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72.ある男の追跡、その後 後編
しおりを挟むジングルは、アルカを抱えて岩陰に潜んだ。
魔法を掛けて気配を消し、これで一応ジングルの準備は完了である。
距離はそれなりに取ったが、完全な安全圏とは言い難い場所だ。だがそれがいい。
この辺じゃないと状況を見ることができない。
「ジングルくんってそんな人だったっけ?」
背後の人物――アルカは、自身の魔法で治療しながら問いかけてくる。
「偶然居合わせたんだよ。同じ学校のよしみで手ぇ貸してるだけだ」
「え? そうなの?」
間の抜けた声だ。が、この女は油断できない。
「でも、ずっと付いてきてたよね? 『ドラゴンの谷』に来てからずっと」 ――これだ。
この女はとぼけた口調と態度だが、しかし勘働きは非凡なものがある。恐らくは数多の冒険でいろんな経験を積んできたおかげで、第六感的なものが磨かれたのだろう。頭はよくないらしいが、むしろこういう理屈に収まらない直感タイプの方がジングルは苦手である。
「おまえらが先行ってただけの話だろ。だいたい一本道じゃねーか。ついて行きたくなくても付いていくしかねえだろ」
「あ、そうか」
納得した!? ――ジングルは逆に驚いた。だが変に触れても蒸し返すだけなのでスルーする。
「向こうの様子は?」
「もうすぐ来る」 今ちょうど、辺境伯令嬢が不抜けた小僧に蹴り入れたところだ。なかなか腰の入ったいい蹴りである。
「ジングルくん、行って」
「あ?」
「私のことはいいから、アクロディリア様を助けて。さすがに相手が悪いから」
「うるせーわかってるよ。いいからおまえは自分のことに集中しろ」
――最初から、ジングルは辺境伯令嬢や素人臭い小僧に、ワイバーンを任せるつもりはなかった。
――だが、これはジングルが考えうる最悪の手である。本当にやりたくない類のものである。
「マジでやべー状況になったら、俺がワイバーンを殺す」
離れすぎず、また近すぎず。
この場所を選んだ理由は、言わば「狙撃」できる有効範囲内に含んでいるからだ。
「俺の『超真空風』なら、まだ柔らかい子供のワイバーンの鱗くらいぶった切れる。一撃で頭を切り飛ばしてやるよ」
中級の攻撃用風魔法で、真空の刃を飛ばすものだ。ジングルの得意技でもある。……学校では落ちこぼれの不良で通しているので使えることさえ秘密だが、さすがに出し惜しんではいられない。
「え、そんなことできるの? だったら」
「すぐやれってか? 無茶言うなよ。これは最悪の手なんだからな」
あのワイバーンの血が流れることは、本当に避けたいのだ。
「もし殺したら、十中八九上のデカブツが動くぞ。ここまでは来れないだろうが、まあ怒り狂って上からブレス吐きまくるんじゃねーの?」
「あ、そうか……ありそうだね」
ありそう? ありそうどころか、そんな生易しいものじゃ済まないと予想している。
怒りで我を忘れたワイバーンは、周囲に八つ当たりしまくるだろう。最悪人を恨んで人里を中心に狙い出すかもしれない。更に最悪なのは、タットファウス王国を襲撃する可能性があることだ。人間の足では数時間掛かる距離であろうとワイバーンにとっては10分程度だ。
王国が潰されることはないだろうが、多くの市民に被害が出ることは想像に難くない。
辺境伯令嬢が「囮になるのは嫌だ。自分を守れ」と言っていれば、真っ先に幼少ワイバーンを殺して逃げるという手を打っただろう――最悪の予想はあくまでも最悪の予想に過ぎない。そんなものと目の前の人命は比べられない。
ちなみに、変に手負いにするだけに留めるのでも、奴らは人間を恨む。将来的にはもっと大きな脅威になりかねないので、殺すしかない。
「俺は俺なりにやることやってんだよ。おまえのことは守るから、気にせず治療しとけ」
