俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風

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190.もう一つの未来予想…… 前編

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「アクロディリア復活」の予想を立てて、しばしの時が流れた。
 こっちの世界でも、徐々に日差しが強くなってきた。もうすぐ夏がやってくる。

 一応の結論に辿り着いたので、相談することもなくなり、天堂先輩たちとは疎遠になった。

 ……なんてことはなく、なぜか普通に友人関係が続いている。
 時々会っては「あっちの世界」での出来事を話したりし、それ以外の全然関係ない話でもそこそこ盛り上がった。まあいつものイケメン友達二人と会ってない時は俺と遊んでくれる感じだな。暇つぶしの玩具扱いですわ。俺はそれでもいいし! むしろ遊ばれたいし!

 まあ、冗談はさておき、だ。
 方向は定まった。そもそもこちらから動くことができない以上、待つ以外の選択肢がない。

 恐らく、俺がまた「あっちの世界」に行くのは、ゲームで「アルカが蘇る日」になると思う。つまり九月まではこのまま弓原陽だろう。
 確か俺がアクロディリアになった日も、こちらと同じ日付だった……と思うから。「あっちの世界」では日付だの曜日だのあまり気にしてなかったから、正確に憶えてないんだよな。しかも初端は、なり立ての頃は戸惑ってばかりだったし、曜日なんて気にしてられなかったし。授業とかあったら話はまた違ったと思うが。

 それまでの間に、できることをしようと決めた。

 とりあえず授業は真面目に聞く。
 果たして「向こう」でどれほど役に立つ知識なのかはわからないが、「知っとけばよかった」と一度でも思ったら、それは必要な知識だったってことになるからな。
 率先して勉強するのは厳しいが、せめて授業中くらいは真面目に取り組もうと決めた。

 もっと「純白のアルカ」をやり込み、その他ドラマCDやファンブック的なものもチェックする。
 ブランドは有名だが、新規の乙女ゲーとしては結構当たった方らしく、色々メディア展開してるんだよな。まあキーホルダーとかそういうグッズには手を出すつもりはないが。
 あと、なんか今度2が出るらしいが、さすがにこっちはいいだろう。まだ出てないってのもあるし。

 もう少しできる料理のレパートリーを増やしておく。
 プレーンオムレツが思いのほか好評だったので、俺でもできそうな簡単でおいしい料理のレシピを持っていこうと思っている。この手の異世界召喚や転生では、「プリン」と「「ハンバーグ」が鉄板だよな。俺も押さえておきたい……と思うんだが、確かプリンはあった気がするんだよな。チョコレートがあるくらいだから、お菓子関係は結構あるんだよな。乙女ゲーが舞台だからだろうか?
 まあ、色々考えて、ちゃんと練習しておこうと思う。

 そして一番大事なのが、光魔法だ。
 なぜだかこの身体……弓原陽の身体でも、アクロディリアが使っていた光魔法が使えるのだ。効果は低いし、俺自身のMPが低いおかげで大した効果はないし、『天龍の息吹エンジェルブレス』なんてMP的にも身バレ的にも怖くて使えないが、それでも使える魔法はちゃんと使える。
「あっちの世界」に行った時、どれだけ影響があるかわからないが、やらないよりはマシと考えて鍛えておこうと思う。ゲーム風に言えば熟練度を上げておきたい。
 
 あとは……もっとこう、ちゃんと戦えるように、格闘技を習っておきたいなぁ。
 俺の戦い方は、一応剣を持ちはするが、剣道では鍛えられないだろう。剣どころか手も足も普通に出して相手に勝つことだけを最優先したスタイルだからな。
 空手やら柔道やらは「素手対素手」って括りがあるように思える。もちろん「数ヶ月で極められるわけがない」というのが前提にあるぞ。達人になりゃ武器持ちだろうがなんだろうが関係ないだろうからな。

 そんなこんなで考えついたのが、ボクシングだ。
 動きだのなんだの理由は色々あるが、決定的だったのが「動体視力の強化」だ。これは確実に潰しが効く万能能力だと思う。
 月謝とかあるからすぐには無理だろうけど、ちゃんとボクシングジムに通いたい。見よう見まねでシャドーとかやってたけど、素人の独学なんて遊びみたいなもんだ。

「……くそ」

 最近は、朝起きて悔しい思いをすることが多い。
 夢の中で、何度も何度もリアに殺されているのだ。夢の中だから自由に動けそうなものだが、そんなこともなく、記憶通りに殺されてしまう。

