鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

mechanism

「新田さんが飛躍的に運動能力を上げたのは、我々が開発した薬のおかげです。」


「それは、わかってます。

私が聞きたいのは、今、何が起きたかってことなんです。


なんで新田さんが横山さんとハグしたのか、ちゃんとわかるように説明して下さい！」


高山に対し、佐藤は少しイラつきながら言った。



「まあ、最後まで聞いて下さいよ。
佐藤校長。」


「これは、失礼しました…

説明をお願いします。」



「つまり、新田さんの体内におけるテストロンのはたらきを活発化させ、一気に運動能力をあげるのです。

当初の思惑通り、新田さんの運動能力は、恐ろしいほど向上心、男子顔負けの強力なスパイクを決めるようになりました。

しかも、打点が高く、質の高いスパイクです。」



「そうですね。


しかし…」



「ええ。

薬には副作用があり、新田さんの下半身には大きなペニスが生えてしまった。

しかも異常性欲になるという、おまけ付きで。」


「…」


「性欲処理のために、何人もの女子部員とも関係を持ってしまい、さまざまな問題を引き起こしてしまいました。

さらには、過剰なまでの性交渉をしたがために、その対象となった者も含めて、疲労による弊害で、逆に精彩を欠いてしまい、力を十分に発揮できなくなりました。」


「ですね。

あのときは焦りましたよ。」


「新田さんと女子部員を隔離する事により、疲労が取れ、本来の動きが出るようになりましたが、ここにきて新田さんの動きに翳りが見えます。」


「何故なんですか？

それは…」



「テストロンのはたらきが低下しているからです。」


高山の説明が、佐藤には理解できず、ますます混乱した。