先生、運命です

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8 完結

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レストランを出た後は、自宅に3人で戻り、お腹いっぱいで眠ってしまった凪をベットに寝かしつけてきた。

瀬名が入れてれたコーヒーをソファに座り、2人で飲みながら話す、

「ほんとに…よかった、凪君にいいって言って貰えて…」

「ほんとに…。俺も嬉しいよ。…あのな、3人で住むなら引っ越そうかと思うんだけど…いずれ家族もふえるだろうし…」

「いいね…楽しそう」

うんうん、と頷きながら微笑む瀬名に軽く口付ける。
本当に愛しい。

「でも…すぐには難しいな、ぼちぼちってとこだな…」

「だね、ゆっくりでいいんだよ」

柔らかくて微笑む瀬名に膝に来るよう促して向き合うように、膝に座る。

「引っ越すまで…ここにすまないか?」

「でも…発情の時とか…迷惑になっちゃうし…凪君もいるし」

「…そっか…いつでもおいでよ」

「うん、ありがと…」

そう言って口付けて来る彼を抱きしめる。
なんなんだいって、行為以外で彼から口付けてくるのは初めてかもしれない。

「あ、そうだ…ちょっと待っててな」

彼を抱きかかえて隣に座らせると立ち上がり、鞄から例の指を出す。

ちょっとベタだけど…と思いながら彼の目の前に跪き、指輪を差し出す。

「瀬名…俺と、結婚して…番になってくれるか?」

「…はい、よろしくお願いします…!」

うるうる、と目に涙を浮かばせた彼がそっと指輪を細い指に付ける。

ゆっくりと、立ち上がって堪らず彼を抱きしめキスを。
愛しい、愛しくて仕方ない。

俺の愛しい番、瀬名…という俺の呟きは聞こえてしまっていただろうか。


しばらく2人で抱き合ったまま、時を過ごした。





────────────────────────────


1年半後

「はいよ。忘れもんないか?」

「ないよー、パパはやくー!」


バタバタと茶色のランドセルを背負った凪と共に玄関で出かける用意をする。
それは2年前と同じだが、一つ…いや、二つ違う。

「凪、竜也さん。行ってらっしゃい」

「ん、行ってくるな。…優~、行ってくるぞ」

今年で一歳半になる赤ん坊を抱いた瀬名がいる。
俺の妻として、番として、凪の、この子の母親として。


優は可愛くて凪の赤ん坊の頃を思い出す。
初めてパパと言ってくれた日は一生忘れない。バタバタと瀬名の腕の中で元気に手足を動かしている優を撫でながら元気をもらう。

玄関には凪と二人で撮った写真、結婚式の3人で撮った写真、この子…ゆうの産まれて初めて四人で撮った時の写真が並んでいる。
どれも大切な思い出だ。

「ゆー、行ってきます」

凪が背伸びをして優を撫でる。
まさに天使…

凪が見てない間に…

ちゅ、と音を立てずに凪にバレないよう瀬名に行ってきますのキス。
ぺし、と叩かれながらも凪と共に家を出た。



1年半前

プロポーズしてから3日後、瀬名には発情期が来た。
俺は休みをとって1週間ある発情期の3日、ずっと一緒にいた。

凪には悪いが、凪を母に預けた。


朝も夜も関係なしに3日間
何度も何度も、互いに求めるままに体を重ねた。

何度も何度も瀬名の中に愛を注ぎ
互いのフェロモンに溺れた。

そして最後の夜
俺たちは番になった。




そして優が産まれた。
名残惜しみながらも、妊娠が発覚してから瀬名は保育士を辞めた。

優を妊娠して産まれてからは家事にいっそう専念し、家族と過ごす時間を増やしていた。

俺は今、とっても幸せだ。

これからも家族で、四人で…いや、またら 増えるかもしれないが。
愛しい家族と共にいたい。


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