まだワイバーンの生態が解明されていない。あいつは何で獲物を探す? 視覚だけではない。嗅覚、聴覚は元より、生物の呼吸を感知しているかもしれない。蛇は生物の体温を感知すると伝え聞いているが、ワイバーンにもその能力はあるのではないか。あるいは親とはどうやってコミュニケーションを取っているのか? 言語があるのか? それとも視認不可能な体内の魔力……魔素を操ることで交流しているのではないか? 魔素を操れるなら魔素を感知する能力があるということだ。ならば物陰に隠れたところで見つからないとは限らない。
様々な「獲物を認識する方法」を思えば、ジングルはやはりアルカの傍を離れられない。ワイバーンが何を考えて誰を狙うかなんて、それこそワイバーンしかわからないことだ。たとえ一割もないかもしれない可能性だが、それでも一撃で死ぬアルカの傍は離れられない。後から悔いる結果になるかもしれない。
だが辺境伯令嬢を放っておくこともできない。
だからジングルは構えた。
アルカを守りながら、いざという時はワイバーンを殺すために。
まったく予想外で想定外なことが色々起こったものの、とにかくジングルも無事に帰還を果たした。
「おう、戻ったか」
消灯を過ぎた夜中、ジングルは主たるキルフェコルトの部屋を訪れていた。
いつもなら上司に当たる上役に報告するのだが、今回は直接頼まれたので、直接こちらに報告する必要があるのだ。
「大変でしたよ」
テーブルのロウソクだけという薄暗い室内で、椅子に座るキルフェコルトと立ったまま対峙する。護衛も務めるクローナはジングルの後ろである。
「大変っつーのはドラゴンか?」
「あ、知ってた?」
「観測班が優秀だからな。あと冒険者ギルドからも報告が来てる。まああれだけデカけりゃ遠くからでも見えるしな。――安心しろ。奴は人のいない方向へ飛んでいったらしい」
「うーん……通りすがりですかね?」
「そう考えるのが妥当だな。今日まで目撃情報がなかったんだから、今日そこに来たって考えた方が自然だろ」
「だとしたら、辺境伯令嬢は相当運が悪いっすね」
滅多に冒険に出ないのに、その日に限って、あれだけの大物と出くわしたのだ。
「俺からすれば強運と言いたいところだけどな」 そう思うのは本人だけで周囲はすごく大変なんですよ、とは言わないでおく。第一王子の自覚が足りないというのは、言われるまでもなく、本人が一番よくわかっていることだろう。
そして、これで第一王子として色々考えていることも、ジングルは知っている。
表に出せるわかりやすい言動とは裏腹に、腹の中で何を考えているのかはさっぱりわからない。
「で、生きて帰ってきたってことは、目的は達成したんだな?」
「ええ。『光の大賢者』の石碑まで行きました」
「何かあったか?」
「何もないっすね。相変わらず石碑の字は読めなかったし、辺境伯令嬢もアルカも読めなかったみたいだし。……あれ?」 ふと、ジングルはあの時の記憶を辿りながら、少しの違和感を覚えた。
「どうした? 何か気になることでもあったか?」
「気になる、っつーか……あんまり不自然ではないし、単なる俺の勘違いかも」
「構わん。言え」
不確かなことだ。ちょっと引っかかっただけのことだが、主に「言え」と言われれば言わないわけにもいかない。
「あの女、1分くらい石碑を見たあと、名指しでアルカに石碑の前を譲ったんすよ。それだけです」
「……?」
「だから言ったでしょ。ちょっと引っかかっただけだって」
「何が引っかかったんだ? 石碑の前を譲ったって、それだけだろ?」
そう、ただそれだけだ。それだけの話だ。何も不自然じゃない。
「俺は聞いたんすよ、『読めたか?』って。辺境伯令嬢もアルカも読めなかったって答えました。――引っかかったのは、その場に俺ともう一人いたんすけど、俺ともう一人に読めるかどうか確認しなかったことっす」
その時は何も思わなかった。
だが、思い返してみると、少し不自然ではないだろうか。
「普通聞きません? 苦労してようやくたどり着いた場所なのに、なんの収穫もないなんて嫌じゃないですか? ほんのわずかでも何かを得たいと思いませんか? 俺ならそう思うのに、辺境伯令嬢はすんなり引いたなーと」
