鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

キャプテン最後の仕事

麻由香と楽しんでいるところに、突然の来訪者があり、部室の中で固まるまどかだったが、放置していても騒ぎが大きくなるだけなので、慌てて服を着て、仕方なくカギを開けた。

立っていたのは、ドアを叩いていた優香がいるのは当然として、四人のチームメイトがそこにいた。


まどかと体の関係のある陽菜は当然として、あと二人…

今日の試合のスタメンだった、中川環奈、西嶋亜梨沙もいたのである。


「ヒドイじゃないですか。

私らを先に帰らせといて、二人で楽しんでるなんて。」



優香が少しイラついた口調で叱責すると

「ごめん…」　　

と、まどかは素直に謝った。

だが

「環奈と亜梨沙は、なんで？」


いつものメンバーではない二人もいた事から、まどかが質問すると、また優香が割って入った。

「西嶋さんも中川さんも、みんな知ってたんです。

キャプテンと私達がこんな事をしていた事を。

だから、お誘いしたんです。

他にも来たいっていう人がいましたが、レギュラーメンバーだけということで、この四人だけにしました。」



「そうなんだ…


で、どうするの？」



「ヤルに決まってんじゃない！

アンタだけずるいわよ、麻由香」


陽菜は、まどかの後ろで焦った表情をする麻由香を睨んで言った。


まどかは、これから起きる事に思いを馳せ、ため息をついた。