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第3章第六話 絶体絶命の氷姫
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第3章第六話 絶体絶命の氷姫
降り注いだ。突然、滝のような大雨が。砦の屋上全体に。
すさまじい魔力量だ。これだけの集中豪雨を、降らせるなんて。
規格外だ。炎龍王女の魔力は。
ずぶ濡れになった。砦の屋上にいる全員が。女魔族たちも含めて。
高笑いした。炎龍王女が。自分自身も、激しい雨に打たれながら。
「これでもう、通用しまい。おぬしたちの魔法攻撃は」
視線を、雷姫に向けた。炎龍王女が。
「おぬしの雷攻撃は、もう使えぬぞ」
「なに言ってやがる。雷鳴は、嵐の中でこそ轟くものだ」
そう言いながら、雷鳴魔法剣を振り上げた。
その瞬間、叫んだ。炎姫が。
「待て! 味方も感電する!」
制止した。その言葉で。雷姫が。雷鳴魔法剣を振り上げたまま。
笑い出した。炎龍王女が。
「そのとおりだ! すでに砦の屋上は、水浸しだ。われらを感電させれば、足下の水を伝って、人間どもも感電する。われら魔族は感電しても死なないが、人間どもは感電死するはずだ。なぜなら人間は、すぐに死ぬからな。虫けらのように」
爆笑した。その言葉で。女魔族たちが。
言葉を続けた。炎龍王女が。
「それに、この豪雨の中では、火炎魔法も使えまい。どんな炎も、瞬時に鎮火するからだ」
炎姫が言い返した。
「それは、そなたたちの火炎魔法も同様だろう。この豪雨の中で、そなたたちは、どう戦うのか? それとも、尻尾を巻いて逃げるのか?」
激昂した。女デーモン・ゼネラルが。
「誰が逃げるか!」
「では、どう戦うのか?」
「この鉤爪で、切り刻む。人間の肉など、やわらかいからな。一撃で、はらわたまで引きづり出せる」
言葉を続けた。女デーモン・ゼネラルが。不気味な笑みを浮かべながら。
「殺したあと、死体を喰ってやる。おまえら全員の死体をな」
氷姫が前進した。少しばかり。氷結魔法剣を、構えながら。
小声で、炎姫たちに呼びかけた。
「ここは、わたしが引き受ける」
「しかし、そなた一人では……」
「これだけの集中豪雨だ。そう長くは持続しまい。この天候魔法の規模ならば。夕方のスコールと同様に、すぐに終わるはずだ」
「わかった。この集中豪雨が終わるまで、わたしは、そなたのサポートに徹しよう」
そう小声で言いながら、炎姫は一歩、後退した。氷姫の右ななめ後方に位置取りをした。火炎魔法剣を、構えながら。
雷姫をチラリと一瞥して、炎姫が小声で指示した。
「そなたも後退しろ。三歩分だ。それから、絶対に雷鳴魔法を使うな」
チッと舌打ちしてから、三歩後退した。雷姫が。
二名の女デーモン・チーフが、ジリジリと接近してきた。氷姫の氷結魔法の射程距離を測るかのように。
左手側の女デーモン・チーフが大角で、右手側が小角だ。
突然、小角女魔族が突進し始めた。すさまじい速度で。
叫んだ。氷姫が。右手側に水平に、ふるいながら。氷結魔法剣を。
「アイス・ブレード!」
飛翔した。一メートルほどの氷の刃が。
ザックリと、切り裂かれた。小角女魔族の腹が。まだ、十メートルほども距離が離れているのに。
大量出血した。小角女魔族の腹が。
ガクリと両膝を突いた。砦の屋上に。小角女魔族が。両腕で、はみ出した小腸を腹の中に戻しながら。
切り裂いたのは、小角女魔族の腹の皮膚と、脂肪だけだった。一瞬見えただけだったが、小腸は切り裂かれていなかった。
これでは、死なない。魔族の場合は。すぐに再生し、戦闘可能になってしまう。
そう思った次の瞬間だった。
襲ってきた。左手の大角魔族女が。氷姫を。一気に、距離を縮めて。
振り上げた右腕を、振り下ろした。鋭い鉤爪で、氷姫の心臓を切り裂くために。