「それが違和感か」 ジングルは肩をすくめた。
「わかんねーす。ただ、本当は読めていたと仮定するなら、俺のわずかな違和感もしっくり行くっつーだけの話ですから」
もしあの時、辺境伯令嬢が石碑を読めていたら。だとすればジングルの違和感は解消される。知っている内容を誰かに聞こうなんて誰も思わないから。
だが人間の行動なんて、どこかしら何かの意図が含まれた時点で、途端に不自然になるものだ。それは頻繁に起こる「行動の動機」と呼ばれるもので、その例に習うならジングルの行動さえ違和感の塊に成り得る。
つまり、些細なことを深く考えたらドツボにハマるのだ。
意味のないことを考えたって、存在しない真相には到達できないのだから。
「――ふむ」
「っ!?」
突如室内に現れた気配に、弾かれたようにジングルが身構える――が、気がつけば気配はジングルの背後にあった。
そして、首筋をとんと叩かれた――おまえは死んだ、といういつもの合図だ。
「まあまあじゃの。腕は上がっとるが、まだまだ未熟」
「……師匠かよ。心臓に悪い登場しないでくれよ」
聞き慣れたしゃがれ声と、何百万と打ち込まれた「死の合図」に、ジングルの全身から力が抜けた。
気配の正体は、ジングルが師として、そして父としても慕っているタットファウス王国の隠密部隊のトップだ。
気配が読めない、動きが見えない、注視しているはずなのに忽然と消えるという、人として人を超えたようなめちゃくちゃな存在だ。
どこにでもいそうな、小柄な老人……彼こそ知る人ぞ知る隠密の頭、フォンケンだ。
「馬鹿野郎。わしゃ最初から普通に部屋におったわ」
「普通じゃねえだろ」
そう、普通じゃない。明らかに。
目の当たりにしても何も感じないのだ。生気も瘴気も、生物の気配さえも。まるで霞のような存在感でそこにいる。瞬きすれば消えてしまうんじゃないかという空気に等しい希薄さしか感じない。
恐らく、ジングルが部屋に来た時、ジングル自身もちゃんと見ているはずだ。
ただ、それを人として認識できなかっただけで。
老いてなお技術は衰えず――むしろ上がっている気さえして、改めてジングルは師との実力の差を思い知った。
フォンケンは、とりあえず弟子の成長を確認した後、キルフェコルトに視線を向けた。
「殿下、話の続きはわしからしたいんじゃがの?」
「話っつーと、石碑の話だな?」
「そうですじゃ。まあ掻い摘んで話しますとな、あの石碑には『光の大賢者』の遺言のようなものが書かれておるのですな」 初耳――ではあるが、ジングルは驚かない。
あの場所を試験に使用している以上、フォンケンが何も知らないなんてありえないのだ。むしろ全てを知っているから試験場所として採用していると考えるべきである。
「石碑には仕掛けがありましてな。光の魔力を持つ者にしか読めない仕様になっておるんですじゃ」
「ということは、フロントフロン令嬢とアルカロールは読めたってことだな?」
「間違いなく読めとりますな。ジングルの話からして間違いなく」
「ふむ……」
キルフェコルトは背もたれに寄りかかった。
「察するに、遺言だけが書かれているわけじゃねえんだな?」「その通り。遺言とともに、ある魔法が残されておりますな」
「そうか。わかった」
一つ頷き、キルフェコルトは「もういい。解散だ」と告げた。
「あれ? 聞かねーの?」
どんな魔法が残されているのか。ジングルは興味津々である。
「ここまで回りくどい残し方をしてるんだ、間違いなく禁呪の類だな。王族の祖先どもが意図的に隠したに決まってる。だったらそれは簡単に暴いちゃダメっつーことだ。きっと国を揺るがすようなヤバイ魔法なんだろう」
それが本当なら、ジングルは余計に知っておかないとまずいのではないかと思うのだが――しかし口には出さない。隠密としては言えるわけない。それを考えるのは主の役割だ。
「それで良いのですかな? 国の大事かも知れぬですぞ?」
「安い挑発すんなよ」
フォンケンの言葉に、キルフェコルトは強い眼差しを返す。
