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第3章第十五話 炎龍王女救援軍
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第3章第十五話 炎龍王女救援軍
「ウオーター・カッター」
そう、つぶやいた。トッキロが。
ほとばしった。十本の細い水柱が。砦の屋上に溜まった雨水の中から。
切り裂いた。下から上へと。百名の魔族の身体を。巨大な火球と共に。
一瞬で。左右真っ二つに。魔族の身体も、巨大な火球も。
墜落した。城壁外側の堀の上に。百名の魔族の死骸が。
百の巨大火球は、消滅した。左右真っ二つに割れた直後に。
三名、撃墜し損ねた。将校クラスの魔族だ。
さらに高い高度の上空に、いたためだ。撃墜した百名の魔族よりも。
撃ち込んできた。巨大火球を。その三名の魔族将校が。トッキロに対し。
同時だった。
叫んだ。氷姫、炎姫、雷姫が、同時に。魔法剣を、振り抜きながら。
「アイス・アロー!」
「ファイアー・アロー!」
「サンダー・アロー!」
飛翔した。魔法剣から生み出された矢が。巨大火球に向かって。
氷の矢、炎の矢、雷の矢が。
貫通した。魔法が生み出した矢三本が、三つの巨大火球を。トッキロの十メートルほど先で。
霧散し、消滅した。三つの巨大火球が。
巨大火球といえども、核が破壊されれば消滅する。巨大火球の核は、二酸化炭素から分離した炭素の塊だ。
しかも、その炭素は堅く固まっているわけではない。炭素の粒が、エーテルによって球体状に集まっているだけだ。
ゆえに、球体状のエーテルに穴を開けただけで、穴を開けた風船がはじけるように、巨大火球は消滅したのだ。
「助かりました」
トッキロが、礼を述べた。氷姫たちに。
叫んだ。氷姫が。
「来たぞ! 第二陣が!」
現れた。五月雨式に、次々に。魔族の男たちが。何十名も。炎龍王女を、救出するために。上昇気流に乗って。上空に。
次々に、切り裂いた。ウオーター・カッターで。魔族の男たちを。左右真っ二つに。
だが、撃墜される直前に、火球を放つ魔族もいた。
いくつもの火球が、飛んで来た。
三名の魔法剣姫が、火球を撃ち落とした。
次々に。氷の矢、炎の矢、雷の矢で。
しかし、多勢に無勢だ。
魔族たちは、次々に現れる。上昇気流に乗って。
魔族将校三名は、すでに、砦の屋上に着地していた。炎龍王女を守るように、立ちふさがっている。
トッキロも、三名の魔法剣姫も、余裕がない。炎龍王女と魔族将校三名を攻撃する余裕は。
上昇気流に乗って次々に現れる魔族を撃墜し、彼らが放った火球を迎撃するので、手一杯だ。
魔族将校三名は、全員、男だ。そのうち一名はデーモン・ゼネラルで、残り二名はデーモン・チーフだ。
デーモン・ゼネラル男が、魔族語で炎龍王女を、うながしている。
撤退するよう、訴えているのだろう。
だが炎龍王女は、足下の水中で、何かを探している。
自分の角だ。トッキロに切断された左右の角だ。
角を切り落とされた場所よりも、炎龍王女は後退していた。砦の南側に向かって。本能的に。
そのため、いくら足下を探しても、見つからないのだ。切断された自分の角が。
押され始めた。三名の魔法剣姫が。火球に対する迎撃が、間に合わなくなってきた。
まずい状況だ。
そのときだった。
後方から、聞こえた。エメラルディアの叫ぶ声が。
「みんな! 風魔法よ! 上空の魔族も、魔族の火球も、押し返すわよ! 城壁の外側に!」
風が吹き始めた。北から南へ。女生徒たちの魔法詠唱と共に。
南校の女生徒たちだけではない。北校の女生徒たちも加わった。風魔法の魔法詠唱に。
だが、続々と現れた。上昇気流に乗って、魔族たちが。
火球を放った。次々に。上空の魔族たちが。トッキロのウオーター・カッターで撃墜される直前に。
撃ち落とした。魔族が放った火球を。魔法剣姫たちが。それぞれの魔法剣が生み出す、氷、炎、雷の矢で。
しかし、撃ちもらした。火球の一つを。
