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84.親友たちへ報告
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オフィーリアとダリア、そしてクラリスとアニーの四人は、女子寮の談話室のソファに座り頭を突き合わせ、ヒソヒソと話をしていた。
「しょ、正直に申し上げて、とても信じられませんわ・・・、オフィーリア様・・・。そんな荒唐無稽な話・・・」
「ええ、本当に・・・。全くの知らない人とオフィーリア様が入れ替わっていたなんて・・・。セオドア様まで・・・」
クラリスとアニーは真っ青な顔で呟くように言った。
「しかも異国の・・・、いいえ、異国どころか・・・異世界・・・」
ダリアもブツブツと呟く。
「そうでしょう、そうでしょう!? わたくしだって自分自身が体験してきたというのに、未だに信じられないほどですわ!」
オフィーリアは分かる分かるとばかりうんうんと頷いて見せる。
「でも・・・、これでお二人の態度がなぜ突然急変したのか説明が付きますわね。まるで別人のようでしたもの・・・。つまり本当に別人だったのですね。道理で別人みたいだと思ったわけですわ。それはそうよね、だって別人だったんですもの、別人・・・。納得ですわ」
「別人別人言い過ぎて、よく分からなくなってますわよ? ダリア様」
ダリアの言葉にアニーが突っ込む。
「納得って、ダリア様はわたくしの話を信じてくださるの?」
オフィーリアは期待を込めてダリアを見つめた。ダリアはふっと微笑んで頷いた。
「信じるしかないほど、お二人は別人でしたわ。それに」
ダリアはクラリスとアニーをチラッと見た。
「オフィーリア様がこんな突拍子もない話でわたくしたちを騙すようなお人ではないのを知ってますもの。嘘を付くならもっとずっと真実味のある話をするでしょう?」
「ふふ、確かにそうですわね。こんな馬鹿げた話を持ち出して必死に嘘を付くわけありませんわね。そんな幼稚な方ではないもの」
クラリスはクスッと笑うと、アニーを見た。アニーも納得したようだ。コクリと頷いた。
「信じてもらえないと思うほど荒唐無稽な話なのに、勇気を出してわたくしたちに告白して下さったのね。わたくしたちなら信じるとそう思ってくださったのでしょう? オフィーリア様」
「ダリア様・・・」
親友の言葉に胸が熱くなる。
「ダリア様、クラリス様、アニー様・・・。信じて下さってありがとう。そして、昨日まで椿様を守って下さってありがとう。別人になっていたわたくしの傍にいてくれて本当にありがとう!」
オフィーリアは三人の手を取ってギュッと握りしめた。
☆彡
オフィーリアの報告が終わっても、四人はまだヒソヒソ話し合っていた。
今度はダリアが皆に現状を報告していたのだ。
『セオドアはアホ』
プププーッとクラリスとアニーは小さく噴き出した。
ダリアこの一件をどうしても言わずにはいれず、つい報告内容に入れてしまった。
「今なら分かりますわ。柳様という方が客観的にセオドア様を見ていらしたのね。セオドア様はとても複雑そうなお顔をしてらっしゃいました」
ダリアはちょっと悪戯っぽく笑った。だが、オフィーリアの顔を見てスッと青くなった。
「『セオドアはアホ』・・・。柳様・・・少々殺意を覚えますわ・・・。セオドア様はわたくしの大切なお友達ですのに・・・」
オフィーリアは目の奥にメラメラと小さな炎を光らせ、どこか遠いところを睨んでいる。
ダリアは小さく溜息をついた。
「・・・オフィーリア様。本当に『お友達』でよろしいの? 折角、セオドア様と分かり合えたというのに・・・」
残念そうにオフィーリアを見る。オフィーリアは小さく肩を竦めた。
「ええ。だってお友達になったからわたくしのことを分かってもらえたのですもの。婚約者のままだったら一生分かってもらえませんでしたわ、きっと」
そう言うと寂しそうに笑った。
「それに、分かってくださったとしてもオリビア様への想いが消えるわけではないでしょう?」
確かに、セオドアはオリビアの元に行ってしまった。
ダリアは俯いた。
「わたくしはずっとセオドア様にわたくしという人物像を知って欲しかったの・・・。知られることもなく嫌われるのは辛くて・・・」
己のくだらないプライドから捻くれた態度を取り続けた結果、本当の人物像を疑われてしまったのだ。己が愚かだったのだ。
「わたくしのことを分かって頂いた・・・お友達になって頂いたの。それに、こうしてわたくしの無実を証明しようと協力して下さっているわ。それだけでもう十分。わたくしの願いは叶ったの」
確かに、知ってもらえたら想い合えるかもしれないと希望を持ったこともあった。けれど、それは望み過ぎだ。知ってもらえただけで十分。友人になれただけで満足だ。
「分かりましたわ・・・。オフィーリア様」
ダリアは諦めたように頷いた。
「では、皆様、仕切り直しましょう!!」
しんみりしてしまった雰囲気を変えるように、ダリアはパンと両手を叩いた。そして、三人に向かって人差し指を立てた。
「よろしいこと? オフィーリア様。これから卒業式まで真犯人がオリビア様に新たな嫌がらせをしないとは限りません。これ以上疑われてはたまりませんわ。決してお一人にならないように! クラリス様、アニー様。オフィーリア様をお願いしますわね」
「任せてくださいませ!」
「お任せください!」
