俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風

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179.ある日、昼休み、学食で…… 

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 俺にとっては数ヶ月ぶり、だがいつも通りの朝メシを食べる。
 いつものグラノーラとバナナだ。

 両親は共働きで忙しいから、朝はいつもこんな感じだった。時々コーンフレークだったりもするし。
 祖父母曰く「毎日牛乳さえ飲めばそこそこ大丈夫」という教育が回り回って孫に来てるわけだ。まあその甲斐あったのかどうかはわからないが、俺も妹も大した病気はしていないが。

 もっと小さい頃からこんなもんだったから、弓原家にとっては至って普通の朝食である。絵に描いたようなご飯と味噌汁、なんてほとんどなかったかな。

「あっちの世界」で味の薄いスープで文句がなかった理由かもしれないな。うちはあんまり和食和食してないから、普通に受け入れられたのかもしれない。牛乳も、風呂上がりにいつも飲んでたしな。

 それはそれとして、やっぱり米が食いたい。
 数ヶ月ぶりに和食を食べたい。

 強くそう思いながらシリアルを片付けバナナを詰め込み、カフェオレで流し込んで席を立つ。同じくテーブルに着いている怠惰な妹を置いて家を出た。
 ちなみに俺の妹はよっぽどのことじゃないと根に持たない。……今朝の丸出し事件でびっちょびちょとか、たぶんもう気にしてない。というかたぶん最初から気にしてない。……兄としては少しは気にして欲しい。心配だ。

「あっちの世界」では九月だったが、「こっちの世界」ではまだ四月である。そして通常授業のあるただの平日である。
 昨日までハリウッド女優も真っ青の美女だった俺が、今日から普通の高校生として登校するのである。思うことはたくさんある。ありすぎる。でもすごく気は楽だ。

 何せ、ほら、あのレベルで嫌われてないから。普通に歩けるし、大して見られることもないし。良くも悪くも俺は目立たないし、そういう人生を歩んできたんだし。
 特にあの女・・・を体感してきた今は、心底実感している。

 もう目立ちたくない。ああいう日常生活は勘弁だ。気にしないにも限度があるんだよ。
 
「おーす弓原」
「お、おう」

 登校中に声を掛けてきたこいつは、友達だ。数ヶ月ぶりに会う、中学からの友達。今は同じ高校で、同じクラスでもある。そしてヲタ友でもある。

 ――よかった。
 ――先に妹と「感動の再会」を済ませておいて、本当によかった。

 もしやってなかったら、こいつでそれをやるところだった。さすがに男同士ではキツイからな。妹をびちょびちょにした甲斐があった。

 ……まあそれでも、泣きたくなるほど懐かしく感じているんだが。なんの益もないヲタトーークが楽しくて仕方ない。




 俺が色々とアレなだけで、「こっちの世界」に異常はない。今日も何事もない日常が始まるだけだ。

 暇な授業中を使って、とにかく考えた。
 アクロディリアだった頃の記憶を、最初から振り返り、ずっと追いかけてみる。

 相変わらず「弓原陽になる直前の記憶」は思い出せないが……
 しかし確かあの日は、俺にとっては「昨日」になるが、普通に過ごしたはずだ。何事もなく。

 三馬鹿が訪ねてくることもなかったし、手紙も来なかったし、そもそも話せるような知り合いにも会っていないと思う。会話した相手もレンくらいだったはずだ。

 そもそも何かあったのか?
 寝て起きたら戻ってた、くらいのものだったのではないのか?

 ……というか、本当に夢オチだったんじゃないか?

 夢……か。

 俺が訓練で体感しまくった痛みが、本当にただの夢だったのか?
 初めての剣術訓練で、スネを打たれて半泣きになったことを、とてもよく憶えている。そして地に膝を着く俺を呆れたような顔で見下ろすレンも憶えている。
 あの痛みは本当に幻だったのか?
 あの痛みが、本当に?

 あの痛みが嘘だと言うなら、俺の努力も全部なかったことになるのか?

 うーん……まああれだな! 認めたくないものだな! あんだけ頑張ったのに「若さゆえの過ちだった」なんて思いたくねえな!

