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論より昇降
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陽菜の怒りは収まらず、延々と麻由香の行為を批判し続けた。
まどかも麻由香も、そんな事は言われなくてもよくわかっている。
特に麻由香は、つい先日までは全く陽菜と同じ考えだったのだ。
ここから、麻由香の反撃が始まる。
「陽菜、アンタの言い分はよくわかったわ。
でも、話聞いてたら、ホントに子供なんだなあって思ったわ。陽菜って。」
「はあ?何言ってんの!」
「私がこんな事をしているのは、まどかの事を考えての事なんだよ。
それをわかって言ってる?」
「麻由香、マジで何言ってんの?」
「まどかは一人で苦しんでたんだよ。
さらに、監督につけ込まれてオモチャにされてさ。
それを私が救ったんだよ。」
「ちょ、ちょっと待って。
救ったって…
アンタのやってる事は監督と同じで…」
「違うわ。
たしかに監督は、自分の欲求不満の解消にまどかを使った。
これは絶対に許せないこと
でもね、まどかは薬のせいで、誰かが協力してあげないと、苦しくなるのよ。
キャプテンが苦しんでて、何もしないで見てろってこと?
私らトップ3の絆ってそういうものだったの?」
麻由香の思わぬ反撃に、陽菜はたじろぎ、押し黙ってしまったが、すぐに気を取り直し、まどかの方を見た。
「まどか
今の話本当なの?」
「…
うん」
「私にわかるように説明して!」
「そうだね…
麻由香が言った通り、正直言って、私は今…
苦しんでる。
薬によって力は手に入れたけど、副作用で性欲が抑えられなくなってしまって…
監督とだって、すごくイヤだったけど、何もしないよりはずっとマシで…
それで、言われるがままになってしまったの。」
まどかは正直に自分の思いを伝えた。
「陽菜、まどかが言った話は事実よ。
最初は陽菜と同じような考えを持っていた私も、現実を目の当たりにして、その考えを変えたの。
だから、輪を乱してるのは陽菜、アンタの方なんだよ。
きれいごとばかり言う人は必要ないし、早く帰ってよ。」
麻由香は、勢いを取り戻し、強い口調で陽菜を批判した。
「…」
「陽菜、色々ごめんね…
でも、私頑張るから。」
まどかは泣きそうな顔で、陽菜を見つめて言った。
「えっ、いや、それは…
私の方こそ、事情を知らないでキツイ事言っちゃってごめん。」
陽菜は、すっかり勢いを失い、小さな声でまどかに謝罪した。
「陽菜、私は、今夜もまどかを救わないとダメだから。
早くここから出てって。」
麻由香は、陽菜にそのように言ったが…
まどかも麻由香も、そんな事は言われなくてもよくわかっている。
特に麻由香は、つい先日までは全く陽菜と同じ考えだったのだ。
ここから、麻由香の反撃が始まる。
「陽菜、アンタの言い分はよくわかったわ。
でも、話聞いてたら、ホントに子供なんだなあって思ったわ。陽菜って。」
「はあ?何言ってんの!」
「私がこんな事をしているのは、まどかの事を考えての事なんだよ。
それをわかって言ってる?」
「麻由香、マジで何言ってんの?」
「まどかは一人で苦しんでたんだよ。
さらに、監督につけ込まれてオモチャにされてさ。
それを私が救ったんだよ。」
「ちょ、ちょっと待って。
救ったって…
アンタのやってる事は監督と同じで…」
「違うわ。
たしかに監督は、自分の欲求不満の解消にまどかを使った。
これは絶対に許せないこと
でもね、まどかは薬のせいで、誰かが協力してあげないと、苦しくなるのよ。
キャプテンが苦しんでて、何もしないで見てろってこと?
私らトップ3の絆ってそういうものだったの?」
麻由香の思わぬ反撃に、陽菜はたじろぎ、押し黙ってしまったが、すぐに気を取り直し、まどかの方を見た。
「まどか
今の話本当なの?」
「…
うん」
「私にわかるように説明して!」
「そうだね…
麻由香が言った通り、正直言って、私は今…
苦しんでる。
薬によって力は手に入れたけど、副作用で性欲が抑えられなくなってしまって…
監督とだって、すごくイヤだったけど、何もしないよりはずっとマシで…
それで、言われるがままになってしまったの。」
まどかは正直に自分の思いを伝えた。
「陽菜、まどかが言った話は事実よ。
最初は陽菜と同じような考えを持っていた私も、現実を目の当たりにして、その考えを変えたの。
だから、輪を乱してるのは陽菜、アンタの方なんだよ。
きれいごとばかり言う人は必要ないし、早く帰ってよ。」
麻由香は、勢いを取り戻し、強い口調で陽菜を批判した。
「…」
「陽菜、色々ごめんね…
でも、私頑張るから。」
まどかは泣きそうな顔で、陽菜を見つめて言った。
「えっ、いや、それは…
私の方こそ、事情を知らないでキツイ事言っちゃってごめん。」
陽菜は、すっかり勢いを失い、小さな声でまどかに謝罪した。
「陽菜、私は、今夜もまどかを救わないとダメだから。
早くここから出てって。」
麻由香は、陽菜にそのように言ったが…
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