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渚とヒカル
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「衣装は、私の方で用意したから、それを着るように言って。
髪型とメイクは、桐野君がしてあげてくれるかな?」
「えっ、俺がですか?」
麗美の頼みに、渚は面食らった表情になった。
「だって、あなたは私のお気に入りの美容師さんだったんだから。」
「あ、いや…
それは昔の話で…」
「腕は落ちてないんでしょ?
知ってるのよ。
道具を全部店に置いてて、たまにキャストの子の髪を切ってあげてるでしょ?」
「それは、応急的な感じで…」
「ホント、天才よね。
なんで辞めちゃったのよ。
あのまま続けてたら、自分でお店を出せたかもしれないのに。」
「いや、それは…もう…」
「ごめんね。
本人にしかわからないことってあるのよね、色々と。
詮索しちゃダメね。
こんなお仕事してるのに、私ったら。
でも、それがご縁で一緒に働けてるんだから、幸せなことよ。
ありがとうね。」
「いえ、僕の方こそ、雇っていただいていつも感謝しております。」
「もう、そんなガチガチなセリフを言わないで。
よそよそしいわよ。
それじゃあ、私はちょっと出掛けてくるから、ヒカルちゃんをよろしく頼むわね。」
麗美は、そう言うと部屋から出ていった。
残された渚とヒカルは、変な空気の中で、妙な沈黙が続いたのだった。
髪型とメイクは、桐野君がしてあげてくれるかな?」
「えっ、俺がですか?」
麗美の頼みに、渚は面食らった表情になった。
「だって、あなたは私のお気に入りの美容師さんだったんだから。」
「あ、いや…
それは昔の話で…」
「腕は落ちてないんでしょ?
知ってるのよ。
道具を全部店に置いてて、たまにキャストの子の髪を切ってあげてるでしょ?」
「それは、応急的な感じで…」
「ホント、天才よね。
なんで辞めちゃったのよ。
あのまま続けてたら、自分でお店を出せたかもしれないのに。」
「いや、それは…もう…」
「ごめんね。
本人にしかわからないことってあるのよね、色々と。
詮索しちゃダメね。
こんなお仕事してるのに、私ったら。
でも、それがご縁で一緒に働けてるんだから、幸せなことよ。
ありがとうね。」
「いえ、僕の方こそ、雇っていただいていつも感謝しております。」
「もう、そんなガチガチなセリフを言わないで。
よそよそしいわよ。
それじゃあ、私はちょっと出掛けてくるから、ヒカルちゃんをよろしく頼むわね。」
麗美は、そう言うと部屋から出ていった。
残された渚とヒカルは、変な空気の中で、妙な沈黙が続いたのだった。
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