間に合わない。回避が。氷姫の防御も。
「氷姫!」
叫んだ。雷姫と炎姫が。悲痛な表情で。
降り注いだ。突然、滝のような大雨が。砦の屋上全体に。
すさまじい魔力量だ。これだけの集中豪雨を、降らせるなんて。
規格外だ。炎龍王女の魔力は。
ずぶ濡れになった。砦の屋上にいる全員が。女魔族たちも含めて。
高笑いした。炎龍王女が。自分自身も、激しい雨に打たれながら。
「これでもう、通用しまい。おぬしたちの魔法攻撃は」
視線を、雷姫に向けた。炎龍王女が。
「おぬしの雷攻撃は、もう使えぬぞ」
「なに言ってやがる。雷鳴は、嵐の中でこそ轟くものだ」
そう言いながら、雷鳴魔法剣を振り上げた。
その瞬間、叫んだ。炎姫が。
「待て! 味方も感電する!」
制止した。その言葉で。雷姫が。雷鳴魔法剣を振り上げたまま。
笑い出した。炎龍王女が。
「そのとおりだ! すでに砦の屋上は、水浸しだ。われらを感電させれば、足下の水を伝って、人間どもも感電する。われら魔族は感電しても死なないが、人間どもは感電死するはずだ。なぜなら人間は、すぐに死ぬからな。虫けらのように」
爆笑した。その言葉で。女魔族たちが。
言葉を続けた。炎龍王女が。
「それに、この豪雨の中では、火炎魔法も使えまい。どんな炎も、瞬時に鎮火するからだ」
炎姫が言い返した。
「それは、そなたたちの火炎魔法も同様だろう。この豪雨の中で、そなたたちは、どう戦うのか? それとも、尻尾を巻いて逃げるのか?」
激昂した。女デーモン・ゼネラルが。
「誰が逃げるか!」
「では、どう戦うのか?」
「この鉤爪で、切り刻む。人間の肉など、やわらかいからな。一撃で、はらわたまで引きづり出せる」
言葉を続けた。女デーモン・ゼネラルが。不気味な笑みを浮かべながら。
「殺したあと、死体を喰ってやる。おまえら全員の死体をな」
氷姫が前進した。少しばかり。氷結魔法剣を、構えながら。
小声で、炎姫たちに呼びかけた。
「ここは、わたしが引き受ける」
「しかし、そなた一人では……」
「これだけの集中豪雨だ。そう長くは持続しまい。この天候魔法の規模ならば。夕方のスコールと同様に、すぐに終わるはずだ」
「わかった。この集中豪雨が終わるまで、わたしは、そなたのサポートに徹しよう」
そう小声で言いながら、炎姫は一歩、後退した。氷姫の右ななめ後方に位置取りをした。火炎魔法剣を、構えながら。
雷姫をチラリと一瞥して、炎姫が小声で指示した。
「そなたも後退しろ。三歩分だ。それから、絶対に雷鳴魔法を使うな」
チッと舌打ちしてから、三歩後退した。雷姫が。
二名の女デーモン・チーフが、ジリジリと接近してきた。氷姫の氷結魔法の射程距離を測るかのように。
左手側の女デーモン・チーフが大角で、右手側が小角だ。
突然、小角女魔族が突進し始めた。すさまじい速度で。
叫んだ。氷姫が。右手側に水平に、ふるいながら。氷結魔法剣を。
「アイス・ブレード!」
飛翔した。一メートルほどの氷の刃が。
ザックリと、切り裂かれた。小角女魔族の腹が。まだ、十メートルほども距離が離れているのに。
大量出血した。小角女魔族の腹が。
ガクリと両膝を突いた。砦の屋上に。小角女魔族が。両腕で、はみ出した小腸を腹の中に戻しながら。
切り裂いたのは、小角女魔族の腹の皮膚と、脂肪だけだった。一瞬見えただけだったが、小腸は切り裂かれていなかった。
これでは、死なない。魔族の場合は。すぐに再生し、戦闘可能になってしまう。
そう思った次の瞬間だった。
襲ってきた。左手の大角魔族女が。氷姫を。一気に、距離を縮めて。
振り上げた右腕を、振り下ろした。鋭い鉤爪で、氷姫の心臓を切り裂くために。
間に合わない。回避が。氷姫の防御も。
「氷姫!」
叫んだ。雷姫と炎姫が。悲痛な表情で。
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