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第2章第四話 氷姫を救おう
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第2章第四話 氷姫を救おう
トッキロは、前進を始めた。
砦を包囲していたアース・ドラゴンが、屋上に登り始めたからだ。
トッキロの背後には約三十名の女生徒がいる。そのため、不用意にアース・ドラゴンの群れに接近できなかった。
だが、アース・ドラゴンの群れが砦の屋上に登り始めたため、砦との距離を詰めることができるようになった。
アース・ドラゴンの群れは、トッキロたちに背中を向けている。
左右の前足を、砦の一階外壁にかけたばかりのアース・ドラゴンは、待機組の五匹。トッキロに対し、主として尻尾や腰を向けている。背中の上部は、まだ死角だ。
そのため、この五匹は、心臓をうまく攻撃できない。
一方、砦の三階外壁に両前足をかけたもう五匹は、後ろ足で立ち上がる状態となっている。
それにより、ちょうど背中をトッキロに向けている。
この角度ならば、心臓を狙いやすい。
十メートル級アース・ドラゴンの背中の皮は固く、皮の下には分厚い皮下脂肪がある。
さらに、その下には、固い肋骨がある。
だが、それらを貫けば、心臓を破壊できる。
肋骨は、たとえ切断できなかったとしても、肋骨の隙間から高圧水のウオーター・カッターで攻撃すれば、心臓を破壊できる。
距離は、もう三十メートルほど。
可能だ。心臓を破壊することが。
つぶやいた。
「ウオーター・カッター」
V字型に切り裂いた。壁をよじ登り始めたアース・ドラゴンの心臓を。背中を貫いて。
そのアース・ドラゴンが、倒れた。後方へ、背中から。
破壊できた。心臓を。
次々にウオーター・カッターで切り裂いた。壁をよじ登り始めたアース・ドラゴンの心臓を。
計五匹、倒した。
五匹とも、絶命したようだ。腹を上に向けて。
もう、身動き一つしない。
待機組の五匹が、砦の壁をよじ登り始めた。仲間の死骸を踏み台にして。
後方、すなわちトッキロのほうへは、振り返らなかった。
操られているからだろう。
南城壁の外側にいるデーモン・チーフに。
そのデーモン・チーフの最優先事項は、氷姫を倒すことだ。
だから、無関心なのだ。トッキロたちには。
次々に、倒した。ウオーター・カッターで。砦の壁を登り始めて、背中を向けたアース・ドラゴンを。
合計、十匹を倒した。
傷口が、再生する様子は、ない。心臓を確実に破壊したためだ。
女生徒たちの一部が、歓声をあげた。
ウオーター・ボールの大きさは、すでにテニスボールくらいの大きさにまで、縮小していた。
トッキロがウオーター・カッターで攻撃をする少し前から、エメラルディアたちが、水魔法で水の補給をし続けたのだが。
そのときだった。
聞こえた。氷姫が叫ぶ声が。
「この国を守るのは、誰か! 民を守るのは、誰か!」
叫び続けた。氷姫が。
「故郷を守るのは誰か! 家族を守るのは誰か!」
次の瞬間、兵士たちが怒鳴った。氷姫とともに。
「我々だ! 我々だ! 我々だ!」
いっせいに、鬨の声をあげた。兵士たちが。
まだ、生きている。氷姫も、一部の兵士たちも。
アース・ドラゴンの群れに包囲され、姿は見えないが。
助けなければ。氷姫を。
王都の民を守るために、勇敢に戦っている兵士たちを。
そう、強く思った。
屋上のアース・ドラゴンの群れは、トッキロたちに、背中というよりも、腰や尻尾を向けている。
この角度では、心臓をうまく攻撃できない。
腰の後方からウオーター・アローやウオーター・カッターをあてても、心臓を大規模に破壊しなければ、すぐに傷口は再生してしまう。
そのときだった。良いことを思いついた。
「エメラルディア、ウオーター・ボールを三つ作って」
「一度に三つなんて無理よ」
「できるよ。一組、二組、三組の三クラスあるんだから。それに、そんなに大きな水球でなくて良いから」
そう言って、両手を肩幅よりも小さく開いた。
「そのくらいの大きさなら」
そう言ってからエメラルディアは、二組や三組の女生徒たちに声をかけ始めた。
トッキロは、毒薔薇姫たちに視線を向けた。
