113 / 253
第四章:風の国 エリアランド王国編
第百六話 アウロラの封印
しおりを挟む
みゅいーん……みゅいーん……
「音がでかくなってきた!? やばい気がする! クロウ、他の奴等もここから離れろ!」
「くっ! 壊してしまえばいいじゃないか! ≪漆黒の刃≫!」
クロウが慌てて魔法で石碑を攻撃した!
バイン!
「うわ!? 跳ね返ってきた!?」
咄嗟に避けたので肩口を斬られるにとどまったが、迂闊に攻撃はできなくなったな。
「≪ヒール≫だ、大丈夫か?」
「あ、ありがとう……これが、封印……?」
「間違いないだろう、明らかに胡散臭い。……うん?」
ひとまず遠くに離れた瞬間、石碑から何かが飛び出し、それと同時に石碑の音が止んだ。
「何だ? 光の玉……?」
俺がごくりと唾を飲みこむと、光の玉が機械的な音声を発する。
『封印の一つ、解けた。封印を解いたのはお前達、か?』
「俺じゃないが、似たようなもんだ。それで、お前は何だ? アウロラの封印と聞いているがそうなのか?」
『……その認識で良い。他の封印も、解く、つもりか? 対抗するための力は、あるのだろう、な?』
光の玉が俺の元まで飛んできて尋ねてくる。対抗するための力……どういうことだ? 横でクロウが何か言いたげにしていたが、まず俺が聞くことにする。
「それは俺の質問次第だ。俺は異世界からアウロラの手によってこの世界へ来た。アウロラは現存しているということだ。だとしたらこの封印は一体何だ? 対抗するための力とは何だ?」
「カケルさん!」
質問が終わると当時にティリア達が駆けこんでくる。バウムさんが黒ローブの中にいたエルフ耳の男を見て声をあげる。
「フィアム!」
「……兄さんか、エルフの集落から出てくるとは……」
知り合い、というか兄弟だったのか!? いや、それよりもまずは封印のことを――
ゴゴゴゴ……
俺が再び光の玉へ話しかけようとしたその時、神殿が大きく揺れた。
『始まった、か』
「始まった? どういうことだ、お前は何を知っている?」
『それは……』
チャラチャッチャチャーチャラチャララ……♪
「何ですかこの音は?」
「カケルさんのポケットから聞こえてくるよ?」
俺のズボン、後ろポケットから音が聞こえてくる。この音は……スマホの着信音……!
「今までうんともすんとも言わなかったのに……」
俺はスマホを取り出し、画面を見る。
するとディスプレイには『非通知』の文字……俺は『応答』のボタンを押す。
『繋がったわね。久しぶり、カケルさん』
「その声……まさかアウロラか!?」
異世界に飛ばされる前の女神の姿を思い起こし、若干懐かしむが、それどころじゃない。この揺れと、光の玉について確認できる絶好のチャンス!
「おい! 何かお前の封印とやらを解いた連中がいる! で、ガラスの石碑から光の玉が出てきたぞ、それに神殿が酷く揺れている!」
すると、アウロラはふう、とため息をついてから一つずつ質問に答えてくれた。
『私が神託で封印を解くように信者へ伝えたからそうでしょうね。光の玉は私の力の一部……回収させてもらうわ』
「あ!? き、消えたぞ!」
リファが光の玉に近づこうとしたところで、目の前でふっと消え驚く。封印自体は間違っていなかったってことか……。
『その揺れは……あ、ごめんなさい、魔力の波長が悪くなってきたわ。また連絡ができたらするわ。アウロラの封印は――』
ツーツー……
『通話終了』の文字と共にアウロラとの通話が切れてしまった。
「くそ! 一体何だってんだ」
「カケル、ここはひとまず出た方がいいだろう。崩れたら脱出は難しい」
バウムさんに呼び掛けられハッと気づく。確かに封印を解くのが目的ならここに用は無い。
「そうだな……出るとしよう。お前達は動けるか?」
「あ、ああ、こいつは俺が運べば問題ないだろう。しかし何故……あ!? な、何だありゃ!?」
大男が焦るような声を出しながらトロベルと呼んでいた男を背負う。神殿を出ようとしたその時、割れた石碑から今度はどす黒い影が飛び出した……!