その火球が、南校の女生徒たちに向かった。
悲鳴をあげた。毒薔薇姫が。それに、他の女生徒たちも。
「ウオーター・カッター」
そう、つぶやいた。トッキロが。
ほとばしった。十本の細い水柱が。砦の屋上に溜まった雨水の中から。
切り裂いた。下から上へと。百名の魔族の身体を。巨大な火球と共に。
一瞬で。左右真っ二つに。魔族の身体も、巨大な火球も。
墜落した。城壁外側の堀の上に。百名の魔族の死骸が。
百の巨大火球は、消滅した。左右真っ二つに割れた直後に。
三名、撃墜し損ねた。将校クラスの魔族だ。
さらに高い高度の上空に、いたためだ。撃墜した百名の魔族よりも。
撃ち込んできた。巨大火球を。その三名の魔族将校が。トッキロに対し。
同時だった。
叫んだ。氷姫、炎姫、雷姫が、同時に。魔法剣を、振り抜きながら。
「アイス・アロー!」
「ファイアー・アロー!」
「サンダー・アロー!」
飛翔した。魔法剣から生み出された矢が。巨大火球に向かって。
氷の矢、炎の矢、雷の矢が。
貫通した。魔法が生み出した矢三本が、三つの巨大火球を。トッキロの十メートルほど先で。
霧散し、消滅した。三つの巨大火球が。
巨大火球といえども、核が破壊されれば消滅する。巨大火球の核は、二酸化炭素から分離した炭素の塊だ。
しかも、その炭素は堅く固まっているわけではない。炭素の粒が、エーテルによって球体状に集まっているだけだ。
ゆえに、球体状のエーテルに穴を開けただけで、穴を開けた風船がはじけるように、巨大火球は消滅したのだ。
「助かりました」
トッキロが、礼を述べた。氷姫たちに。
叫んだ。氷姫が。
「来たぞ! 第二陣が!」
現れた。五月雨式に、次々に。魔族の男たちが。何十名も。炎龍王女を、救出するために。上昇気流に乗って。上空に。
次々に、切り裂いた。ウオーター・カッターで。魔族の男たちを。左右真っ二つに。
だが、撃墜される直前に、火球を放つ魔族もいた。
いくつもの火球が、飛んで来た。
三名の魔法剣姫が、火球を撃ち落とした。
次々に。氷の矢、炎の矢、雷の矢で。
しかし、多勢に無勢だ。
魔族たちは、次々に現れる。上昇気流に乗って。
魔族将校三名は、すでに、砦の屋上に着地していた。炎龍王女を守るように、立ちふさがっている。
トッキロも、三名の魔法剣姫も、余裕がない。炎龍王女と魔族将校三名を攻撃する余裕は。
上昇気流に乗って次々に現れる魔族を撃墜し、彼らが放った火球を迎撃するので、手一杯だ。
魔族将校三名は、全員、男だ。そのうち一名はデーモン・ゼネラルで、残り二名はデーモン・チーフだ。
デーモン・ゼネラル男が、魔族語で炎龍王女を、うながしている。
撤退するよう、訴えているのだろう。
だが炎龍王女は、足下の水中で、何かを探している。
自分の角だ。トッキロに切断された左右の角だ。
角を切り落とされた場所よりも、炎龍王女は後退していた。砦の南側に向かって。本能的に。
そのため、いくら足下を探しても、見つからないのだ。切断された自分の角が。
押され始めた。三名の魔法剣姫が。火球に対する迎撃が、間に合わなくなってきた。
まずい状況だ。
そのときだった。
後方から、聞こえた。エメラルディアの叫ぶ声が。
「みんな! 風魔法よ! 上空の魔族も、魔族の火球も、押し返すわよ! 城壁の外側に!」
風が吹き始めた。北から南へ。女生徒たちの魔法詠唱と共に。
南校の女生徒たちだけではない。北校の女生徒たちも加わった。風魔法の魔法詠唱に。
だが、続々と現れた。上昇気流に乗って、魔族たちが。
火球を放った。次々に。上空の魔族たちが。トッキロのウオーター・カッターで撃墜される直前に。
撃ち落とした。魔族が放った火球を。魔法剣姫たちが。それぞれの魔法剣が生み出す、氷、炎、雷の矢で。
しかし、撃ちもらした。火球の一つを。
その火球が、南校の女生徒たちに向かった。
悲鳴をあげた。毒薔薇姫が。それに、他の女生徒たちも。
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