 あんまり恐怖心はない。
 むしろ闘争心が湧いてくる。どうやって勝てばいいのかと頭を回転させ、自由にならない身を必死で動かそうとしている。全然上手くいかないが。
 それと、お気に入りのDVDでもこんなに観るかっつーくらい何度も見ているだけに、観察してわかったことがある。
 俺を刺したのは、リアの髪みたいだ。こう……伸ばしたり硬質化させたりする武器になるらしい。ひと房ほど目立たないよう伸ばし、俺の背後に回し、サクッとやったようだ。注意深く見てれば月が照らし出しているのがわかった。あの時は俺の注意不足だったんだろう。完全に油断してたしな。

 明日こそ勝つぞ! 何度も何度も負けてらんねえ!

 


 焦りはない。
 気持ちは逸るが、準備期間を設けられたと思えば、あれもこれもと欲しい物が見えてくる。どうせだったらいろんな物を持っていきたい。知識でも、経験でも。

 ただ、色々考えるだけに、いや、考えるからこそ、懸念はあるわけで。

 ――ぶっちゃけ「魂どうすんだ」って話だ。

「アルカ復活イベント」のテキストを見ると、ベル様はっきり言ってるんだよな。「アルカの魂を捕まえた」って。

 で、これをアクロディリアおれに当てはめたら。

 魂さ、俺さ、ここにいるよね?
 あとそれで言うなら、アクロディリアの魂どこよ、って話でもあるよね?

 もし俺の魂も呼べず、行方不明のままのアクロディリアの魂も呼べなかったら、復活は無理なんじゃね? 先生の秘術を以てしても魂がないなら無理なんじゃないか? そもそも「魂を呼ぶ」というスズメバチ駆除レベル以上の専門家の知識が必要だろうソレはできることのか?

 まあ実際のところ、理由は相変わらず謎のままだが、俺は世界を超えて「あっち」に行った。だから呼ばれてまた行く確率は低くはないと思っている。
 ……実際のところがわからんから「誰かに呼ばれた」のか、「誰かに送られた」のか、その辺もわからないが。
 でも、「入れ替え」と「復活」じゃ、魂の使い方っつーか呼ぶ理由っつーか、とにかく状況が違うよな。

 俺が気になるくらいだから、とんでもない穴なんじゃないかとも思う。
 この辺の諸事情をクリアしないと、戻るどころかアクロディリアの復活もないんじゃないかと思う。

 もう最悪俺は戻れなくていいから、アクロディリアが元の身体に戻ってくれたりしないだろうか? もちろん復活でな。

 でも、あいつの所在は本当に、微塵も、欠片もわからなかった。ヒントもない。探す方法からして見当もつかなかった。
 俺が入れ替わり現象の事情を調べる過程で見つかる、みたいな大まかな予想だけはしていたが、それはあくまでも、俺がアクロディリアの肉体を維持していたから時間に余裕があったわけだ。だが今回は、アクロディリアの復活は、できなかったら戻るべき肉体が失われるのだ。そうしたらもうどうしようもないだろ。

 この穴だけは、どうにかして、少しでも埋めておきたいのだが。
 しかし「こっちの世界」でできることは、本当にないのだ。どうやっても「あっちの世界」に干渉できないからな。




「――で、私に相談したと」

 最近は「相談」という体は鳴りを潜めていたが、今回改めて相談してみた。
 とある休みの日、天堂先輩に頼み込み、時間を作ってもらって公園のベンチに座っている。……先輩の私服姿、かなりグッと来るぜ!

 どっかの店でもよかった気がするが、話す内容が思いっきりスピリチュアル系というか、オカルトやら超常現象的な感じだったので、本気で誰かに聞かれない場所を選んでみた。なんつーか、少しでも知り合いの耳に入ったら、心配されそうだから。

「うーん……魂か……」

 でも同じ体験をしている先輩なら、俺の言いたいこともわかってくれると思い、相談してみた。
 今回は、北川先輩はさすがに呼んでない。
 内容がスピリチュアルだから。
 守護霊とか見える系女子だったら……いや、ガチのそういう人は俺が怖いからやっぱ呼ばないか。

