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ディロールの王族への謁見
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謁見の間へと続く廊下を歩いている時に、オールの事をチラッと見ると(うわぁっ、怖い顔になってる)見た事も無いような怖い顔だった。
番であるオールには私の不安になっている気持ちが伝わったのか、私を見た後。
「俺達が居るから大丈夫だからな」
いつもの優しい顔に戻り、ユージンもフェンも私を安心させるかの様に微笑んで一言。
「大丈夫ですよ」
「我がずっと側に居る、安心しろ」
うん! と頷き謁見の間まで無言で歩いた。
オールは私の腰を抱いたまま、謁見の間の前に居る騎士を見ると。
騎士は私を見て言った。
「あの、オパール皇太子殿下、そちらの者は……」
言いかけた時、二人と一匹の鋭い目つきで怯み。
「申し訳ありません!!」
の一言で、謁見の間の扉が開いた。
「どうぞ……(魔族女)」
憎らしそうに私を睨みながら、微かに聞こえた声に言葉。
ここでも睨まれたり嫌味を言われてるんだ、そんなに黒が駄目なのかしら。
私はこの容姿を醜いなんて思った事ないわ。
可愛くなくて平凡な容姿だけど、でも私は気にいってるんだから!
異世界ではシャンプーとリンス、トリートメントにボディーソープなんてないでしょっ!!
私の髪の毛、この世界の誰よりもサラサラしてる自信あるんだから!
ちょっと脳内で愚痴ってしまった。
オールは騎士を睨み、私の腰をギュッと自分の方に寄せた。
王様の周りに関係者や身内の方達が集まっていた。
ディロールの王様の前まで行き、えっ!
王様まで目つきが変わったのが分かった。
私は勇気を出し、挨拶の為にオールから少し離れ、背筋を『ピンッ!』と伸ばし、綺麗で優雅なカーテシー!
「お初にお目にかかります。
わたくしはソフィーリア大陸、第一継承者オパール・ブラック・オニキス皇太子殿下の番『ユア』と申します。
皆様、以後お見知り置きを!」
王様の声がかかるまでずっとカーテシーをしたままだ。
「………!!」
「………!!」
ディロールの王族は私の丁寧で綺麗なカーテシーを見て驚いている。
これくらいなんともないんだけどね。
地球では学校に体育という授業があって、そっちの方がキツイんだよ?
バランスも崩さずピクリとも動かない私。
笑顔の方がカーテシーよりキツイ!
顔には出さないけど。
何これ、小さなイジメ?
もしイジメまがいなら大人としてどうなのかと思うけれど。
………。
………。
………。
何も言わない王族に対して、オールとユージンはイライラしている。
フェン! 今はまだ大人しくしててね。
ざっと15~20分は経ったと思うんだけどなぁ。
「よい、分かった。
オパール皇太子殿下よ、こちがそなたの番で間違いないのか?」
ゆっくりバランスを崩さず姿勢を戻し、オールの隣へと移動した。
王様なのに疑うんだ?
なんか腹が立つな、脳内では王様の王冠を取ってハリセンで叩いていた。
「我らを疑っているのか?」
オールは低い声で王を睨みつけた。
その様子を見た、腰まである黄緑色の髪に水色の瞳の女性が前に出て来た。
「オール様! ごめんなさい。
でも、皆が変な目で見てしまうのは仕方ないと思うの。
だって髪も目も黒なんですもの!
あっ、私はバールナ公爵家のルリナで~~す」
エヘっ! って舌を出して微笑んだ。
だが、オールとユージンは怒りを抑えて、公爵に申した。
「バールナ公爵、貴方の娘にはもっと教育に力を入れた方が良い!
が、もう手遅れだろう……バールナ公爵、一応忠告だが……娘には見切りを考えた方が良い」
「ルリナ嬢よ、オパール皇太子殿下には決して近づきませんよう申し上げます!」
………。
何を言って良いのか分かりません。
ルリナ様は何て言ったの?
さっき普通に愛称で「オール様」って言ったよね?
聞き間違いではないよね。
隣国の王族に対して愛称呼びは不敬になるのでは?
えっと、頭は大丈夫かな?
頭の中『お花畑』でいっぱいなのかな?
オールに肩を抱かれた時に、ルリナ様と目が合ったけど、怖い顔で睨まれた!
コワッ!!
この睨んでる子と暮らすんだよね?
