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策略
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紅陽が大苦戦をするのとは対照的に、鐘ヶ岡は、第1セットを圧倒的な点差で先取した。
その情報は、紅陽戦を観戦中の高山と佐藤校長にももたらされた。
「高山さん
新田さんが復調しているようですが、一体何故でしょうか。」
「なあに、簡単なことですよ。
新田さん自体は、薬の影響を本来は、受けることはないんです。」
「どういうことですか?」
「ようやく色んなことが判明してきましてね。
私も調べてみたんですが、あの薬を使った当事者は、運動能力が飛躍的に上がるだけで、マイナス面なのは性欲が強くなるくらいです。
そこを我慢せずに、夜中にずっと部員達とセックスをしまくった為に、新田さんのコンディションが悪かっただけで、悶々とはしているでしょうが、隔離されている今、事態は好転しています。」
「なるほど。
では、新田さんと性行為に及んだ生徒達はどうですか?
揃って精彩を欠いていましたが。」
「それも解消されているようです。
新田さんとセックスをすると、女性ホルモンの動きが活発になり、運動をする上でマイナスとなる物質が体を巡り、運動能力を極端に落としてしまうのです。
ですが、もう何日も新田さんとセックスをしていない為、そのような状態は脱し、ほぼ以前の状態に戻っているようです。」
「そういう状態は何日続くんでしょうか。」
「三日が限界ではないですか。
効果が一番出るのが翌日で、三日を過ぎれば元に戻ってしまう。
古川さんも、今日のコンディションが最悪な筈で、徐々に戻してくるでしょう。」
「それだと、決勝に互いに進んだ場合、ウチにとって不利なんじゃないですか?
今日の状態はともかく、ここから少しでも復調すれば、古川選手はウチのレベルなら圧倒してしまうと思います。」
「それは、何とも言えないですが、欲を言えば、決勝前夜にもう一度新田さんに接触してもらい、セックスをしておく事をお勧めします。」
「他人事のようにおっしゃる…
こっちは学校存亡の運命がかかっているというのに。」
「大袈裟ですね。
校長先生は。
まあ、なるようになりますよ。
それに、紅陽が決勝に勝ち上がるとも限りません。
さあ、第2セットに注目しましょう。」
高山はそう言うと、コートの方に視線を向けた。
その情報は、紅陽戦を観戦中の高山と佐藤校長にももたらされた。
「高山さん
新田さんが復調しているようですが、一体何故でしょうか。」
「なあに、簡単なことですよ。
新田さん自体は、薬の影響を本来は、受けることはないんです。」
「どういうことですか?」
「ようやく色んなことが判明してきましてね。
私も調べてみたんですが、あの薬を使った当事者は、運動能力が飛躍的に上がるだけで、マイナス面なのは性欲が強くなるくらいです。
そこを我慢せずに、夜中にずっと部員達とセックスをしまくった為に、新田さんのコンディションが悪かっただけで、悶々とはしているでしょうが、隔離されている今、事態は好転しています。」
「なるほど。
では、新田さんと性行為に及んだ生徒達はどうですか?
揃って精彩を欠いていましたが。」
「それも解消されているようです。
新田さんとセックスをすると、女性ホルモンの動きが活発になり、運動をする上でマイナスとなる物質が体を巡り、運動能力を極端に落としてしまうのです。
ですが、もう何日も新田さんとセックスをしていない為、そのような状態は脱し、ほぼ以前の状態に戻っているようです。」
「そういう状態は何日続くんでしょうか。」
「三日が限界ではないですか。
効果が一番出るのが翌日で、三日を過ぎれば元に戻ってしまう。
古川さんも、今日のコンディションが最悪な筈で、徐々に戻してくるでしょう。」
「それだと、決勝に互いに進んだ場合、ウチにとって不利なんじゃないですか?
今日の状態はともかく、ここから少しでも復調すれば、古川選手はウチのレベルなら圧倒してしまうと思います。」
「それは、何とも言えないですが、欲を言えば、決勝前夜にもう一度新田さんに接触してもらい、セックスをしておく事をお勧めします。」
「他人事のようにおっしゃる…
こっちは学校存亡の運命がかかっているというのに。」
「大袈裟ですね。
校長先生は。
まあ、なるようになりますよ。
それに、紅陽が決勝に勝ち上がるとも限りません。
さあ、第2セットに注目しましょう。」
高山はそう言うと、コートの方に視線を向けた。
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