◆ ◇ ◆
『フフ……まずは一つ目の封印ね』
アウロラが力を確かめるように手を握ったり開いたりを繰り返していると、横にいたノアが両手を頭の後ろに組みながらアウロラへと話しかけていた。
『でも何だって今頃封印を解いてもらっているのさ? わたしは産まれてまだ50年くらいだからアウロラの世界のことは詳しくないんだよね。ねー、どうしてさ?』
するとアウロラがノアにニタリと笑いながら、こう答えた。
『ノアが気にすることではないわ。あそこは私の世界、私が私の力を取り戻すのは当然のことでしょう?』
ゾクリ、と背筋が寒くなったような感覚に襲われながらもノアは食い下がる』
『で、でも、ちょっと危ない感じがしたよ? 封印を解いたら他にも……』
『フフ……かもしれないわね? だとしてもこれは試練よ。女神の与えられた試練を乗り越えた時、人間は更に進化できるでしょう。あなたも世界を任されるようになれば分かるわ。さ、まだ私は仕事があるからもう戻りなさい』
『う、うん……』
釈然としないものを感じながら、ノアはアウロラの部屋を出て行った。一人残ったアウロラが椅子に腰かけ、お茶を飲みながら、一人呟く。
『……カケルさんに言ったように、私自身はあの世界に干渉はできない……でも人間を使えば封印を解くことはできる……そしてカケルさん、魔王と一緒に居たわね。魔王同士は引かれあう……フフ、手を打っておいて良かった。さあ、次の封印が解けるのが楽しみだわ! ほーっほっほ! おーっほっほっほ! ……ゲホゲホ!? お茶が気管に……!?』
◆ ◇ ◆
「何だ……?」
さっきからあの黒い影を見ていると冷や汗が止まらない。アレはマズイ。俺の勘がそう言っていた。すると、黒い影が徐々に形を成し、その姿を現した。
【ふう……封印が解かれたようだな……】
スタっと、蝙蝠のような羽を腰から生やし、随分と顔色の悪い男が地面に着地。呟いた後、俺達を見て口を開いた。
【君達が封印を解いたのか?】
「……そうだと言ったら?」
【はっはっは! そうか! ならば礼をせねばならんと思ってな】
顔色が悪い癖に妙に明るい口調で喋ってくるが、冷や汗は止まらない。手も震えている。見れば、バウムさん、ティリアの表情も固い。
「礼はいらないぜ。それよりお前は何者なんだ? アウロラの関係者か?」
俺がアウロラの名前を出すと、目を細めてにやけ面を止め、腕組みをして語り出す。
【ふむ、そう言われればまるっきり無関係と言う訳でもない。が、それに答える意味もあるまい】
「どうしてだ」
【ここで私の血肉となるからだよ】
「え?」
ゴッ……!
一撃。
男が手を俺達に振っただけ。
それだけで殆どが終わっていた。
みんな声もなく、気が付けば俺を含めて全員が地面に倒れていた。意識を飛ばされているようで、身動き一つしていない。
「……な、何をした……!?」
【ふむ。封印を解くだけあって、頑丈のようだ】
「封印……お前は……なんなんだ……!」
【答える意味もないが、私の一撃に耐えたことを評して答えてやろう。私はグラオザム。破壊神エアモルベーゼが力の一つよ】
「は、破壊神だと……!? アウロラの封印じゃなかったのか……?」
【ふむ。どうやらその様子だと封印の意味を知らぬようだ。ああ! 憐れな子羊よ! 心静かに……死ね】
グラオザムがオペラのような声を出しつつ、俺の頭に足を置いた瞬間、ゴキンという音ともに俺の意識はプツンと途絶えた。
「音がでかくなってきた!? やばい気がする! クロウ、他の奴等もここから離れろ!」
「くっ! 壊してしまえばいいじゃないか! ≪漆黒の刃≫!」
クロウが慌てて魔法で石碑を攻撃した!
