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猫から虎へ
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「多村が男に戻ったということは…
厄介な事になるぞ…」
亮輔が深刻な表情で言うと、望は驚いて顔を上げた。
「でも、多村って、もうかなりの年齢だし…
ワタシは、実際に会ったことはありませんが、そこまで恐れることは…」
「いや、早川さん。
あなたも男性から女性になられているからわかるはずだ。
体が女になると、心まで女になり、弱く怯えが勝ってしまうことを。」
「それは…
否定できません…
でも、多村一人で何が出来ますか?」
「早川さん
今の日本で、ヤクザが力を失ったのは、勿論厳しい法律が出来たこともありますが、全ては多村が原因でこうなったと言えます。
多村は、常軌を逸した行動を平気でします。
あのときも、何人もの人間が死んだんですから…」
亮輔がそう言うと、望は絶句し、黙ったままでいる綾香の方をチラッと見た。
その視線に気付いたのか、綾香は望と目を合わせると頷き、落ち着いた口調で語った。
「早川さん
亮ちゃんは、元多村組の構成員で、私は多村の愛人…
二人共、あの男の恐ろしさはイヤというほどわかっているわ。
この体にその時の恐怖が刻み込まれてるから…
亮ちゃんを助ける方法としては、悪手だったと言わざるを得ないんだけど、こうなった以上は割り切ってやるしかないわ。
今度こそ、アイツの息の根を止めましょう。」
綾香の言葉に、望と亮輔は、静かに頷いた。
厄介な事になるぞ…」
亮輔が深刻な表情で言うと、望は驚いて顔を上げた。
「でも、多村って、もうかなりの年齢だし…
ワタシは、実際に会ったことはありませんが、そこまで恐れることは…」
「いや、早川さん。
あなたも男性から女性になられているからわかるはずだ。
体が女になると、心まで女になり、弱く怯えが勝ってしまうことを。」
「それは…
否定できません…
でも、多村一人で何が出来ますか?」
「早川さん
今の日本で、ヤクザが力を失ったのは、勿論厳しい法律が出来たこともありますが、全ては多村が原因でこうなったと言えます。
多村は、常軌を逸した行動を平気でします。
あのときも、何人もの人間が死んだんですから…」
亮輔がそう言うと、望は絶句し、黙ったままでいる綾香の方をチラッと見た。
その視線に気付いたのか、綾香は望と目を合わせると頷き、落ち着いた口調で語った。
「早川さん
亮ちゃんは、元多村組の構成員で、私は多村の愛人…
二人共、あの男の恐ろしさはイヤというほどわかっているわ。
この体にその時の恐怖が刻み込まれてるから…
亮ちゃんを助ける方法としては、悪手だったと言わざるを得ないんだけど、こうなった以上は割り切ってやるしかないわ。
今度こそ、アイツの息の根を止めましょう。」
綾香の言葉に、望と亮輔は、静かに頷いた。
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