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俗人
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「新田さんにやってもらいたい事があります。」
佐藤は、淡々とした口調だったが、表情は真剣そのものだった。
「…」
まどかはどうせロクな事じゃないと考え、佐藤の言葉を無視した。
しかし、そんなまどかの様子を気にすることもなく、佐藤は本題に入った。
「新田さん
あなたにやってもらいたいのは、紅陽のエースアタッカーである古川さんを潰してもらう事です。」
「は?」
いきなり、訳の分からないことを言い出した佐藤に、まどかはリアクションが取れずにいたが、木本はブチ切れた。
「校長!
この大事な時期に呼び出して、何を言うかと思えば…
ふざけないでください!」
「木本監督
まあ、そう感情的にならずに、私の話を聞いてください。
「聞くも何も、相手のエースを潰せとか、正気ですか?
あなた方は。」
「正気も正気
大真面目ですよ、こちらはね。
佐藤校長、私からお話をしてもいいですか。」
殺伐とした雰囲気になる中、高山が割って入ってきた。
「よろしくお願いします。」
佐藤がそう言うと、高山は頷き、話を引き取った。
「新田さん
あなたにやってもらいたい事はただ一つ。
これまであなたがチームメイトにしてきた事を、相手のエースに同じようにやってもらいたいんです。」
「仰っている意味がわかりませんが…」
「だから、あなたがその男性器を使ってお友達を虜にしてしまったように、紅陽の古川選手にも味合わせてやって欲しいのです。」
「は?
そんなこと…」
「出来る筈です。
あなたと古川さんは、お友達だと聞いています。
だったら簡単にいくと思いますがね。」
「バカな事を言わないで下さい。
たとえ友達だったとして、そんな事言えるわけないじゃないですか!
それにこの大事な時期に、どうやって接触しろと言うんですか!」
「その辺の事は、こちらで考えます。
あなたは、言われた通りにすればいい。」
「お断りします。
そんな腐った事…」
「ほう…
いいんですか?
それで。」
「勿論です。
そんな卑怯な事をして勝ちたくなんてありません。
あの薬を飲んだこともすごく後悔する毎日です。
もう、あなた方とは関わりたくないです。」
「そうですね。
あの薬は結果的には思ったような成果を上げられず、失敗だったと判断されても仕方ありません。
それについては大変申し訳なく思っています。
しかし、それでいいんですか?
あなたは後悔だけしてればいいでしょうが、あなたを信じて付いてきた部員の皆さんはどう思うんでしょうね。」
「…」
「あなたによってめちゃくちゃにされてしまった生徒さん達が…
何人もいますよね…」
高山は、神妙な面持ちではあったが、まどかの心を抉るような言い方をした。
佐藤は、淡々とした口調だったが、表情は真剣そのものだった。
「…」
まどかはどうせロクな事じゃないと考え、佐藤の言葉を無視した。
しかし、そんなまどかの様子を気にすることもなく、佐藤は本題に入った。
「新田さん
あなたにやってもらいたいのは、紅陽のエースアタッカーである古川さんを潰してもらう事です。」
「は?」
いきなり、訳の分からないことを言い出した佐藤に、まどかはリアクションが取れずにいたが、木本はブチ切れた。
「校長!
この大事な時期に呼び出して、何を言うかと思えば…
ふざけないでください!」
「木本監督
まあ、そう感情的にならずに、私の話を聞いてください。
「聞くも何も、相手のエースを潰せとか、正気ですか?
あなた方は。」
「正気も正気
大真面目ですよ、こちらはね。
佐藤校長、私からお話をしてもいいですか。」
殺伐とした雰囲気になる中、高山が割って入ってきた。
「よろしくお願いします。」
佐藤がそう言うと、高山は頷き、話を引き取った。
「新田さん
あなたにやってもらいたい事はただ一つ。
これまであなたがチームメイトにしてきた事を、相手のエースに同じようにやってもらいたいんです。」
「仰っている意味がわかりませんが…」
「だから、あなたがその男性器を使ってお友達を虜にしてしまったように、紅陽の古川選手にも味合わせてやって欲しいのです。」
「は?
そんなこと…」
「出来る筈です。
あなたと古川さんは、お友達だと聞いています。
だったら簡単にいくと思いますがね。」
「バカな事を言わないで下さい。
たとえ友達だったとして、そんな事言えるわけないじゃないですか!
それにこの大事な時期に、どうやって接触しろと言うんですか!」
「その辺の事は、こちらで考えます。
あなたは、言われた通りにすればいい。」
「お断りします。
そんな腐った事…」
「ほう…
いいんですか?
それで。」
「勿論です。
そんな卑怯な事をして勝ちたくなんてありません。
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もう、あなた方とは関わりたくないです。」
「そうですね。
あの薬は結果的には思ったような成果を上げられず、失敗だったと判断されても仕方ありません。
それについては大変申し訳なく思っています。
しかし、それでいいんですか?
あなたは後悔だけしてればいいでしょうが、あなたを信じて付いてきた部員の皆さんはどう思うんでしょうね。」
「…」
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