【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

文字の大きさ
62 / 76

不安・罪悪感に泣いた

しおりを挟む
 私はレオに横抱きにされたまま、アイテムボックスから王宮を中央に置き、皆の家を順番に置いていった。

 皆でまったりとした夕食を食べ、眠れなくて色んな事を考えながら広場まで歩き、回りを見渡した。

 これで当分は何とかなるでしょう。

 自由に魚も果物も取れるし、野菜は考えてなかった。

 野菜の種が必要だから、何処かの国で購入しないと。

 あとは何が要るのかな?

 私は広場にある焚き火近くの椅子に座り、1人で考えていた。

「こんばんは。
 1人で何か考え事かい?」

 顔を上げると、ゼクスのお父さんが立っていた。

「こんばんは。
 隣ですが、どうぞ座って下さい。
 考え事は、野菜の事とか他に何か要る物があれば、何処かの国へ買い出しに行こうと思ってます」

「そうか、野菜は確かに必要だな。
 だが、買い物は明日以降にした方が良いよ?
 こんな大掛かりな事をして身体に負担がかからない訳がないならね。
 誰かを頼る事も必要だよ?
 ゼクスから今までの事は聞いている、誰でも良いから頼って欲しい」

「ゼクスからは、私を含めた『SSランクの英雄』となってるアーサーとアーサーの叔父さん、叔母さん、そしてアールが異世界からの転生者の話も聞いてますか?」

「あぁ、聞いているよ。
 初めはツラかっただろうに、貴女は良く頑張ったよ。
 この世界で、こんな凄い魔法が使えるのは『ミオさん』だけだ、何か思い詰めているんだろ?
 話せば少しは楽になるよ?」

 私は頷き、私の不安に思っている事を話した。

「……ずっと、私が頑張らなきゃ皆がって思ってました。
 この23年間誰かを頼って生きた事がなかったので、頼る事を忘れてしまっているんです。
 私だけが国外追放なのに、皆を巻き込んでしまった罪悪感やこれからの事を考えてたら、どうしたら良いのか分からなくて怖いんです」

「私達貴族も初めは悩んだ。
 だが、1人で全てを抱え込んで思い詰めるのは良くないね。
 私も1人ではなく、執事や皆に支えて貰いながらだったんだよ。
 だから、私でも良い誰かを頼っておくれ」

 ゼクスのお父さんに、頭を撫でて貰った瞬間、これまでの事が込み上げて来た。

 私は俯き涙を流しながら「ありがとうございます」と言った時に、後ろから口喧嘩しながら来るゼクスとルシア。

「何で俺が悪いんだよ!」

「貴方は、一言が余計なのよ!」

「はぁっ!
 俺がいつ余計な事を言ったんだよ!」

「さっきだってそうじゃない!」

「はぁっ!!」

 凄い言い合いだな、初めて見たけどなんて言うか『ラブラブ』にも見えるよね。

「………………」

 ゼクスのお父さんは、ゼクスを白い目で見てるし。

 あっ! 目が合った瞬間に駆け寄って来た。

「親父、何でミオを泣かせてるんだよ!」

「ゼクス、おじさんは私の話を親身になって聞いてくれただけだよ。
 泣いてるのは、皆を巻き込んでしまった事で、これからの事が心配なのと罪悪感があるから、どうしたら良いのか分からなくて泣いちゃっただけなの」

 ルシアに抱かれながら、頭を撫でてもらい。

「ミオは思い込みが激しすぎだ。
 俺達は迷惑だと思ってないし、少しでも不安があるなら此処について来てないから。
 皆はミオについて行きたいのもあるけど、皆の心が1つになったから、皆はここにいるんだ!
 ミオは誰にも出来なかったこの大陸を開拓してんだから凄えよ!!」

「ゼクス、ダン達に『ミオが号泣してる』って伝えて来て。
 きっと突進する勢いで来るわよ」

 ゼクスは頷き、ダン達に知らせに行った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について

みん
恋愛
【モブ】シリーズ①(本編) 異世界を救うために聖女として、3人の女性が召喚された。しかし、召喚された先に4人の女性が顕れた。そう、私はその召喚に巻き込まれたのだ。巻き込まれなので、特に何かを持っていると言う事は無く…と思っていたが、この世界ではレアな魔法使いらしい。でも、日本に還りたいから秘密にしておく。ただただ、目立ちたくないのでひっそりと過ごす事を心掛けていた。 それなのに、周りはおまけのくせにと悪意を向けてくる。それでも、聖女3人のお姉さん達が私を可愛がって守ってくれるお陰でやり過ごす事ができました。 そして、3年後、聖女の仕事が終わり、皆で日本に還れる事に。いざ、魔法陣展開で日本へ!となったところで…!? R4.6.5 なろうでの投稿を始めました。

モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん
恋愛
【モブ】シリーズ② “巻き込まれ召喚のモブの私だけ還れなかった件について”の続編になります。 5年程前、3人の聖女召喚に巻き込まれて異世界へやって来たハル。その3年後、3人の聖女達は元の世界(日本)に還ったけど、ハルだけ還れずそのまま異世界で暮らす事に。 それから色々あった2年。規格外なチートな魔法使いのハルは、一度は日本に還ったけど、自分の意思で再び、聖女の1人─ミヤ─と一緒に異世界へと戻って来た。そんな2人と異世界の人達との物語です。 なろうさんでも投稿していますが、なろうさんでは閑話は省いて投稿しています。

召喚先は、誰も居ない森でした

みん
恋愛
事故に巻き込まれて行方不明になった母を探す茉白。そんな茉白を側で支えてくれていた留学生のフィンもまた、居なくなってしまい、寂しいながらも毎日を過ごしていた。そんなある日、バイト帰りに名前を呼ばれたかと思った次の瞬間、眩しい程の光に包まれて── 次に目を開けた時、茉白は森の中に居た。そして、そこには誰も居らず── その先で、茉白が見たモノは── 最初はシリアス展開が続きます。 ❋他視点のお話もあります ❋独自設定有り ❋気を付けてはいますが、誤字脱字があると思います。気付いた時に訂正していきます。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

二度目の召喚なんて、聞いてません!

みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。 その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。 それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」 ❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。 ❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。 ❋他視点の話があります。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

初恋の還る路

みん
恋愛
女神によって異世界から2人の男女が召喚された。それによって、魔導師ミューの置き忘れた時間が動き出した。 初めて投稿します。メンタルが木綿豆腐以下なので、暖かい気持ちで読んでもらえるとうれしいです。 毎日更新できるように頑張ります。

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

処理中です...