが……あとすごく男臭いし。

「邪魔したかな?」
「ただの暇つぶしだ。もうすぐ終わるからちょっと待ってろ」

 どうやら回数を決めているらしい。ブン、ブン、と、同じ動きに同じ型、そして同じスピードで淡々と振り続ける。すげえ……あの金属棒、50キロくらいあるんじゃねーの? それなのにまったく苦もなく振るとかとんでもねーわ。
 さすがゲーム中最強クラスの剣士だ。やっぱアニキはすげーな!

「――うし、終わり。で、なんだ? 遊びにき……おいなんだ。なんだよ」
「ちょっと貸して」

 と、俺はアニキの手から金属棒を奪ってみた。……うわクッソ重っ! 浴場建設の時に抱えた石より重いわ! マ、マジかこれ……こんなもんどうやって軽々振り回すんだよ……

「落とすなよ。変な落とし方したら床が抜けるからな――で、なんだって? 遊びに来たって?」

 なんとか切っ先を持ち上げられないかと両手……どころか全身の筋肉を総動員して力を込める俺の横で、王子連中は世間話をする。ぐおおおおお! うおおおおお! 気合だーーーー!!

「そう、暇だから遊びに来たんだよ。アクロから誘われてね。それからキルフェにも声を掛けにきた」
「いいな。暇で暇でやることなくてよ。まあとりあえず俺は風呂で汗流してくるから、このまま待ってろよ。――クローナ、あと頼むな」

 ――女風呂は、基本的に夕方俺とレンが湯を張って使うのが一番風呂になるのだが、男風呂はそうでもないらしい。遭遇すると危険な悪役令嬢が絶対に来ないので、男たちはのびのびと浴場を利用しており、だいたいいつでも湯が張られているのだとか。

 ふおおおおおおお! 唸れ俺の筋肉! 筋・力・全・開っっっっ!!

「あんまり力むなよ。血管ブチ切れるぞ」

 うるせー早く風呂行け! 筋肉オバケめ! 

 ――結局棒は上がりませんでした。重すぎる……




 憎き金属棒はヴァーサスに任せ、どけていたテーブルと椅子を元の位置に戻す。
 そして室内にある冒険の戦利品と思しき立派な角や何かの毛皮などを眺めて過ごす。うーん……王子の部屋とは思えないくらい冒険者冒険者した空間である。「あれはランナードラゴンの角で、あの毛皮はグレートグレイベアの皮です。あそこに飾ってある剣は、百年前に実在したフレイヤーフレイヤーという盗賊の細剣レイピアのものだそうです」

 ほほう……正直物の価値が正確にはわからないのだが、見るからに高そうで貴重そうな物ばかり飾ってある。

「ランナードラゴンの角か! 何、あれがフレイヤーフレイヤーの剣だと!?」

 ヴァーサスが盛り上がっているくらいだから、すごいアイテムなんだろうとは思うが。

 お茶を飲みながらクローナの説明を聞いていると、筋肉王子が帰ってきた。

「待たせたな」

 シャツ一枚にズボンというラフな格好である。うーむ……アニキは俺の考えている以上に冒険者してたんだなぁ。第一王子にしとくのが勿体無いくらい優れた冒険者なんじゃねーの?

「で、何して遊ぶって? カードか?」
「いや、アクロの希望で投げナイフをしようと」
「あ? 投げナイフだ?」

 訝しげな顔をするキルフェコルト。

「そんなに意外ですか?」

 俺としては、室内でできて身体も動かせて新たなスキルを身につけることができるという、まるで損のない思いつきなのだが。

「大方、先日の冒険で自分に足りないものが浮き彫りになったってとこだろ? あ?」

 うわ……ニヤニヤしながらいきなり確信突いてきやがった。

「まあ、そんなところです」

 隠すようなことでもないので、曖昧に頷いておく。

 ――グランを盾にドラゴンの相手をしていたあの時、もし俺にあの状態のまま攻撃する手段があったとすれば、牽制になったはずだ。ダメージは期待できずとも、時間稼ぎの一助にはなったはず。そしてそれができていたらグランの負担も減ったはずだ。

