快適 異世界生活―保護者のエルフと家造り&神と一緒にダンジョン経営?―

kaoru

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マクー大陸で家造り

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 ヒデアキさんと話ながら進んでいくと扉が見えてきた。
 妖精さん達が「どうぞ、どうぞ」と扉を開けてくれた。

「え?森?洞窟じゃ無いんですか?」

「トンネルなんですよ。周りを山に囲まれた盆地だったので、上も見てください」

「え?空が見えない…」

 扉の先には、木々が生い茂る森のなかだった。しかも、上を見るととても高い樹の枝で覆われていて空がほとんど見えない。

「スゴいですよね。山肌の外周を囲んでいるのは、トレントの巨木なんだそうです。そして、ああやって、その日の天気や農作物の育ちかたを観て、光や雨の量を調整してくれてるらしいです」

「天然のハウスって事ですか?」

 しかも、自動の環境調整機能がついてるってこと?魔術がある世界だから、地球より土作や水やりはそんなに大変じゃないけど、更にスゴいものを見てしまった。

「そんな感じです。冬もほとんど雪が降らないので、とても快適に過ごせますよ。ここに来る前は、トレントも悪役のイメージだったけど、ガラッと印象が変わりましたね」

「確かに…これは、スゴいですね」

「でしょ。さっ、こちらですよ」

 と、右にある獣道の様な、ただ踏み固めだけの道を進むと…

「うわぁ~」

 開けた場所に出た。その道の左側に僕の身長や腰ぐらいの高さしかない石造りの建物が並び、右側には、腰ぐらいしかない木造の平屋が並んでいる。更に、奥を見れば、レンガの建物が並んでいる区間も見える。

「えーと、色々な建物のジオラマ?」

「はは、まぁ、似たような感覚ですね。映画のセットになります。僕達の身長のは、流石に大変だけど、妖精達のなら、ハードルが下がるので造ってみたら、皆、面白がって増えていったんですよ」

「いや、本当に、凄いですよ…あ、あれは!」

 左右で違うって街並みを観ながら進むと広々とした場所に出て、中央には…

「撮影用のなんですが…エッフェル塔に似せちゃいました」

 テヘペロ的な動作をしてるけど、オジサンがやってもかわいくないですよ。初対面なので、突っ込まないけど…

 そして、その塔の奥に目を向けると…

「うわっ、本当にお城がある!」

 僕は広場を走って反対側にいくと、ちょっと小高い丘の上に僕の倍ぐらいの大きさの白い壁のお城が建っていた。
 その前にユピロー様とノワールさんが居るのでそこに行き一緒に見上げる。

「ほぉ、上から様子は観ていたが、こうして実際に見た方が美しいのう」

「確かに、これは見事しか言いようがありませんよね。とても美しいです」

 ユピロー様達も感心したように呟いている。

 僕の住んでいた近くにもお城がある地域だったから観てはいたけど…やはり、世界遺産にもなってる姫路城…綺麗だなぁ…日本独自の物が見れて嬉しい反面、ちょっと、悔しい気持ちにもなって…違う世界なのに、なんか複雑な気持ちになった。

「ふふふ、別名『白鷺城』キレイですよねぇ」

 後から来たヒデアキさんが、うっとりというように、見上げてる。

「よくここまで再現出来ましたねぇ」

「産まれたときから観てましたからね。こちらに来て、何をすればいいか迷っているときに紹介された転移者の中にも、城オタクの人がいて、意気投合して盛り上がってしまって、この時は、本当にノリだけで造っちゃったんですよね…」

「え?映画の為に造ったんじゃ無いんですか?」

「いえ、最初は取り敢えず好きなことをしてみればいいと言われて…時間もたっぷりあるようだしと思って、プラモデルを造るような感覚で造っただけだったんですよ。そしたら、想像以上に上手く出来たので、自慢したくなって…ちょっと、絵を描きタクマさん達に見せに行ったら、向こうの話で盛り上がっちゃって、お酒も入っていたせいか、どんちゃん騒ぎになってその中で、即興で時代劇の様な芝居まで出てきて、それを妖精達が気に入って、真似していたので、それならと…映画にしてみました」

 何がきっかけになるかなんて、分からないものだなぁ…と、思っていたら、周りに集まった子達がバタバタ動きだし大立ち回りが始まって、そして、一人の妖精が…

「ひかえ、ひかえおろう…」

 なんて言い出して…

「このお方先の副将軍」

「この桜吹雪が目に入らぬかぁ」

 はいぃぃ????

「おおー」

 いや、ユピロー様拍手送らないでください。

「あっ……」

「ヒデアキさん?」

「いやぁ、酔っぱらいの寸劇ですからね…色々ごちゃ混ぜの上に、妖精達には理解できないような事なので…まぁ、楽しいから良いじゃないですか」

 成る程、ツッコミ所満載な時代劇なんですね…



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