 でも、もしあの努力だの訓練だのが嘘じゃなかったとしても、培った力が宿っているのは「肉体の方アクロディリア」だろうからな。俺には何も残ってないからな、理屈としては。

 ……あんな女に土産とか残してもなぁ。

「弓原、メシ行こうぜ」
「お、おう」

 気がつけばもう昼休みだ。
 色々考えたはずだが、何一つ結論は出ていない。まあそもそも、答えがある問題なのかって話でもあるが。誰も答えを教えてくれないだろうしな。

 友達と一緒に教室を出て、アクロディリアでは行けなかった学食へ行く。

「おい」
「あ?」
「俺は朝から、今日の昼は米を食うって決めてきた」
「……うん。食えば?」
「止めるなよ」
「うん。食えよ」

 色々迷ったが、カツ丼と味噌汁にした。米……こめ……コメェーーー!! うめぇーーーー!! みそぉーーーー!! しるーーーーー!!




 我慢できず二杯食べてこの数ヶ月の欲望を満たし、食堂を出ようとした。
 そんな時、それは起こった。

「――っ!?」

 何かの違和感が神経を撫でた。
 本当にわずかの違和感。
 それこそ夢か幻か、ただの気の迷いか。そんな風に片付けていいような感覚。

 だが、俺にはどうしても無視できない、絶対に反応してしまう感覚だった。

「……闇……か?」

 闇の魔力。
 俺が悪役令嬢だった時に体感した違和感にそっくりだ。

 誰だ? どこからだ?

「なんで止まってんだよ弓原。あ、わかった。さすがに食いすぎて吐きそうなんだろ。だから俺にカツやっとけばよかったんだよ」
「シッ! 静かに」
「は?」
「今おまえの後ろに可愛い女子がいて、おまえを見ている。あれは脈ありの顔だ」
「え……マジで?」
「振り返るな。そして静かに待て。俺が様子を見てやる」
「頼む友よっ!」

 すまん友。真っ赤な嘘だ。おまえの後ろにはおまえを素通りする女子しかいない。……俺も人のことは言えないから自傷行為に近いが。あと確かにちょっと腹が苦しい。

 それより、今はこの感覚だ。
 さっきからずっと感じている。弱々しいものだが、しかし確かに存在している。闇の魔力に本当にそっくりだ。

 というか、きっと闇の魔力だ。
 そっくりとかじゃなくてそのものだ。

 学食に出入りする生徒たち。中はまだ多少混雑しているし、食べ終わった者がそのまま居座っておしゃべりに興じていたりする。そして去るものも多い。俺たちも普通に去ろうとしていた。

 あまりに感じられる違和感が小さいせいで、場所の特定が難しいが……
 しかし、恐らく中か。
 感じるそれが動かないのは、学食でメシ食ってるからではなかろうか。

「おい弓原、どんな子だ? ショートか? ショートカットか?」
「長いような短いような」
「どっちだよ!」
「じゃあ……短いかな」
「よっしゃー!」

 今だけはいい夢を見てくれ、友よ。

 俺は背後を振り返り、そして踏み出す。

 近くに寄ればたぶんわかるだろう。
 俺が感じている違和感が、本当に俺が「あっちの世界」で体感してきたものなのであれば、もしかしたら何かしらの情報が得られるかもしれない。答えなんて贅沢なものは求めない、ただわずかなヒントだけでも欲しい。

 というか、夢オチじゃないって証明さえあれば、俺は……

「おい、どこ行くんだ? 俺のショートカットは?」

 許せ友よ。短い夢から覚める時が来たのだ。

 そして俺は、まだ夢の続きに未練があるんだ。




 近づけばすぐにわかった。というか様子からして隠す気もなかったようだ。
 学食の隅のテーブルで、イケてるメンバーで談笑しつつメシ食ってる男子2女子2の四人組。そこから感じる。

 あれは、ややインドア派の俺でも知っている、学校で有名なイケメンと美女の四人組みだ。
 見かけるたびに「イケメン死ね!」って思ってた。まさに羨望の眼差しを向けていた。もちろん俺だけじゃない。今も周囲の奴らがそんな視線を向けている。生まれつきの勝ち組は結構ですな、って感じで。

 でも、今は違う。

 イケてるメンバーだなんだなんて、別にどうでもいい。
 どうせ「あっちの王子さま」よりイケメンじゃないし、「あっちの俺」より美女でもないからな。

 数ヶ月前の俺なら近づくことさえできなかっただろうが、今の俺には遠慮する理由がない。
 もっと言うなら、俺の用事は相手が誰であろうと押し通したいし、押し通せると思う。それくらい俺にとって重いものだ。意外にもな。俺はまた悪役令嬢に未練があるんだろう。

