【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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地球の食べ物は好評のようです!

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 お母さんナイス!

 母が持って来たパンは食パン・クロワッサン・クリームパン・ジャムパン・チョコロールパン・メロンパンなど様々な菓子パンが袋に沢山詰められている。
 もう1つの袋にはデザートである、プリン・羊羹・苺大福・フルーツヨーグルト・カップケーキまで入れてあった。
 最後の袋には、⒈5リットルのオレンジジュースやミックスジュースが3本づつ入れてあった。

「お母さん、このデザートって私のなのに……まあ、良いけど」
「朝食に食べて下さると嬉しいです。
 あぁ、こんな事ならもっと沢山買いに行っとけば良かったわ」

 ブツブツ言いながら袋から出していく母、お父さんまでも「次は他の物を持参して来れば良い」などと言いながら頷く父。

「お母さん!
 こんなに沢山持って来てくれてありがとう。
 これで十分だよ」

 ミーストの自室のテーブルの上に沢山の菓子パン・食パン・デザートに加え、オレンジジュースやミックスジュースまで持って来てくれてた。
 この時『天然な母』から『天然で頼もしい母』だと私は思った。
 だが『天然』って言葉だけは無くならなかったようだ。

「何だこのいろんな形の物は?   『食べて下さい』と言っていたから食べ物なんだよな?」

 オールが不思議そうに菓子パンやデザートを、輝くような目で見ていた。

「このパンが本来の柔らかいパンなんだよ?」

 私は自慢気に言った、酵母を発明した方々に感謝!

「これがパン?」

 陛下は食パンを指で少し触るや否「何だこれは、凄く柔らかいではないか!」と言いながらビックリ顔。

「まぁ!   本当に柔らかいわ、ユアが料理したいと申し出た理由が分かるわ」

 王妃様は感心したように、こちらを見ながら言った。

「お父様、わたくし食べてみたいですわ!」
「お姉様、わたくしも食べてみたいですわ!」

 うん、そういう反応になるよね。


 ………。
 あれ、お兄ちゃんの一声が無い、何時もなら絶対に話の中に割り込んで来るのにどうしたんだろう?   っと周りを見ると……!!

「お、お、お兄ちゃん!!
 やだっ! 大丈夫⁉︎」

 皆んなが振り向くと『ギョッ!』としていた。
 王様はメイドに「医師、いや治癒師を呼べ!」っと言って大騒ぎになってしまった。
 ミーストのパンを私が無理矢理お兄ちゃんの口に入れたから、不味すぎて倒れてたみたい。

(お兄ちゃんで実験してゴメン)と心の中で謝る私。


 オールがお兄ちゃんを、お姫様抱っこしてベッドへ運んだ。

 カシャッ!
「フッフッフッ……良い写真が撮れたわ!」

 スマホで撮られた兄、ミーストの皆んなは音とスマホに驚いていたけど、私の両親は「「ヤレヤレ」」って感じで見ている。
 メイドと医師が来て診てくれたのだけれど、パンの不味さのあまり気絶しているだけだと判明した。
 そうだろうとは思ってはいたけど、気絶するって私は気絶しなかったんだけどなぁーーって目で気絶している兄を見てた。
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