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絶句
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ドアが開き、まどかが出てきた。
しかし、その姿を見た四人は、固まってしまったのだ。
「…」
まどかの両親、木本、そして高山と、まどかに視線を向けたまま、依然として黙っていると
「どうしてくれるのよ!」
と、まどかは泣きながら、高山に詰め寄った。
すると、また四人は驚きの表情を浮かべ、さらに固まってしまった。
何故なら、まどかの声は、野太く…
そう、フツーに男の声をしていたからだった。
勿論、見た目も男そのもので、女だった事を窺わせるものは、何一つない。
辛うじて長い髪だけが唯一の名残だったが、髪質はパサつき、女性特有の滑らかさを失っていた。
「まどか…」
父母は、呆然とし、娘の名前を呼ぶのが精一杯で、また押し黙ってしまった。
両親にとって、娘のまどかが男になってしまった事は、ショック以外の何物でもなかった。
故に本人のショックは、計り知れないものがあった。
「新田さん
もう一度大学に来てください。
解決策を練りますので。」
高山は、まどかを安心させようと、敢えて落ち着いた口調で言ったが
「ふざけないで!
結局治せなかったじゃない!
もう終わりよ!」
まどかは、取り乱してそう叫ぶと、両手で顔を押さえて泣き崩れた。
男らしい声を発しながら…
しかし、その姿を見た四人は、固まってしまったのだ。
「…」
まどかの両親、木本、そして高山と、まどかに視線を向けたまま、依然として黙っていると
「どうしてくれるのよ!」
と、まどかは泣きながら、高山に詰め寄った。
すると、また四人は驚きの表情を浮かべ、さらに固まってしまった。
何故なら、まどかの声は、野太く…
そう、フツーに男の声をしていたからだった。
勿論、見た目も男そのもので、女だった事を窺わせるものは、何一つない。
辛うじて長い髪だけが唯一の名残だったが、髪質はパサつき、女性特有の滑らかさを失っていた。
「まどか…」
父母は、呆然とし、娘の名前を呼ぶのが精一杯で、また押し黙ってしまった。
両親にとって、娘のまどかが男になってしまった事は、ショック以外の何物でもなかった。
故に本人のショックは、計り知れないものがあった。
「新田さん
もう一度大学に来てください。
解決策を練りますので。」
高山は、まどかを安心させようと、敢えて落ち着いた口調で言ったが
「ふざけないで!
結局治せなかったじゃない!
もう終わりよ!」
まどかは、取り乱してそう叫ぶと、両手で顔を押さえて泣き崩れた。
男らしい声を発しながら…
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