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天才故の挫折
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「どうかな?」
髪を切り終わると、渚は鏡越しに視線をヒカルに合わせ、質問した。
「すごく可愛いです!
自分じゃないみたい…」
ずっとオドオドしていたヒカルが、ようやく弾けんばかりの笑顔になり、渚に言った。
「気に入ってくれてなによりやわ。」
渚は、道具を片付けながら笑って頷いた。
「本当にありがとうございます。」
「あ、いや
それは別にかまへんねんけど、問題はメイクやねんなあ。
こっちは、正直言うて自信がないねん。
見よう見まねっていうか、前の仕事の時、メイクが得意な先輩がいて、色々教えてもらっててん。
それで俺も興味湧いてきて、一時はそっちの方向に行こうかと迷たときもあってんけど…
壁にぶつかるって言うんかなあ
結局は、美容師も辞めてしもて、今に至るって感じかな。」
「そうだったんですか…」
「あ、ごめん
別に暗くしようと思て言うたワケとちゃうねん。
麗美ママは、俺をいつも指名してくれたお客様やってんけど、それが縁でここで働かせてもらうようになって…
ホンマ、感謝してもしきれへん人ですわ。」
「ワタシもまだ少ししかお話ししていませんが、すごく優しい方だということはわかります。」
「それと、見る目もたしかやで。
ヒカルちゃんのことをかなり買ってると、俺は見たね。」
そう言うと、渚は、声を出して笑った。
髪を切り終わると、渚は鏡越しに視線をヒカルに合わせ、質問した。
「すごく可愛いです!
自分じゃないみたい…」
ずっとオドオドしていたヒカルが、ようやく弾けんばかりの笑顔になり、渚に言った。
「気に入ってくれてなによりやわ。」
渚は、道具を片付けながら笑って頷いた。
「本当にありがとうございます。」
「あ、いや
それは別にかまへんねんけど、問題はメイクやねんなあ。
こっちは、正直言うて自信がないねん。
見よう見まねっていうか、前の仕事の時、メイクが得意な先輩がいて、色々教えてもらっててん。
それで俺も興味湧いてきて、一時はそっちの方向に行こうかと迷たときもあってんけど…
壁にぶつかるって言うんかなあ
結局は、美容師も辞めてしもて、今に至るって感じかな。」
「そうだったんですか…」
「あ、ごめん
別に暗くしようと思て言うたワケとちゃうねん。
麗美ママは、俺をいつも指名してくれたお客様やってんけど、それが縁でここで働かせてもらうようになって…
ホンマ、感謝してもしきれへん人ですわ。」
「ワタシもまだ少ししかお話ししていませんが、すごく優しい方だということはわかります。」
「それと、見る目もたしかやで。
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そう言うと、渚は、声を出して笑った。
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