【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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破廉恥な!

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 バールナ公爵家・ポイズン公爵家・パーロニー侯爵家・イーリス侯爵家の方々はソフィーリアへ移住して何とか慣れてきた感じだった。
 ソフィーリアの皆さんと笑い合いながら働いたり過ごしたりと、ストレスが無い毎日が清々しい様子だ。
 バールナ家・ポイズン家・パーロニー家・イーリス家で働いていた方々の家族も受け入れの許可も出してもらえ。

 ルリナは自分の両親に怒鳴るかのように話た。

「ねぇ!
 私はどうなるの?
 私はバールナ公爵家の娘なのよ!
 お父様、お母様何とか言ってよ!」

 この子大丈夫かな?
 もうバールナ家から剥奪されて平民落ちしたでしょ。
 まだ自分は公爵家の娘だと思っているんだ。
 でも態度や振る舞いなどは平民のようだし、平民落ちしても違和感なんてないわよね。

 バールナ公爵夫妻とリー様は汚物を見るような目でルリナを見ている。

「お前の事はディロールを出る前に教会とディロール王へ、バールナ・ルリナは公爵を剥奪する書類を出し申請が通った。
 今のお前はただのルリナで『平民』に落ちたよ」

 ルリナは、母親にすがるように話た。

「お母様、私は娘なのよ!
 そんな非常な事、嘘よね?
 私は平民なんかじゃない!!」

 レイお母様は扇子で口元を隠し、ルリナを見る目が怖い。

「お前はわたくし達の子ではないわ。
 わたくし達の子供は『ユア』と『リー』だけよ!」

 今度は、弟であるバールナ・ホーリー様に媚びるかのように話している。

「リー、貴方は私の味方よね?
 貴方と血が繋がってるのは私なのよ?
 あの女は平民以下の血筋よ!
 私の可愛いリー……」

 娼館の女のように、リー様に後ろから抱きつき顔を撫でながら頬にキスをしていた。
 キモッ!
 自分の弟にあんな大胆な事、何て言うのかしら『はしたない?』ってか、気持ち悪い!
 アーロンがレイン様の肩を抱き寄せ、汚物を見るような顔でルリナを見ている。
 ハーティー様は扇子で口元を隠し目を逸らし、グレンに「見ない方が良い」の一言。
 ジーナ様は……ジンが見えないように抱きしめちゃって。
 リー様は大丈夫かしら……。
 ハンカチで頬を拭っているわね。

「悪いですけど、僕には礼儀正しくて立派な姉様がいますので、貴方のような方は存じません!」
「プフッ!」

 うわぁ、言い方は柔らかいんだけど。
 リー様?
 顔が怖いですよ?
 ……!
 ルリナと目が合っちゃった。
 まだ睨んでるし、あの目コワッ!
 オールの胸に顔を埋めて目をそらした。

「きゃぁっ!
 いっ、痛っ……」

 私はルリナに強く髪を引っ張られ。
 オールがルリナの手を払い除け、怖い顔と威圧感がヤバすぎ!

「俺の大事なユアに触れるな!」

 私はルリナに、ある事を聞いた。

「貴方って誰がなの?
 あそこにいる皆様には婚約者様がいましたが?」
「あんたには関係ないでしょ!
 早く私のオールとジンを返してよ!!」
「ねぇ、この方達は『』ですわよね?
 まあ婚約破棄されたんですから、愛人の方々の事は自分で解決した方が良いですわよ?」
「私はこの世界のヒロインなんだから!
 何度も同じ事を言わせないで!
 早くオールとジンを返せ!!」

 この子、頭大丈夫かな?
 話が全く通じない。
 頭にお花が咲いてるから思考も可哀想になってるんだろうね。

「クソビッチ!」

 あら、私ったら声に出てたみたい。

「下品な言い方、申し訳ありません。
 ビッチちゃん! ではなく、ルリナさん」

 ルリナは、顔が引きつり怒鳴った。

「誰がクソビッチよ!
 あんたの方がクソビッチだろうが!」
「私はまだ清い身体ですわ。
 ルリナ、貴女と違って!」

 オールを始め、皆様から『ビッチ』とは何か?
 と聞かれたので、誰とでも寝るような尻◯女の事ですわ!
 と答えると、一斉に皆様がルリナ御一行を見て皆様が次々に言った。

「破廉恥な! 最低!
 もう視界に入れたくないわ!」
「何と、実に嘆かわしい事よ!
  王族とあろう者や上位貴族とあろう者まで!
  ディロール王は周りが見えていないのか?」
「「「最低!!」」」

 レイン様・ハーティー様・ジーナ様が同時に言った。
 本当に破廉恥な!
 皆様はずっと 、破廉恥の連呼である。
 自分でした事なんだから責任を持たなきゃね。
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