「かつての国王たちが決めたことだ。国が決めたことを俺が知る必要があるかどうかは、俺が決めることじゃねえだろ? 今の俺には権力がねえ。だから国に関して知る権利もねえ。
ついでに言うが、聞いたっておまえは教えてくれねえだろ? むしろ王子の自覚がないと説教くれるだけだろ」
希望通り、あるいは想定通りの答えに、フォンケンは笑った。――国の後継者として分別を持っていることを確認したのだ。
「お許しくだされよ。わしにはもう、若いもんの成長しか楽しみがないのですじゃ」
「食道楽はやめたのか?」
「それは生活の一部ですな。楽しみではなく」
物は言いようである。相変わらず曲者の老人だ。
「フォンケン、国王への報告任せていいか?」
「御意に」
「おし、じゃあ今日はもう解散だ」
いつからか、雨が降りだしていた。
「雨が降ってんな」
「雨期かの。今年は少々遅かったな」
一緒に寮から出てきた二人は、暗い暗い空を見上げる。いつもなら月明かりや星明りで多少明るいが、今日は本当に真っ暗だ。
「師匠、帰んのか?」
「うむ。王への報告に遅延は許されんからの」
「そうか。じゃあ雨よけを――」
「いらんよ」
雨よけの魔法を掛けようとするジングルを止め、フォンケンは左手を上げた。
すると――夜からにじみ出るように、そこかしこから人が現れた。その数は四名名だ。
「新しい弟子たちか」
「おう。隠密になるかはまだわからんがの」
暗がりではっきり見えないが、10歳かそこらの子供ばかりである。――ちなみにジングルはちゃんといることに気づいていた。寮に来た時はいなかったこともわかっている。そうじゃなければジングルが不審者として全員拘束している。
きっと自分と同じ孤児たちだ。そして自分と同じく厳しくも温かく育てられているに違いない。
「ではの。身体に気をつけろよ」
「そりゃ俺のセリフだよ。師匠ももう歳なんだから無理すんなよ」
「馬鹿野郎。そういうことはわしが安心して隠居できるくらい腕を上げてから言え」
「そうすりゃ笑って田舎に引っ込むわい」と言い残し、するすると滑るようにぬかるむ地を歩くフォンケンと、新しい弟子たちは、そのまま闇に溶けてしまった。
「……師匠が出てきたか」
辺境伯令嬢の奇行はどうでもいいと思っていたが、今日だけで様々な違和感と不自然を感じた。
それだけならまだいい。
キルフェコルトがどういう理由で興味を持っているかも考えないようにしていたが、しかし、あの師匠が出てきたことでジングルの胸中はざわめいた。 師匠――フォンケンは、隠密のトップではあるが、高齢を理由に現場を退いている。そして後進の育成に力を注いでいるのだが……
こと国王の信頼を得ている者として、度々国王の命で活動しているのだ。
今回出張ってきたことも、恐らくは国の事情があったからに違いない――まあそれはそうだ。話によれば辺境伯令嬢とアルカは、禁呪の類を入手したらしいから。
あの石碑がある場所を隠密の試験に使っているのも、「隠密の誰もがあの石碑へ到達できるように」という配慮からだろう。
恐らく、石碑を見た人物を把握するために。誰かが偶然でも禁呪を手に入れる可能性があるから。 どういった類の魔法かはわからないが、王国が知らないところで使い手が増えないようにするためだ。
もっと言えば、禁呪を他国に渡さないために、だ。
「……腑に落ちねえなぁ」
労力を割いて監視までするくらいなら、国で確保・保管すればいいのに。フォンケンが出てくるほどの事情があるなら尚更だ。
しかし、色々気になることは山積みだが、ここでジングルは思考を切り替えた。
――これ以上、ただの密偵が事情を知る必要はない。キルフェコルト以上に知る必要がない。
「……寝るか」
とにかく一仕事終えたことは確かで、報告もしたので、ジングルの任務は終了した。
朝が早かったせいで眠い。
とりあえず帰って寝ることにした。
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