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第30話 古代神の復活
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「なぜ、ぼくが龍神の末裔だと?」
「懐かしい魔法を使っておるものでな。その魔法は、龍神めの血をひくものでなければ扱えまい」
「……どうやら、あなたも龍神とならぶ、古代神のひとりのようですね……」
「いかにも。余は、創世神セトが初めてこの世に生み出した、古代五大神のひとりだ」
「……五大神……」
「知らぬのも無理はない。貴様たち人間や、魔族、ありとあらゆる生き物たち、それらがこの世界に現れるよりも、遥か太古の神代の話ゆえな」
「……それで、古代の神が、一体何のために顕現を?」
魔神ゼクストは、笑って言った。
「なに、昔にやり残した仕事を、な」
「……それは?」
「地上界の支配だ」
「……そんなこと、させるわけにはいきません!」
「貴様ごときに、余は止められんよ」
ラフィトは、右手を挙げた。
ゼクストの頭上に、いくつもの魔法陣が展開した。
「無駄だ」
ゼクストが手を伸ばし宙を掴むと、ラフィトはまるで大きな見えない手で、体を握り締められているように、動けなくなった。
――す、すごい力だ……!
「地面に叩きつけてくれよう」
ゼクストが、物を投げ捨てるように手を少し下に動かすと、ラフィトはものすごい速度で落下していった。
――体が言うことを聞かない……受け身も取れない!
ラフィトは、物すごい衝撃音と共に地面に激突した。
◇◆◇◆
「ラフィト!!」
リドールは、慌てて落下地点に駆け寄った。
土煙がおさまると、そこには光のクッションに守られ、何とか地面への直撃を免れたラフィトがいた。
「ラフィト、大丈夫?」
マリアーナも駆けつけてきて、言った。
「……マリアーナさん、ありがとうございます。おかげで、命拾いしました」
「ナイスサポートだ、マリー!」
「無事でよかったよ、ラフィト。でも……」
上空から、ゼクストが降下してきた。
「何者なの、あいつ?」
「魔神ゼクスト、古代神のひとりです」
「え? 何? とうとう、神様まで出てきちゃったの?」
「はい。魔族の始祖らしいです。地上を支配しにやって来た、と言っていました」
「……てことは、敵ってことでいいんだな」
「貴様ら、降伏するなら今のうちぞ」
ゼクストは、地上に降り立つと言った。
「近くで見ると、確かにやばいな」
「ええ。ぼくも、相手にすらなりませんでした」
「神様って、いい人たちなんじゃないの?」
「どうやら、そうでもないみたいだな」
「……で、どうする? ラフィト」
「……。何とか時間を稼いでもらえませんか? 最大出力の龍神魔法を準備できれば、あるいは……」
「わかった。出し惜しみはなしだ。マリー、身体強化を頼む」
「オッケー!」
「話はまとまったか? 人間ども」
「ああ。場違いな魔神様には、お引き取りいただく!」
「ばかなやつらめ。人間ごときが神に立てつくなど、愚かな」
「魔法剣奥義……覇王剣グランヌス!!」
「懐かしい魔法を使っておるものでな。その魔法は、龍神めの血をひくものでなければ扱えまい」
「……どうやら、あなたも龍神とならぶ、古代神のひとりのようですね……」
「いかにも。余は、創世神セトが初めてこの世に生み出した、古代五大神のひとりだ」
「……五大神……」
「知らぬのも無理はない。貴様たち人間や、魔族、ありとあらゆる生き物たち、それらがこの世界に現れるよりも、遥か太古の神代の話ゆえな」
「……それで、古代の神が、一体何のために顕現を?」
魔神ゼクストは、笑って言った。
「なに、昔にやり残した仕事を、な」
「……それは?」
「地上界の支配だ」
「……そんなこと、させるわけにはいきません!」
「貴様ごときに、余は止められんよ」
ラフィトは、右手を挙げた。
ゼクストの頭上に、いくつもの魔法陣が展開した。
「無駄だ」
ゼクストが手を伸ばし宙を掴むと、ラフィトはまるで大きな見えない手で、体を握り締められているように、動けなくなった。
――す、すごい力だ……!
「地面に叩きつけてくれよう」
ゼクストが、物を投げ捨てるように手を少し下に動かすと、ラフィトはものすごい速度で落下していった。
――体が言うことを聞かない……受け身も取れない!
ラフィトは、物すごい衝撃音と共に地面に激突した。
◇◆◇◆
「ラフィト!!」
リドールは、慌てて落下地点に駆け寄った。
土煙がおさまると、そこには光のクッションに守られ、何とか地面への直撃を免れたラフィトがいた。
「ラフィト、大丈夫?」
マリアーナも駆けつけてきて、言った。
「……マリアーナさん、ありがとうございます。おかげで、命拾いしました」
「ナイスサポートだ、マリー!」
「無事でよかったよ、ラフィト。でも……」
上空から、ゼクストが降下してきた。
「何者なの、あいつ?」
「魔神ゼクスト、古代神のひとりです」
「え? 何? とうとう、神様まで出てきちゃったの?」
「はい。魔族の始祖らしいです。地上を支配しにやって来た、と言っていました」
「……てことは、敵ってことでいいんだな」
「貴様ら、降伏するなら今のうちぞ」
ゼクストは、地上に降り立つと言った。
「近くで見ると、確かにやばいな」
「ええ。ぼくも、相手にすらなりませんでした」
「神様って、いい人たちなんじゃないの?」
「どうやら、そうでもないみたいだな」
「……で、どうする? ラフィト」
「……。何とか時間を稼いでもらえませんか? 最大出力の龍神魔法を準備できれば、あるいは……」
「わかった。出し惜しみはなしだ。マリー、身体強化を頼む」
「オッケー!」
「話はまとまったか? 人間ども」
「ああ。場違いな魔神様には、お引き取りいただく!」
「ばかなやつらめ。人間ごときが神に立てつくなど、愚かな」
「魔法剣奥義……覇王剣グランヌス!!」
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