クラリスとアニーは力強く頷いた。
「わたくしは引き続き赤毛の女子生徒を探してみますわ!」
ダリアも三人に向かって力強く頷いた。
「しょ、正直に申し上げて、とても信じられませんわ・・・、オフィーリア様・・・。そんな荒唐無稽な話・・・」
「ええ、本当に・・・。全くの知らない人とオフィーリア様が入れ替わっていたなんて・・・。セオドア様まで・・・」
クラリスとアニーは真っ青な顔で呟くように言った。
「しかも異国の・・・、いいえ、異国どころか・・・異世界・・・」
ダリアもブツブツと呟く。
「そうでしょう、そうでしょう!? わたくしだって自分自身が体験してきたというのに、未だに信じられないほどですわ!」
オフィーリアは分かる分かるとばかりうんうんと頷いて見せる。
「でも・・・、これでお二人の態度がなぜ突然急変したのか説明が付きますわね。まるで別人のようでしたもの・・・。つまり本当に別人だったのですね。道理で別人みたいだと思ったわけですわ。それはそうよね、だって別人だったんですもの、別人・・・。納得ですわ」
「別人別人言い過ぎて、よく分からなくなってますわよ? ダリア様」
ダリアの言葉にアニーが突っ込む。
「納得って、ダリア様はわたくしの話を信じてくださるの?」
オフィーリアは期待を込めてダリアを見つめた。ダリアはふっと微笑んで頷いた。
「信じるしかないほど、お二人は別人でしたわ。それに」
ダリアはクラリスとアニーをチラッと見た。
「オフィーリア様がこんな突拍子もない話でわたくしたちを騙すようなお人ではないのを知ってますもの。嘘を付くならもっとずっと真実味のある話をするでしょう?」
「ふふ、確かにそうですわね。こんな馬鹿げた話を持ち出して必死に嘘を付くわけありませんわね。そんな幼稚な方ではないもの」
クラリスはクスッと笑うと、アニーを見た。アニーも納得したようだ。コクリと頷いた。
「信じてもらえないと思うほど荒唐無稽な話なのに、勇気を出してわたくしたちに告白して下さったのね。わたくしたちなら信じるとそう思ってくださったのでしょう? オフィーリア様」
「ダリア様・・・」
親友の言葉に胸が熱くなる。
「ダリア様、クラリス様、アニー様・・・。信じて下さってありがとう。そして、昨日まで椿様を守って下さってありがとう。別人になっていたわたくしの傍にいてくれて本当にありがとう!」
オフィーリアは三人の手を取ってギュッと握りしめた。
☆彡
オフィーリアの報告が終わっても、四人はまだヒソヒソ話し合っていた。
今度はダリアが皆に現状を報告していたのだ。
『セオドアはアホ』
プププーッとクラリスとアニーは小さく噴き出した。
ダリアこの一件をどうしても言わずにはいれず、つい報告内容に入れてしまった。
「今なら分かりますわ。柳様という方が客観的にセオドア様を見ていらしたのね。セオドア様はとても複雑そうなお顔をしてらっしゃいました」
ダリアはちょっと悪戯っぽく笑った。だが、オフィーリアの顔を見てスッと青くなった。
「『セオドアはアホ』・・・。柳様・・・少々殺意を覚えますわ・・・。セオドア様はわたくしの大切なお友達ですのに・・・」
オフィーリアは目の奥にメラメラと小さな炎を光らせ、どこか遠いところを睨んでいる。
ダリアは小さく溜息をついた。
「・・・オフィーリア様。本当に『お友達』でよろしいの? 折角、セオドア様と分かり合えたというのに・・・」
残念そうにオフィーリアを見る。オフィーリアは小さく肩を竦めた。
「ええ。だってお友達になったからわたくしのことを分かってもらえたのですもの。婚約者のままだったら一生分かってもらえませんでしたわ、きっと」
そう言うと寂しそうに笑った。
「それに、分かってくださったとしてもオリビア様への想いが消えるわけではないでしょう?」
確かに、セオドアはオリビアの元に行ってしまった。
ダリアは俯いた。
「わたくしはずっとセオドア様にわたくしという人物像を知って欲しかったの・・・。知られることもなく嫌われるのは辛くて・・・」
己のくだらないプライドから捻くれた態度を取り続けた結果、本当の人物像を疑われてしまったのだ。己が愚かだったのだ。
「わたくしのことを分かって頂いた・・・お友達になって頂いたの。それに、こうしてわたくしの無実を証明しようと協力して下さっているわ。それだけでもう十分。わたくしの願いは叶ったの」
確かに、知ってもらえたら想い合えるかもしれないと希望を持ったこともあった。けれど、それは望み過ぎだ。知ってもらえただけで十分。友人になれただけで満足だ。
「分かりましたわ・・・。オフィーリア様」
ダリアは諦めたように頷いた。
「では、皆様、仕切り直しましょう!!」
しんみりしてしまった雰囲気を変えるように、ダリアはパンと両手を叩いた。そして、三人に向かって人差し指を立てた。
「よろしいこと? オフィーリア様。これから卒業式まで真犯人がオリビア様に新たな嫌がらせをしないとは限りません。これ以上疑われてはたまりませんわ。決してお一人にならないように! クラリス様、アニー様。オフィーリア様をお願いしますわね」
「任せてくださいませ!」
「お任せください!」
クラリスとアニーは力強く頷いた。
「わたくしは引き続き赤毛の女子生徒を探してみますわ!」
ダリアも三人に向かって力強く頷いた。
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