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Lesson7

「聞いたかよ

山本部長と新人クンの話」　　


「ああ。
新開が窮地を救ったって話だろ？」

翌日の昼休み

喫煙室で、営業の南と吉村がタバコを燻らしながらヒソヒソと話し込んでいた。


「新開もなかなか持ってるよなあ。」


「持ってる？」


「そうだよ。

アイツ、態度悪かったじゃん。
山本さん、あーいうヤツが一番嫌いだから。

そろそろ爆発すんじゃねえかって心配してたんだよ、俺。」


「部長にまともにキレられたら、失禁しちまうかもしれん。」



「いやいや、だからこそ新開はスゴイって言ってんだよ。

あの一件で、山本さんの新開を見る目が変わったんじゃねえか。」


二人の話の通り、泣く子も黙る鬼部長、山本香菜子の新開優斗に接する態度が、あのプレゼンの日以来、思いっきり変わってしまった。

相変わらず、優斗はやる気があるのかないのか分からない様子だったが、それに対して、香菜子は丁寧に仕事を教え、アドバイスを送った。


そんな香菜子に、優斗も心を開き、香菜子の言うことだけは素直に聞いた。


そして、香菜子は決心した。