バイン!
「うわ!? 跳ね返ってきた!?」
咄嗟に避けたので肩口を斬られるにとどまったが、迂闊に攻撃はできなくなったな。
「≪ヒール≫だ、大丈夫か?」
「あ、ありがとう……これが、封印……?」
「間違いないだろう、明らかに胡散臭い。……うん?」
ひとまず遠くに離れた瞬間、石碑から何かが飛び出し、それと同時に石碑の音が止んだ。
「何だ? 光の玉……?」
俺がごくりと唾を飲みこむと、光の玉が機械的な音声を発する。
『封印の一つ、解けた。封印を解いたのはお前達、か?』
「俺じゃないが、似たようなもんだ。それで、お前は何だ? アウロラの封印と聞いているがそうなのか?」
『……その認識で良い。他の封印も、解く、つもりか? 対抗するための力は、あるのだろう、な?』
光の玉が俺の元まで飛んできて尋ねてくる。対抗するための力……どういうことだ? 横でクロウが何か言いたげにしていたが、まず俺が聞くことにする。
「それは俺の質問次第だ。俺は異世界からアウロラの手によってこの世界へ来た。アウロラは現存しているということだ。だとしたらこの封印は一体何だ? 対抗するための力とは何だ?」
「カケルさん!」
質問が終わると当時にティリア達が駆けこんでくる。バウムさんが黒ローブの中にいたエルフ耳の男を見て声をあげる。
「フィアム!」
「……兄さんか、エルフの集落から出てくるとは……」
知り合い、というか兄弟だったのか!? いや、それよりもまずは封印のことを――
ゴゴゴゴ……
俺が再び光の玉へ話しかけようとしたその時、神殿が大きく揺れた。
『始まった、か』
「始まった? どういうことだ、お前は何を知っている?」
『それは……』
チャラチャッチャチャーチャラチャララ……♪
「何ですかこの音は?」
「カケルさんのポケットから聞こえてくるよ?」
俺のズボン、後ろポケットから音が聞こえてくる。この音は……スマホの着信音……!
「今までうんともすんとも言わなかったのに……」
俺はスマホを取り出し、画面を見る。
するとディスプレイには『非通知』の文字……俺は『応答』のボタンを押す。
『繋がったわね。久しぶり、カケルさん』
「その声……まさかアウロラか!?」
異世界に飛ばされる前の女神の姿を思い起こし、若干懐かしむが、それどころじゃない。この揺れと、光の玉について確認できる絶好のチャンス!
「おい! 何かお前の封印とやらを解いた連中がいる! で、ガラスの石碑から光の玉が出てきたぞ、それに神殿が酷く揺れている!」
すると、アウロラはふう、とため息をついてから一つずつ質問に答えてくれた。
『私が神託で封印を解くように信者へ伝えたからそうでしょうね。光の玉は私の力の一部……回収させてもらうわ』
「あ!? き、消えたぞ!」
リファが光の玉に近づこうとしたところで、目の前でふっと消え驚く。封印自体は間違っていなかったってことか……。
『その揺れは……あ、ごめんなさい、魔力の波長が悪くなってきたわ。また連絡ができたらするわ。アウロラの封印は――』
ツーツー……
『通話終了』の文字と共にアウロラとの通話が切れてしまった。
「くそ! 一体何だってんだ」
「カケル、ここはひとまず出た方がいいだろう。崩れたら脱出は難しい」
バウムさんに呼び掛けられハッと気づく。確かに封印を解くのが目的ならここに用は無い。
「そうだな……出るとしよう。お前達は動けるか?」
「あ、ああ、こいつは俺が運べば問題ないだろう。しかし何故……あ!? な、何だありゃ!?」
大男が焦るような声を出しながらトロベルと呼んでいた男を背負う。神殿を出ようとしたその時、割れた石碑から今度はどす黒い影が飛び出した……!
