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正念場
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まどかの強烈なスパイクが紅陽側のコートに叩きつけられ、このセットを25-23で鐘ヶ岡が取った。
セットカウント2-1、ついに王手をかけた。
「次のセットを取れば、ウチの勝ちですよ!
高山先生!!」
佐藤は、興奮しながら、高山の肩をポンポンと叩いた。
「まだまだわかりませんよ。
今のセットは、終盤に紅陽に思わぬミスが連続で起きたために、辛うじてウチが取りましたが、普通なら完璧にやられていました。」
「運も実力のうちですよ。
このまま勢いにのったウチが圧倒的に有利です。
一気に決めてしまいますよ。」
佐藤は、もう八割がた勝てたと確信し、少し声を上擦らせながら、浮き足立っていた。
コートの中では、木本が皆を集め、次のセットで決めるべく、叱咤していた。
「次のセットも今の調子でいくよ!
まどか、まだ効き目は大丈夫?」
「いえ、かなり切れてきました。
「じゃあ、優香
早くこっちに来て。」
木本は、またもやまどかに優香をハグさせた。
観客からは、一体何をしているんだ?という目で見られてしまったが、木本は、後で聞かれたら、セッターとアタッカーの呼吸を合わせるためのものだと、テキトーに答えればいいと思っていた。
まどかのチャージが終わった。
これから、第四セットが始まる。
セットカウント2-1、ついに王手をかけた。
「次のセットを取れば、ウチの勝ちですよ!
高山先生!!」
佐藤は、興奮しながら、高山の肩をポンポンと叩いた。
「まだまだわかりませんよ。
今のセットは、終盤に紅陽に思わぬミスが連続で起きたために、辛うじてウチが取りましたが、普通なら完璧にやられていました。」
「運も実力のうちですよ。
このまま勢いにのったウチが圧倒的に有利です。
一気に決めてしまいますよ。」
佐藤は、もう八割がた勝てたと確信し、少し声を上擦らせながら、浮き足立っていた。
コートの中では、木本が皆を集め、次のセットで決めるべく、叱咤していた。
「次のセットも今の調子でいくよ!
まどか、まだ効き目は大丈夫?」
「いえ、かなり切れてきました。
「じゃあ、優香
早くこっちに来て。」
木本は、またもやまどかに優香をハグさせた。
観客からは、一体何をしているんだ?という目で見られてしまったが、木本は、後で聞かれたら、セッターとアタッカーの呼吸を合わせるためのものだと、テキトーに答えればいいと思っていた。
まどかのチャージが終わった。
これから、第四セットが始まる。
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