鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

急造アタッカー

「しかし、バグしたぐらいで…

効果が急に出るもんなんですか？」


佐藤が心配そうに言うと、高山は


「見ていればわかりますよ。」


ニヤッと笑ってそう答えた。



次の瞬間、コートに叩きつけられたボールの音が会場に、そして佐藤達の耳に届いた。



「どうやら成功したようですね。」

高山は、佐藤の方を見てニヤリと笑った。

急場しのぎだったが、監督の木本は、まどかの力強いスパイクを見て、手応えを感じていた。

しかし、コートの中の状況は些か勝手が違った。


スパイクを決め、優香らにタッチをして回る、まどかの表情がイマイチ優れなかったのだ。


これは、高山、木本をはじめ、コートの中の選手たちも気づいていない。


まどかのみが、苦しみの中にいた。


何故なら、先程セッターの優香との抱擁したことにより、勃起してしまったのだ。
外からはわからないよう、超強力な締め付けのアンダーサポーターを付けているが、巨根のため、少し痛みを感じるようになっていた。

その反面、力が湧き上がってくるような感覚もあり、高山の取った措置が吉と出るか凶と出るか、この時点では、誰にもわからなかった。