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Lesson37
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二人が勤める会社で、女子は香菜子を含めて六人の正社員がいる。
企画部
前田千尋
下田麻由子
矢島美希
事務
福井菜摘
経理
松本亜希
年齢は経理の松本亜希が42と比較的香菜子と年齢が近く、後は前田千尋が31、下田麻由子が28.矢島美希は26、福井菜摘は29と、香菜子よりも若く、年齢差もある。
女子の面々もそれぞれが仲良しという関係ではなく、仕事上の付き合いしかない。
そんな彼女たちが、最近皆で内緒話をする事が増えていた。
それは、香菜子と優斗の関係についてであった。
露骨なまでに優斗を可愛がる香菜子に、男子社員さえ訝しがるようになっていたが、女子社員達はもっと早くにその事に気づいていた。
休憩室では、香菜子以外の女子社員達が昼ごはんを食べていた。
いつも男子社員は外に食べに行くので、専ら女子しかいない。
「やっぱり、部長と新開君の関係…
おかしいと思わない?」
下田麻由子が口火を切ると、皆が一気にこの話題に首を突っ込んできた。
「なんか変だなとはずっと思ってたのよ、ここ最近。
でも、今日確信に変わったわ。
部長の新開君を見つめる視線が恋する乙女のものだったもの。」
松本亜希が頷きながら言った。
「そうそう。
新開君も嫌そうにしていないでしょ?
むしろその視線の意味をわかって受け入れてるって感じがした。」
福井菜摘はニヤッと笑って言った。
「えっ、デキてるんですか?
あの二人」
矢島美希が目を白黒させて言うと、前田千尋は笑って首を振った。
「それはないと思う。
だって山本部長って47?46?
どっちだったかな。
とにかく新開君の倍くらいの年齢なんでしょ?
付き合うとかはあり得ないよ。
私が思うに、独身の山本部長が、新人でキレイな顔をしている新開君に一目惚れしちゃった。
それで、社長に言って自分の直属にした。
新人の新開君は、部長を拒絶すると変な空気になり、また、部長にも嫌われてしまうのを恐れて、無理矢理合わせてる…
ってところじゃない?」
「そんなところだろうね。
気の毒だね、新開君。
そのうち部長からストーカー行為でも受けるんじゃない?」
松本亜希が気の毒そうに呟いた。
「部長も独身だし、恋愛するのは自由だけど、自分の半分の年齢の男に熱上げるのは犯罪だよ、犯罪」
「犯罪って、福井ちゃんもキツイ事言うね。」
松本亜希がツッコむと、皆大笑いした。
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