「ちょっといいすか」

 談笑しているイケてる四人グループの、一人に声を掛けた。
 全員が振り返るが、俺が見ているのは一人だけだ。

 ――三年生、天堂理花。黒髪ストレートの超美人で学校一人気があるとかないとかいう女子だ。まあ「あっちの俺」ほどの美人じゃないが。

「なんだ?」

 関係ないイケメンがなんか言ってるが、用事があるのは天堂先輩だけだ。向こうはきょとんとして見てるけど。……すまんアクロディリア、俺はおまえの方が美人だと思うが先輩の方が好みだわ。日本人感覚が捨てきれなくてすまん。俺だけでもおまえの味方をしてやりたいんだが……

「お願いします。少しだけ時間ください」

 じっと天堂先輩を見つめる。「何やってんだよ!」と友が俺の肩を掴むが無視する。それどころじゃないんだよ。本当に。

「何おまえ? 二年か?」

 イケメンどもが色めき立ってきたようだが、それも気にしない。……つかどっちか彼氏なのか? いい趣味してますね!

「なーに君? 告白?」

 天堂先輩じゃない方の、これまた美少女が、冷やかすように声を掛けてきた。俺は基本、女子の声には答えたいタイプなので、イケメンは無視して返事をした。

「そうっす」

 周囲から冷やかすような声が上がった。好奇の目が俺にも集まる。――アクロディリアとして食堂に踏み込んだ時に比べれば、溢れんばかりの優しさに感動すら覚える。日本人って優しいよね!

「だってさ、理花」

 俺の答えがお気に召したのか、じゃない方の美少女がニヤニヤして天童先輩を煽る。「話くらい聞いてあげたら」と。いいぞもっとやれ。

「…………」

 かたん、と溜息のような音を立て、天堂先輩は立ち上がった。

「…………」

 無言のまま、俺の前に立つ。
 学校一人気があると言われる先輩は、明るくてよく笑って……こんな無口キャラじゃなかったはずだが、でも何も言わない。

 ただ真顔でじっと俺を見ている。そして周囲は声を殺してこのイベントを見守っている。

「――触ってもいい?」

 綺麗な声で、先輩は言った。俺は躊躇なく頷いた。

 ――触ればわかる。よりはっきり。

 俺もそうだが、恐らく先輩もそうなのだろう。
 無造作に伸ばされた手が、俺の頬に触れ……っておい!

「…っ!」

 触られた・・・・
 こいつ俺の中の大切なモノ・・・・・に触りやがった!

 反射的に手を叩き落とし、半歩引いて身構え臨戦態勢に入る――木剣でもあれば構えたように見えるだろうが、今の俺は片足を引いて半身になっただけにしか見えないだろう。

「理花に何してやがる!」

 強く腕を払った――そんな俺の態度に激昂したのか、イケメンに顔面を殴られた。ガツンと。ギャラリーの女子が悲鳴を上げる。

 俺は拳を避けなかった。
 避けずに天堂先輩を見たままだ。そして先輩も真顔のままずっと俺を見ている。

 こんな些細なことはどうでもいいのだ。
 この程度のパンチなら、避ける価値もない。この程度はいつでもどうとでもできる。敵じゃねえ。この倍以上の威力で毎日レンにしこたま殴られてきたんだ。
 むしろ避けるという行動で隙を生む方が危険だ。天堂先輩の前で隙を見せる方が怖い。

 俺の相手は、天堂先輩だ。

 ――あいつは今、俺の中の「光」に触れた。

 感覚的にそうだと感じた。正直考えがまとまっていない。俺の中ではまだ何一つ消化できていない。

 ただはっきりしているのは、天堂先輩は、確実に「闇」を持っているということだけだ。今ので先輩も俺が「光」を持っていることを確信しただろう。
 というか俺「光」あんのか。これアクロディリアが持ってたもんだろ? ……いや、考えるのは後でいい。今はいい。

「な、なんなんだおまえ……」

 殴っても無反応な俺に、殴ったイケメンが動揺している。本当にどうでもいい――でも一発は一発だかんな! 絶対忘れねえからな!

 ただただ見詰めるだけだった天堂先輩が、ようやく口を開いた。

「……放課後、屋上で」

 俺は頷き、オロオロするばかりの友を連れて学食を後にした。




「――な、なあ……おまえ本当に弓原か?」

 俺の突然の行動に戸惑いがちな友達の問いに、「いいや」と俺は首は横に振る。

「俺は昨日までの俺とは違う。ニュータイプだ」
「……あ、うん」

 なんでちょっと引いてんだよ。ヲタならヲタネタは受け入れろよ。一般人と同じ反応すんなよ。……寂しいだろ。





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