oh my little love

フロイライン

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自立×自律

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友梨奈さんと二人でいると、ついついセックス三昧となってしまったが、なんとか荷造りをして、福山の蒼の実家、俺が再契約したワンルームマンション、捨てるもの、リサイクルショップに売るものを、それぞれ仕分けする事ができた。


俺は自分用の荷物を、再契約した部屋で受け取り、セッティングをした。

前回引越したときに、家財道具の大部分を処分してしまっていたので、テレビなどの電化製品は、蒼から譲り受けた。

福山にも大量の荷物を引越し業者に運んでもらい、向こうで親父さんが受け取ってくれたみたいだ。

あとは蒼が退院するのみとなったが、退院日は明後日に決定した。


そして、その日も俺と友梨奈さんは病院に蒼を見舞うために訪れていた。

友梨奈さんは、退院のときに必要なものを買い出すために出ていっており、俺は、久しぶりに蒼と二人きりになった。


「愁ちゃん…」


「ん、どうした?」


「いっぱい迷惑かけちゃってごめんね」


「何言ってんだよ
そんなの当たり前じゃんか」


「本当に申し訳なくて、ワタシ…」


「蒼、もし俺がお前と同じような状況となって入院したとしたら、どうしてた?」

「それは勿論、愁ちゃんがワタシにしてくれたように一生懸命身の回りのお世話したりしたと思う。」

「そうだろ?
だから、こういうときはお互い様じゃないか。」


「でも…」

蒼はそれ以上言わなかったが、性格的には多分…
実家に戻るのを機に別れようって言いたかったんだと思う。

その後も俺は蒼を励ましたが、ちょうど昼食の時間となり、食事が運ばれてきた。

俺は蒼のベッドの器具をセットして台を作り、そこにトレイを置いた。


「食べるのも治療の一環だよ。
ちゃんと食べるんだよ」

俺が言うと、蒼は頷いた。


だけど、半身麻痺の為、左の唇を開く力が弱まっているのと、嚥下能力の低下により、なかなか食べにくいようで、食べものをボロボロとこぼしたり、ヨダレが出てしまってたりと、あれだけ完璧だった蒼の面影はもうここにはなかった。

俺が悲しげな表情をしてるのがバレたのか、蒼は箸を置いてハンドタオルを口に持っていきながら

「汚い食べ方を見せてごめんね」

と、沈んだ声で言った。

俺は首を横に振り、蒼の唇に自分の唇を合わせるように持っていき、そのヨダレも何もかも舌で掬い取って、久しぶりのディープキスをした。

やはり麻痺のためか舌が上手く絡められないようだったが、蒼も応えてくれた。

長いキスの後、俺は

「蒼、愛してる。
何があってもずっと一緒だよ

俺を信じて欲しい」

と、伝えた。

蒼は涙を出しながら何度も頷いたが、言葉が出てこなかった。

俺は自分が大悪党で甚だしい偽善者だと自覚しながらも、そう言わずにはいられなかった。
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