転生先は小説の‥…。

kei

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第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。

心配事

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ありゃりゃ。雨か。

これなら母さんの到着が遅れるだろうな。

母さんは無理はしないからどこかで休憩するだろうな。

今頃は領地に入ったか?

若しかしたらまだ王領地?

領地内に入っていたら安心なんだけどね。


王都から南西に向かって俺達公爵家の領地がある。

そして帝国に隣接している。

帝国へ赴くルートは公爵領を抜けないと行けないのだ。

道だけではない。商取引も一手に引き受けている。

領内に商業ギルドを作って卸業者の元締めみたいなことをさせている。
納税?抜かりないよ。

勿論、街道設備をして宿泊街と市場(ショッピングモールもどきの商業施設)を作って警備隊(警察みたいなもの)を設立して安全性と利便性を高めた。それで見返り分をちょびっと上乗せした通行税を頂いている。

お陰で行商人たちからは好評を得ている。国内の一部の貴族からは反感ありだけど。儲かってるから公爵領。いろいろと上手くいってんのよ。だからやっかみ受けてるわけだ。
まあ、領民も恩恵を受けてるけど税金ちょっと高めなんだ。
賛否両論ありあり。
だけど備えあれば患いなしだからね。俺達公爵家が不当に巻き上げているわけではない。領内の維持費や福祉関連、防衛費など多岐に渡る。あとは農業、産業に関係する研究開発費など使いどころは全て領地と領民に還元されるのだ。
災害も普通にあるし飢饉も疫病もよく起こる。
油断できないのだ。

領地内だけには留まらないよ。国にも還元している。

だから公爵家は立場が強い。

親父は母さんと結婚したから帝国の皇族貴族との繋がりも太い。

本来なら王家は公爵家を蔑ろには出来ないのだ。

だがしかし。今回元王子がやっちゃったけどね。

おそらく母さんは帝国貴族として陛下に何らかの交渉をしたはずだ。
俺と元王子の婚約は王子の立太子への近道だっただろう。王妃にとっては。
陛下は別な考えで元王子の次に第二王子か弟王子の誰かと俺と婚姻を結ばせようと企んでいたと言う。
それを義兄が潰した。義兄グッジョブ!



話がそれちゃった。

母さん無事に戻ってくるかな‥…。
何だか心配になって来た。
考えすぎならいいのだけど、どうにも色々なことがあり過ぎていちいち不安になる。最近ナーバスになるんだ。

やっぱ心配。

執事呼んでくれる? 侍女さん。



「お嬢様。お呼びでしょうか」

「ええ、頼みたいことがあるの。お母様が戻られる予定だけど生憎の天候でしょう。心配なの。今どこにいるのか確かめてくれるかしら。お願い」

「予定であれば本日でしょう。遅滞の一報はございません」

「そう‥‥。でもこの天候よ。お母様雨の中馬車を走らせるかしら」

「左様でございますね。確認の早馬を出させましょう」

「そうね。よろしく頼むわ」



俺は一抹の不安を抱いたまま執事に手筈をお願いをした。

待つ身は辛いな‥‥。

スマホあったらいいのに。はぁ。
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