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第八章 出揃った駒
新手?
しおりを挟む『それなら早く寄越しなさいな。勿体ぶるのは時間の無駄でしてよ。それとも時間を掛けなければならない理由がお有り‥‥そうなのね。貴方達時間稼ぎが目的?』
母さんが言うや否や護衛が何かを取り出して俺と母さんを守る形で作動させた。
キィィ―――ン
「えっ?」
『ちっ!』
『うわっ!』『くっ!』
『!!』『はっ!』
高音に気が付いた時には俺達全員、何かで繋がれていた。何故かダルとギルガもだ。
どういう代物か不明だが全員一本のロープ? で繋がっていた。ロープは外から扉を擦り抜け俺達に繋がっているのだ。
ちょっ?! これって? ええーーー怪奇現象?!
訳が分からないまま俺達は拘束されていた。しかも扉の向こうから。護衛の繰り出した代物は魔道具らしいかったのだが一分の速さで負けた。作動できずに捕獲されたのだ。
…‥うわお、母さんの顔‥‥青筋立ってない?
でもこれって魔力で出来てるよね? 吸い取っちゃえる。わははは。
『何者だ!』
『出て来い!』
『グッ! こ、これは帝国軍の捕縛用魔術具です』
教えてくれたのはギルガだ。
どうやら帝国軍がこの地にいたようだ。おい、お前ら俺達騙したのか?! ジトリとした目でダル達に視線を向ければ、全否定で首を横に振っていた。必死だな、おい。
「これは、これは。こんなところでお集まりとは。貴方達はお暇なのですね」
王国語だ。
扉を開け中に入って来たのは王国語を使う見知らぬ男。帝国人じゃないの?
男の手には魔道具かな、ロープと繋がっているのが見えた。扉に干渉しないのか、このロープ無機物を擦り抜けるんだ。すげえ! カラクリが知りたくてうずうずしちゃう。
「‥…こっそりと近付いて女子供を捕縛するなど、良い趣味をお持ちの様ね。貴方、女性に好かれないわよこんな無礼な手段を取るなんて」
…‥母さん、取り敢えず煽るの止めて‥…ね、お願い。
護衛達も微妙な顔つきで見ないでよ。でも言いたいことはわかる。うん。
顔を見せた男‥…何だろうちょっと悔しそう。
ああ母さんの煽り文句にちょっと傷付いちゃった感じ? 何なのコイツ?
「‥‥‥僕は女性にモテないことはない」
「‥‥‥‥あ、そうですね。あのぉ何故私たち迄、繋がれているのでしょうか」
「‥…表に居た騎士の仲間だと思ったのだ。取り敢えずギルガは解除する」
「あのぉ全員解除で。お願いします」
「はっ?! 何でだよ! 他の奴等王国人だろ。取り敢えずこのま」
バゴォ!
「「「「‥‥‥‥‥」」」」
まだ言い終わらないうちに、どつかれ倒れ堕ちた見知らぬ男。一瞬の出来事で俺達も理解が追い付かない。扉の先にはフードを深く被った人達が立っていた。
こ、こいつら? 敵? 味方どっち?
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