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決断のとき
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「まどか!」
部室に来たまどかを、麻由香と陽菜が出迎えた。
「あ、来てたんだ。」
まどかは、学校が休みにもかかわらず、登校してきていた二人に、少し驚きながら言った。
「だって、もうやる事ないし、家にいてもヒマだし。
今日は一年と二年も完全休養日だから、ここに来る事もないでしょ?」
麻由香がそう言うと、陽菜も頷いた。
「ところで、遥
もう体は元に戻ってるの?」
陽菜は、早速聞いてきた。
一番聞きたい事を。
「ううん。まだだよ。」
「そっか。
アレって戻るのにかなり時間がかかるんだってね。
丸一日かかるの?」
「前回は一晩かかったかな。
もっとか
一日半くらい」
まどかは少し上を向き、思い出しながらそう答えた。
「ようやく女子の体に戻れるんだね。
今まで私らのために無理させたわね。
ごめんね、まどか。」
麻由香は、まどかの肩に手を置くと、優しげな笑みを浮かべて言った。
しかし、まどかは
「違うの。
まだ元に戻る薬を飲んでないのよ。」
表情を変えずに言った。
「えっ、どういうこと?」
陽菜も麻由香も、まどかの言葉の意味がわからず、ビックリして聞き直した。
「別に大きな理由はないんだけど、なんとなくね。」
「なんとなくって…」
まどかは女に戻る選択をしなかった。
少なくとも、今はその時ではないと判断したからだ。
しかし、その選択がとんでもない事件に発展するとは、当のまどかも全く思っていなかったが…
部室に来たまどかを、麻由香と陽菜が出迎えた。
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「だって、もうやる事ないし、家にいてもヒマだし。
今日は一年と二年も完全休養日だから、ここに来る事もないでしょ?」
麻由香がそう言うと、陽菜も頷いた。
「ところで、遥
もう体は元に戻ってるの?」
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「ううん。まだだよ。」
「そっか。
アレって戻るのにかなり時間がかかるんだってね。
丸一日かかるの?」
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しかし、まどかは
「違うの。
まだ元に戻る薬を飲んでないのよ。」
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「えっ、どういうこと?」
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