 これからも冒険に出るかどうかはわからないが、色々な状況を想定して、いろんなことができた方がいいだろうと俺は思う。
 どうせ空いた時間だ。暇つぶしも兼ねてやってみて、向いているようならこれも訓練で身につければいい。

 もっと強くなりたいからな。そして俺は剣だけに固執する気もないからな。

「聞かせろよ。何やらかしたんだ?」
「その話はまた、食事でもしながら話しましょう。今私は遊びたいのです」
「ま、おまえのメイドもいないしな。話はあとにするか」

 そうだぞ。今はレンさんいないんだぞ。レンさんだけ除け者にしようなんて考えたらアニキでも許さねえからな! すげー悪口言ってやるからな! 筋肉オバケってあだ名を広めてやるからな!

「投げナイフか……剣を投げたことは何度かあるが、ナイフはねえな」

 なんか筋肉モンスターらしいエピソードもありそうだな。そのうち聞き出そう。

「ラインラックは使えないのか? ああそうか、おまえ風魔法が使えるから、ナイフなんか投げる必要ねえのか。ヴァーサスは剣だけか。……なるほどな、ここにいるみんな素人なのか。意外な共通点があったんだな」

 うーん……制作陣の未設定だったのか、それとも制作陣の「イケてる男は投げナイフなどしない、剣だけで勝負する」などという先入観から来た共通項だったのか。まあ未設定かな。さすがに。

「わかった。じゃあ行くか」

 え?
 全員が、立ち上がるキルフェコルトを見上げる。何事かと。

 そんな俺たちに、奴は言った。

「購買部だよ。投げナイフも売ってたし、的になりそうな物もあるだろ。おまけに酒も食い物もあるしな。片隅でも貸してもらおうぜ。それにこの雨だし人も少ないだろうし、もしいたら誘って一緒に遊べばいいだろ。ちゃんとした投げナイフのやり方知ってる奴がいたら教えてもらおうぜ。それまでは各自我流だ」

 行動派だな! でも異論はない!




 この日の「王子たちの優雅なナイフ遊び」が話題となり、一種のブームが起こる。購買部には投げナイフ用の板が壁に設置されるようになり、投げナイフが飛ぶように売れることになる。

 ――更に、何年も先の話になるが、単純明快で場所も選ばないとあって、庶民も貴族も関係ない投げナイフ遊びは廃れることなく広まり、タットファウス発祥の名物競技にまで昇華することになる。

 公式サイズが定められるまで紆余曲折を経るのだが、無駄に意匠を凝らしたナイフを貴族が好んだことで、決闘の代わりに貴族同士の小競り合いとして流行した。
 確かな腕を持つ鍛冶師が打った名品は実用も兼ねて冒険者が欲しがり、誰が言い出したのか「男のアクセサリー」などと称して細工師たちも乗り出したりと、それなりの経済効果を生み出すことになる。

 なお、この日の遊びが国の文化の一つにまでなってしまうのだが、その文化の歴史の中にアクロディリア・ディル・フロントフロンの名は残らないのだった。
 
 果たしてそれは「辺境伯のご令嬢がはしたくも始めた」から善意で伏せられたのか、それとも「あの嫌われ者の発案よりは二人の王子が発案したことにした方がロマンとドラマがある」と判断されたのか。

 それは誰にもわからない。




 だがそんな先のことはどうでもいいのだ。

「あら。あらあらあら」

 そう、大事なのは今だ。

「そのご自慢の筋肉って飾りだったのね」
「うるせーぞ! くそっ、ナイフが軽すぎて全然投げてる気がしねえ……」
「意外だね。君が身体を使うことで遅れを取るなんて」
「おまえもうるせーぞ! さっさと慣れやがって!」
「あら八つ当たり? かっこわるぅ~い」
「ああ!?」

 いつかの建設作業中の借り、ここで返す!








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