「毒薔薇姫様、毒蛇姫様、サソリ姫様。毒をください。一番強烈な毒を」
トッキロは、前進を始めた。
砦を包囲していたアース・ドラゴンが、屋上に登り始めたからだ。
トッキロの背後には約三十名の女生徒がいる。そのため、不用意にアース・ドラゴンの群れに接近できなかった。
だが、アース・ドラゴンの群れが砦の屋上に登り始めたため、砦との距離を詰めることができるようになった。
アース・ドラゴンの群れは、トッキロたちに背中を向けている。
左右の前足を、砦の一階外壁にかけたばかりのアース・ドラゴンは、待機組の五匹。トッキロに対し、主として尻尾や腰を向けている。背中の上部は、まだ死角だ。
そのため、この五匹は、心臓をうまく攻撃できない。
一方、砦の三階外壁に両前足をかけたもう五匹は、後ろ足で立ち上がる状態となっている。
それにより、ちょうど背中をトッキロに向けている。
この角度ならば、心臓を狙いやすい。
十メートル級アース・ドラゴンの背中の皮は固く、皮の下には分厚い皮下脂肪がある。
さらに、その下には、固い肋骨がある。
だが、それらを貫けば、心臓を破壊できる。
肋骨は、たとえ切断できなかったとしても、肋骨の隙間から高圧水のウオーター・カッターで攻撃すれば、心臓を破壊できる。
距離は、もう三十メートルほど。
可能だ。心臓を破壊することが。
つぶやいた。
「ウオーター・カッター」
V字型に切り裂いた。壁をよじ登り始めたアース・ドラゴンの心臓を。背中を貫いて。
そのアース・ドラゴンが、倒れた。後方へ、背中から。
破壊できた。心臓を。
次々にウオーター・カッターで切り裂いた。壁をよじ登り始めたアース・ドラゴンの心臓を。
計五匹、倒した。
五匹とも、絶命したようだ。腹を上に向けて。
もう、身動き一つしない。
待機組の五匹が、砦の壁をよじ登り始めた。仲間の死骸を踏み台にして。
後方、すなわちトッキロのほうへは、振り返らなかった。
操られているからだろう。
南城壁の外側にいるデーモン・チーフに。
そのデーモン・チーフの最優先事項は、氷姫を倒すことだ。
だから、無関心なのだ。トッキロたちには。
次々に、倒した。ウオーター・カッターで。砦の壁を登り始めて、背中を向けたアース・ドラゴンを。
合計、十匹を倒した。
傷口が、再生する様子は、ない。心臓を確実に破壊したためだ。
女生徒たちの一部が、歓声をあげた。
ウオーター・ボールの大きさは、すでにテニスボールくらいの大きさにまで、縮小していた。
トッキロがウオーター・カッターで攻撃をする少し前から、エメラルディアたちが、水魔法で水の補給をし続けたのだが。
そのときだった。
聞こえた。氷姫が叫ぶ声が。
「この国を守るのは、誰か! 民を守るのは、誰か!」
叫び続けた。氷姫が。
「故郷を守るのは誰か! 家族を守るのは誰か!」
次の瞬間、兵士たちが怒鳴った。氷姫とともに。
「我々だ! 我々だ! 我々だ!」
いっせいに、鬨の声をあげた。兵士たちが。
まだ、生きている。氷姫も、一部の兵士たちも。
アース・ドラゴンの群れに包囲され、姿は見えないが。
助けなければ。氷姫を。
王都の民を守るために、勇敢に戦っている兵士たちを。
そう、強く思った。
屋上のアース・ドラゴンの群れは、トッキロたちに、背中というよりも、腰や尻尾を向けている。
この角度では、心臓をうまく攻撃できない。
腰の後方からウオーター・アローやウオーター・カッターをあてても、心臓を大規模に破壊しなければ、すぐに傷口は再生してしまう。
そのときだった。良いことを思いついた。
「エメラルディア、ウオーター・ボールを三つ作って」
「一度に三つなんて無理よ」
「できるよ。一組、二組、三組の三クラスあるんだから。それに、そんなに大きな水球でなくて良いから」
そう言って、両手を肩幅よりも小さく開いた。
「そのくらいの大きさなら」
そう言ってからエメラルディアは、二組や三組の女生徒たちに声をかけ始めた。
トッキロは、毒薔薇姫たちに視線を向けた。
「毒薔薇姫様、毒蛇姫様、サソリ姫様。毒をください。一番強烈な毒を」
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