鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

拮抗

高山の考えを、木本が素直に信じた結果、まどかは復調し、再び強いボールを打てるようになった。

しかし、地力に勝る紅陽もまた、恵美梨が調子を取り戻しつつあり、この第三セットは、両者の実力が拮抗し、一進一退の攻防が続いていた。


「８－８か

ずっと差がつかずにいるじゃないですか。」


佐藤が心配そうに言うと、高山はニヤッと笑った。


「フッ

さすが紅陽というところでしょう。

古川さんは、やはり別格の存在です。」


「困りますよ、そんなの。

何のために、我々は犯罪まがいの事をしてまで…」


「佐藤校長

無粋ですよ。教育者ならご自分の学校の生徒たちを信じたらどうですか。

私が見るに、両チームの力は、全くの互角です。

後は、勝利への執念をより強く待っている方が、勝ちます。」


「わかりました。

彼女たちを信じますよ。

このセットを取れば王手をかける事が出来ますからね。

全国の切符は、すぐ手の届くところにある。」


二人の思いとは裏腹に、まどかは相変わらず苦しんでいた。

自身のペニスが勃起し、動きにくくなっているという事実に…


何とか小さくなってほしいと、気を逸らそうとしたが、全くの無駄で、一度ギンギンに大きくなったペニスは、言う事をきいてくれず、まどかを困惑させ続けた。