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第3章第十二話 勇者の条件
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第3章第十二話 勇者の条件
絶句した。雷姫が。
「マジかよ。スカイ・ドラゴンが吐くファイアー・ボールは、一発で一個百人隊を全滅させる。一匹のスカイ・ドラゴンが、一個千人隊を全滅させたこともある。魔王軍の王都侵攻一日目に」
言葉を吐き出した。炎姫が、唸るように。
「バカな。まだ温存しておいたとは。これだけの数のスカイ・ドラゴンを」
言葉を継いだ。氷姫が。絶望の表情で。
「スカイ・ドラゴンの大部分は、壊滅したはずだ。王都攻防の最初の三日間で。王国騎士団三万人の討ち死にと、引き換えに」
高笑いした。炎龍王女が。
「スカイ・ドラゴンの多くは、死ななかった。おぬしらの巨大弩弓で射貫かれて、重傷を負ったがな。傷が完全に癒えるまで、かなりの時間を要したが」
高らかに、笑った。炎龍王女が。勝利者の笑みを、浮かべて。
大声で、問いかけた。勝ち誇って。炎龍王女が。
「人間どもに、生きのびる最後のチャンスをやろう。降伏して、われの奴隷となれ! 拒否すれば全員、黒焦げの消し炭にするぞ!」
笑いながら、炎龍王女が言葉を続けた。
「黒焦げになってしまったら、喰っても、うまくないからな」
そう言って、大笑いした。炎龍王女が。
叫んだ。雷姫が。雷鳴魔法剣を振り上げて。
「雷鳴剣!」
稲妻が、走った。上空のスカイ・ドラゴンに向かって。
だが、届かなかった。雷鳴魔法剣の雷攻撃は。
上空のスカイ・ドラゴンの群れは、砦の屋上から、三十メートル以上も離れていたからだ。
大笑いした。炎龍王女が。
「無駄、むだ、ムダ! 人間の魔法攻撃など! 上空のスカイ・ドラゴンには!」
うなだれた。雷姫が。
「くそっ。あたしの魔法力が、もっと強ければ」
「降伏せよ! 人間ども! さすれば、半数は生かしてやろう。残り半数は、喰い殺すがな」
そう言って、大笑した。炎龍王女が。
言葉を続けた。上機嫌に。炎龍王女は。
「もちろん、やっかいな一流魔法使いは、全員喰い殺す。魔法剣を持つ女三名。それに、杖を持つ黒髪の人間も。他の女は、半分の人数で勘弁してやろう。人間の男どもは、喰っても筋が硬くて、うまくないので、生かしてやろう。奴隷として」
歯ぎしりした。三名の魔法剣姫が。悔しさで。
「ここまでか」
炎姫が、言葉を吐き出した。絶望の表情で。
「一人でも多くの命を救うには、降伏しか……」
「あきらめるな!」
そう叫んだ。氷姫が。
「そうだ!」
雷姫も、呼応した。
叫んだ。大声で。氷姫が。
「戦う! 最後まで! 諦めない! 絶対に! 人間の未来を!」
「そうだ! 最後の一人に、なっても!」
叫んだ。雷姫も。
炎姫も、叫んだ。気を取り直して。
「そうだ! そのとおりだ! 何者か! 我々は!」
同時に叫んだ。魔法剣姫三名が。
「勇者だ! 勇者だ! 勇者だ! 王国を、人間の自由と未来を、守る勇者だ!」
「なにが勇者だ! 消し炭にするぞ!」
怒鳴った。炎龍王女も。
叫んだ。炎姫が。
「勇者の条件は、なにか!」
叫んだ。同時に。氷姫と雷姫が。
「勇気だ! 勇気だ! 勇気だ! なにものにも屈しない、絶対に屈しない、勇気だ!」
炎姫が怒鳴った。後方の女生徒たちに向かって。
「風魔法だ! スカイ・ドラゴンの放った火球を、全員の風魔法で、はねのける!」
「無理よ、ムリムリ! スカイ・ドラゴンの火球なんて! しかも、あんなにたくさん」
泣き叫んだ。毒薔薇姫が。
「いや、できる。我々なら」
「ムリよ。火球一個だって!」
「思い出せ! 授業で習ったはずだ。スカイ・ドラゴンが放つ火球は、軽い。ゆえに、強力な風魔法ならば、できる! はねのけることが!」
「無理よ! できっこない!」
「できる! この人数ならば。この場には、四十名以上の魔法使いが、いるのだから」
氷姫も、怒鳴った。後方の女生徒たちに。
「あきらめるな! 詠唱せよ! 王国が誇る魔法使いたちよ! 風魔法の詠唱を! 戦って、生きのびるのだ! 人間の自由と未来のために!」
怒鳴った。炎龍王女も。
「降伏せよ! 人間ども! 今すぐに! さもなければ、全員焼き殺す!」
すべてのスカイ・ドラゴンが、くちばしを開いた。
くちばしの前方に、火球が出現した。