「どうすかね? 先輩の闇パワーでなんかこう……なんとかなりませんかね?」
「うーん……」

 天堂先輩は悩んでいる。……私服も超かわいいな。やっぱ美人は綺麗だと思うわ。私服だけに、こんな至福な時間、俺の人生にはもうないんだろうな……至福だけに。

「……『ディスオラ』、どう思う?」

 ん?
 聞き慣れない単語もそうだが、先輩の闇の魔力が大きくなったのを感じる。――と、先輩の目の前に黒い球体が現れ、それは一瞬にして黒い猫……っぽい何かになった。

 うん、猫っぽい何かだ。
 ……コウモリの羽ついてる猫なんていねえから。

「うわー。超可愛いっすね」
「はあ? なんなのこいつ?」

 不機嫌そうな女子のツンツン声でしゃべったりもする。こんな猫いねえ。……けどマジで可愛いな。色々目を瞑ればただの猫だからな。そりゃ可愛いだろ。

「外で呼び出すなんて珍しいわね」

 そんなことを言いながら、なんか何気に飛んでいたしゃべる猫もどきは、先輩の膝の上に着地した。

「話は聞いてたでしょ? 何かアドバイスない?」
「アドバイスねぇ……――ちょっ!? なんで触るの!? なんなのこいつ!? いきなりレディをいやらしい手つきでさすり撫で回すなんて何考えてるの!?」

 可愛いなー。手触りもいいわー。

「弓原くん、お触り禁止」
「もうちょっと」
「いやほんとダメなの。……ちょっと感覚とか連動してて、私と一心同体的みたいな存在だから」

 え? 一心同体?

「つまり言い換えると、俺は今先輩をいやらしい手つきで撫で回していた……?」
「いやらしいかどうかはわからないけど、まあ……そうだね」

 マジかよ。そりゃ悪いことしたわ。

 …………
 
 でもそういう感じのアレだったら、撫で回すなら先輩の方がよかったけどな。

 改めて紹介された。
 先輩が魔法少女時代に、すでに契約を交わしていた「ディスオラ」という使い魔なんだそうだ。

 えーと、俺のように先輩が入れ替わった悪役が、最初から契約を結んでいた存在で。
 先輩は元の身体に戻ったものの、なぜか闇の力と使い魔が一緒についてきてしまったんだとか。この辺は俺の光魔法と同じ理屈なんだろうな。

 で、大事なのは「この世界の住人じゃない」ことと「闇を司る精霊」であること。
 そんなディスオラなら、この世界の人間よりはスピリチュアルな話に突っ込めるんじゃないかと思い、前々から紹介したかったのも併せて呼び出してみたそうだ。
 羽もそうだが、何より知性を感じる紫色の瞳から、この世の者ならざる気配を感じる。……どうしよう。この猫、普通に俺より頭良さそうに見えるわ。

 ――ちなみにディスオラは、こちらの世界に来てからは毎日テレビを観てはごろごろし、気が向けば散歩に出て、最近はゲームや漫画にも手を出しているというダメ人間に近い存在であるらしい。
 熾烈な戦いを先輩とともに生き抜いた戦士にして戦友でもあるだけに、先輩は相棒のダメなニート猫っぷりが最近ちょっと心配なんだそうだ。少しずつ本物の怠惰な猫っぽくなってきている気がして……これが平和の弊害というやつなのかも知れない。
 まあ、完全に余談だが。

「聞いていた話をまとめて答えるなら、要するに『魂を別世界に送る』って発想でしょ? このユミハラの魂を違う世界に送り出せばいいんでしょ? だったら簡単じゃない」

 うお、マジか!?

「できんのか!?」
「はあ? 私を誰だと思ってるの?」

 ……最近ダメな猫っぽいやつ? へそ曲げられると面倒だから言わないが。

「基本的に、世界を超える方法は一つしかないのよ。リカもそうだけど、あんたもきっと、前回は相当なイレギュラーで『違う世界』に行ったんだと思うわ。可能性としては『誰かの作為』と『事故』が重なったって感じ。どちらか一方だけではならなかったでしょうね。
 更に細かくいうなら、万物が絡み合った力の周期、月の魔力の影響、地脈の鼓動と地熱の連動、死の配置、太陽の満ち欠け、光と影の総面積、海中の巡り合わせ、総ての命の点灯……誰も想像し得ない偶然、一言で言えば『偶然が紡ぎし運命』かしら? もっと簡単にわかりやすく言えばバタフライ現象による事故ね」

 え……す……すげえ! 

「猫様! ステキ!」
「ディスオラよ! あと猫とは根本的に違うわよ!!」
「貢ぎ物はかつおぶしとまたたびで!?」
「それは猫が喜ぶものでしょ!? 貢ぐなら徐々○の焼肉弁当持ってきなさいよ! 飲み物は特保のお茶で、ドーナツも付けてよね! ポンデが好きよ!」

 あれ? 闇を司る精霊って聞いたんだが……それにしては俗っぽい物をお求めのようだ。





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