【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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桜さんの正体は?

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 桜さんとお兄ちゃんの結婚式の招待状を貰い。

「今書くよ」
「ユアの友人も呼ぶか?
 桜、こっちの……コスプレって思われるかな?」

 お兄ちゃんと桜さんは少し考えていたが、オールの一言で解決した。

「俺らは人族にもなれる」
「マジか?
 豹の人、ちょっと人間になってくれないか?」
「私ですか……これで良いですか?」
「「「「きゃあぁぁっ!!」」」」

 女性陣からの黄色い悲鳴が耳に刺さる。

「おぉ、イケメンじゃねぇか!
 招待状は8枚で良いよな」

 私は8人分の出席の方に記しをし、招待状を兄に渡した。

「優愛ちゃん、 御両親への説明は私がしておくからね」

 私は頷き、御礼を言った。

「ありがとう」
「失礼致します!
 オパール殿下、ユア様『アノ御一行様』が襲来……ゴホンッ!
  失礼、お客様がお待ちです」

 私は桜さんを見た時に、不安そうな顔をしてたんだろうな。

「私も行くから大丈夫よ」

 また桜さんの腕に抱きついた。
 お兄ちゃんとランも私達と合流した。

「ユア、俺と桜も居るから安心しな!」

 お兄ちゃん、ありがとう。
 私は涙を溜めて下を向き。

「ありがとう」

 一言だけ言って少し泣いた。

「ユア、俺達も居るから安心してくれ」
「「「わたくし達もいますわ!」」」

 気づかうように言うオールと友人達。
 私は頷いた。

 謁見の間へ着き、兵士が敬礼をし私に大丈夫だよって顔で頷いてくれ、扉を開く。
 入った途端に、異様な空気が漂っているが、約1名だけは【アホで頭お花畑】なのか、ジンとオールそして私の兄を見た途端に走って来た。

「トリプルイケメンだわ!」

 叫びながらお兄ちゃんに抱きつこうとして、兄に『サッ!』と避けられ、床に顔をぶつけた拍子に鼻血が出てるよ。

「ブフッ! クククッ!」

 扇子で口元を隠し、私達は笑っちゃ駄目だけど、王宮内の皆も笑いが止まりません。

「何なんだ、この生き物は!
 妖怪のたぐいなのか?
 ……キモいな……」

 お兄ちゃん、地味に酷い言い方だよ。
 まあ私からすると、もっと痛い目にあってほしいんだけどね。
 こればかりは、何とも言えない。

 私はオールの手を握り(恋人握りしてみた)笑顔でニコッとすると、口にキス!
 私の顔は真っ赤になり、友人や桜さんも真っ赤になって見ていた。
 お兄ちゃんは、俺の妹に手を出したな、あれ程『清い交際』をと言ったのに!
 と憤慨しているが、桜さんが援護してくれた。

「私達はそれ以上の事をしているよね? 結婚もしてないのに!」

 桜さん、フォローをありがとう!

 ルリナは私とオールのキスを見て激怒し、魔法で私ごと車椅子を高く浮かべたと思った瞬間だった。
 謁見の間の窓に向かって、私と車椅子を思い切りぶつけた!
 が、その瞬間にオールが助けてくれて、車椅子だけが窓から落下して行った!

「きゃああぁぁぁっ!!」
「「「きゃあぁぁっ!!」」」

 ガッシャーーーーン!!
 震える私をフェンの背に乗せ、グリが私の前に出た。
 ドス黒いオーラが見えるような感じでフェンとグリは怒っている!
 レイン様・ハーティー様・ジーナ様・皇女様方が側まで来てくれた。
 そして桜さんも駆けつけてくれ、兄は私がこうなった元凶が目の前にいるのが分かった途端、怒鳴りつけた!!

「クソガキ!
 俺の妹をこんな姿にさせたのはテメエか!!
 アァンッ!
 聞いてんのか、ゴラァ!」

 兄はルリナを上から睨みつけた!

「ヒィィーーーーッ! こ、来ないでぇ!」

 泣きながら後ずさる。

「オィ! てめぇ、逃げてんじゃねぇぞ!
 謝れや!!」

 お、お兄ちゃん、元総長が出たぁ!
 桜さんが引いてるんじゃないかな? って見ようと思った、が!

「オィ、クソガキ!
 私の義妹に何してくれとんじゃボケが!
 アァン!!
 テメエをバイクで引きずり回してやろうか?
 船に乗ってサメの餌になりたいか?
 さっさと謝れやボケがぁ!!」

 さ、桜さんが……キレた?

 ルリナは、余りの怖さに震えが止まらなくて、漏らしてしまったようですよ?
 桜さんって、もしかして、元レディースとかなのかな?

 謁見の間に居た騎士達も怖さの余り動けなかったようです!
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