叫んだ。炎龍王女が。高らかに、笑いながら。
「さあ、選べ! 人間ども! 奴隷か、火あぶりか!」
絶句した。雷姫が。
「マジかよ。スカイ・ドラゴンが吐くファイアー・ボールは、一発で一個百人隊を全滅させる。一匹のスカイ・ドラゴンが、一個千人隊を全滅させたこともある。魔王軍の王都侵攻一日目に」
言葉を吐き出した。炎姫が、唸るように。
「バカな。まだ温存しておいたとは。これだけの数のスカイ・ドラゴンを」
言葉を継いだ。氷姫が。絶望の表情で。
「スカイ・ドラゴンの大部分は、壊滅したはずだ。王都攻防の最初の三日間で。王国騎士団三万人の討ち死にと、引き換えに」
高笑いした。炎龍王女が。
「スカイ・ドラゴンの多くは、死ななかった。おぬしらの巨大弩弓で射貫かれて、重傷を負ったがな。傷が完全に癒えるまで、かなりの時間を要したが」
高らかに、笑った。炎龍王女が。勝利者の笑みを、浮かべて。
大声で、問いかけた。勝ち誇って。炎龍王女が。
「人間どもに、生きのびる最後のチャンスをやろう。降伏して、われの奴隷となれ! 拒否すれば全員、黒焦げの消し炭にするぞ!」
笑いながら、炎龍王女が言葉を続けた。
「黒焦げになってしまったら、喰っても、うまくないからな」
そう言って、大笑いした。炎龍王女が。
叫んだ。雷姫が。雷鳴魔法剣を振り上げて。
「雷鳴剣!」
稲妻が、走った。上空のスカイ・ドラゴンに向かって。
だが、届かなかった。雷鳴魔法剣の雷攻撃は。
上空のスカイ・ドラゴンの群れは、砦の屋上から、三十メートル以上も離れていたからだ。
大笑いした。炎龍王女が。
「無駄、むだ、ムダ! 人間の魔法攻撃など! 上空のスカイ・ドラゴンには!」
うなだれた。雷姫が。
「くそっ。あたしの魔法力が、もっと強ければ」
「降伏せよ! 人間ども! さすれば、半数は生かしてやろう。残り半数は、喰い殺すがな」
そう言って、大笑した。炎龍王女が。
言葉を続けた。上機嫌に。炎龍王女は。
「もちろん、やっかいな一流魔法使いは、全員喰い殺す。魔法剣を持つ女三名。それに、杖を持つ黒髪の人間も。他の女は、半分の人数で勘弁してやろう。人間の男どもは、喰っても筋が硬くて、うまくないので、生かしてやろう。奴隷として」
歯ぎしりした。三名の魔法剣姫が。悔しさで。
「ここまでか」
炎姫が、言葉を吐き出した。絶望の表情で。
「一人でも多くの命を救うには、降伏しか……」
「あきらめるな!」
そう叫んだ。氷姫が。
「そうだ!」
雷姫も、呼応した。
叫んだ。大声で。氷姫が。
「戦う! 最後まで! 諦めない! 絶対に! 人間の未来を!」
「そうだ! 最後の一人に、なっても!」
叫んだ。雷姫も。
炎姫も、叫んだ。気を取り直して。
「そうだ! そのとおりだ! 何者か! 我々は!」
同時に叫んだ。魔法剣姫三名が。
「勇者だ! 勇者だ! 勇者だ! 王国を、人間の自由と未来を、守る勇者だ!」
「なにが勇者だ! 消し炭にするぞ!」
怒鳴った。炎龍王女も。
叫んだ。炎姫が。
「勇者の条件は、なにか!」
叫んだ。同時に。氷姫と雷姫が。
「勇気だ! 勇気だ! 勇気だ! なにものにも屈しない、絶対に屈しない、勇気だ!」
炎姫が怒鳴った。後方の女生徒たちに向かって。
「風魔法だ! スカイ・ドラゴンの放った火球を、全員の風魔法で、はねのける!」
「無理よ、ムリムリ! スカイ・ドラゴンの火球なんて! しかも、あんなにたくさん」
泣き叫んだ。毒薔薇姫が。
「いや、できる。我々なら」
「ムリよ。火球一個だって!」
「思い出せ! 授業で習ったはずだ。スカイ・ドラゴンが放つ火球は、軽い。ゆえに、強力な風魔法ならば、できる! はねのけることが!」
「無理よ! できっこない!」
「できる! この人数ならば。この場には、四十名以上の魔法使いが、いるのだから」
氷姫も、怒鳴った。後方の女生徒たちに。
「あきらめるな! 詠唱せよ! 王国が誇る魔法使いたちよ! 風魔法の詠唱を! 戦って、生きのびるのだ! 人間の自由と未来のために!」
怒鳴った。炎龍王女も。
「降伏せよ! 人間ども! 今すぐに! さもなければ、全員焼き殺す!」
すべてのスカイ・ドラゴンが、くちばしを開いた。
くちばしの前方に、火球が出現した。
叫んだ。炎龍王女が。高らかに、笑いながら。
「さあ、選べ! 人間ども! 奴隷か、火あぶりか!」
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