これは私がシンデレラ的というか悪役令嬢的な?
なんか前途多難な幕開け? スタート? になりそう!
番であるオールには私の不安になっている気持ちが伝わったのか、私を見た後。
「俺達が居るから大丈夫だからな」
いつもの優しい顔に戻り、ユージンもフェンも私を安心させるかの様に微笑んで一言。
「大丈夫ですよ」
「我がずっと側に居る、安心しろ」
うん! と頷き謁見の間まで無言で歩いた。
オールは私の腰を抱いたまま、謁見の間の前に居る騎士を見ると。
騎士は私を見て言った。
「あの、オパール皇太子殿下、そちらの者は……」
言いかけた時、二人と一匹の鋭い目つきで怯み。
「申し訳ありません!!」
の一言で、謁見の間の扉が開いた。
「どうぞ……(魔族女)」
憎らしそうに私を睨みながら、微かに聞こえた声に言葉。
ここでも睨まれたり嫌味を言われてるんだ、そんなに黒が駄目なのかしら。
私はこの容姿を醜いなんて思った事ないわ。
可愛くなくて平凡な容姿だけど、でも私は気にいってるんだから!
異世界ではシャンプーとリンス、トリートメントにボディーソープなんてないでしょっ!!
私の髪の毛、この世界の誰よりもサラサラしてる自信あるんだから!
ちょっと脳内で愚痴ってしまった。
オールは騎士を睨み、私の腰をギュッと自分の方に寄せた。
王様の周りに関係者や身内の方達が集まっていた。
ディロールの王様の前まで行き、えっ!
王様まで目つきが変わったのが分かった。
私は勇気を出し、挨拶の為にオールから少し離れ、背筋を『ピンッ!』と伸ばし、綺麗で優雅なカーテシー!
「お初にお目にかかります。
わたくしはソフィーリア大陸、第一継承者オパール・ブラック・オニキス皇太子殿下の番『ユア』と申します。
皆様、以後お見知り置きを!」
王様の声がかかるまでずっとカーテシーをしたままだ。
「………!!」
「………!!」
ディロールの王族は私の丁寧で綺麗なカーテシーを見て驚いている。
これくらいなんともないんだけどね。
地球では学校に体育という授業があって、そっちの方がキツイんだよ?
バランスも崩さずピクリとも動かない私。
笑顔の方がカーテシーよりキツイ!
顔には出さないけど。
何これ、小さなイジメ?
もしイジメまがいなら大人としてどうなのかと思うけれど。
………。
………。
………。
何も言わない王族に対して、オールとユージンはイライラしている。
フェン! 今はまだ大人しくしててね。
ざっと15~20分は経ったと思うんだけどなぁ。
「よい、分かった。
オパール皇太子殿下よ、こちがそなたの番で間違いないのか?」
ゆっくりバランスを崩さず姿勢を戻し、オールの隣へと移動した。
王様なのに疑うんだ?
なんか腹が立つな、脳内では王様の王冠を取ってハリセンで叩いていた。
「我らを疑っているのか?」
オールは低い声で王を睨みつけた。
その様子を見た、腰まである黄緑色の髪に水色の瞳の女性が前に出て来た。
「オール様! ごめんなさい。
でも、皆が変な目で見てしまうのは仕方ないと思うの。
だって髪も目も黒なんですもの!
あっ、私はバールナ公爵家のルリナで~~す」
エヘっ! って舌を出して微笑んだ。
だが、オールとユージンは怒りを抑えて、公爵に申した。
「バールナ公爵、貴方の娘にはもっと教育に力を入れた方が良い!
が、もう手遅れだろう……バールナ公爵、一応忠告だが……娘には見切りを考えた方が良い」
「ルリナ嬢よ、オパール皇太子殿下には決して近づきませんよう申し上げます!」
………。
何を言って良いのか分かりません。
ルリナ様は何て言ったの?
さっき普通に愛称で「オール様」って言ったよね?
聞き間違いではないよね。
隣国の王族に対して愛称呼びは不敬になるのでは?
えっと、頭は大丈夫かな?
頭の中『お花畑』でいっぱいなのかな?
オールに肩を抱かれた時に、ルリナ様と目が合ったけど、怖い顔で睨まれた!
コワッ!!
この睨んでる子と暮らすんだよね?
これは私がシンデレラ的というか悪役令嬢的な?
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