◆ ◇ ◆
『フフ……まずは一つ目の封印ね』
アウロラが力を確かめるように手を握ったり開いたりを繰り返していると、横にいたノアが両手を頭の後ろに組みながらアウロラへと話しかけていた。
『でも何だって今頃封印を解いてもらっているのさ? わたしは産まれてまだ50年くらいだからアウロラの世界のことは詳しくないんだよね。ねー、どうしてさ?』
するとアウロラがノアにニタリと笑いながら、こう答えた。
『ノアが気にすることではないわ。あそこは私の世界、私が私の力を取り戻すのは当然のことでしょう?』
ゾクリ、と背筋が寒くなったような感覚に襲われながらもノアは食い下がる』
『で、でも、ちょっと危ない感じがしたよ? 封印を解いたら他にも……』
『フフ……かもしれないわね? だとしてもこれは試練よ。女神の与えられた試練を乗り越えた時、人間は更に進化できるでしょう。あなたも世界を任されるようになれば分かるわ。さ、まだ私は仕事があるからもう戻りなさい』
『う、うん……』
釈然としないものを感じながら、ノアはアウロラの部屋を出て行った。一人残ったアウロラが椅子に腰かけ、お茶を飲みながら、一人呟く。
『……カケルさんに言ったように、私自身はあの世界に干渉はできない……でも人間を使えば封印を解くことはできる……そしてカケルさん、魔王と一緒に居たわね。魔王同士は引かれあう……フフ、手を打っておいて良かった。さあ、次の封印が解けるのが楽しみだわ! ほーっほっほ! おーっほっほっほ! ……ゲホゲホ!? お茶が気管に……!?』
◆ ◇ ◆
「何だ……?」
さっきからあの黒い影を見ていると冷や汗が止まらない。アレはマズイ。俺の勘がそう言っていた。すると、黒い影が徐々に形を成し、その姿を現した。
【ふう……封印が解かれたようだな……】
スタっと、蝙蝠のような羽を腰から生やし、随分と顔色の悪い男が地面に着地。呟いた後、俺達を見て口を開いた。
【君達が封印を解いたのか?】
「……そうだと言ったら?」
【はっはっは! そうか! ならば礼をせねばならんと思ってな】
顔色が悪い癖に妙に明るい口調で喋ってくるが、冷や汗は止まらない。手も震えている。見れば、バウムさん、ティリアの表情も固い。
「礼はいらないぜ。それよりお前は何者なんだ? アウロラの関係者か?」
俺がアウロラの名前を出すと、目を細めてにやけ面を止め、腕組みをして語り出す。
【ふむ、そう言われればまるっきり無関係と言う訳でもない。が、それに答える意味もあるまい】
「どうしてだ」
【ここで私の血肉となるからだよ】
「え?」
ゴッ……!
一撃。
男が手を俺達に振っただけ。
それだけで殆どが終わっていた。
みんな声もなく、気が付けば俺を含めて全員が地面に倒れていた。意識を飛ばされているようで、身動き一つしていない。
「……な、何をした……!?」
【ふむ。封印を解くだけあって、頑丈のようだ】
「封印……お前は……なんなんだ……!」
【答える意味もないが、私の一撃に耐えたことを評して答えてやろう。私はグラオザム。破壊神エアモルベーゼが力の一つよ】
「は、破壊神だと……!? アウロラの封印じゃなかったのか……?」
【ふむ。どうやらその様子だと封印の意味を知らぬようだ。ああ! 憐れな子羊よ! 心静かに……死ね】
グラオザムがオペラのような声を出しつつ、俺の頭に足を置いた瞬間、ゴキンという音ともに俺の意識はプツンと途絶えた。
22
あなたにおすすめの小説
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる