転生先は小説の‥…。

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第十一章 帝国(お祖父ちゃん)の逆襲

サロンにてー②

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義兄に無茶ぶりしたら親父は俺に無茶ぶりしたな。
ラインナップを増やせとか、市場に受け入れやすい商品化にしろとか。子供に対する要求高くない? それなのに、商会は帝国の伯父さん任せ。
これってもしかして、レティエルの悪目立ちを避けるため?
今だ理由はわからない。

まぁ、面倒なことは伯父さんが取り仕切ってくれて助かるし、売り上げの一部がレティエルに入ってくるので何の問題もない。寧ろありがたいぐらいだ。


俺がぼや~と思い出している間に漸く準備を終えたか。
やけに時間が掛かったのはイケメンな義兄にポォ~としたからだろう。
イラつきを隠さない(見た目クリスフォードの)ジェフリーが邪魔者侍女達をサロンから追い出した。容赦ないね。



‥‥うわぁ~~~これはまた!!

目の前の光景にソワソワと心が躍って落ち着かない。
卓上に目を向け、義兄をちろり。再び卓上をグッと見入って、義兄をちょろ。
得意技の上目遣いで訴えてみた。


「ふふ、いいよ、レティ。どうぞ?」
「お義兄様いいの?」

義兄のお許しが出たのだ。もう、遠慮はいらないよね?
卓上に所狭しと並べられたお気に入りのスイーツたち。ガッチリ目と心と胃袋を掴まれた今、口に頬張ることしか浮かばない。

「ふふふ~、さっそく♪」





この世界に馴染みのないお菓子をプレゼントに、って発想が受けた。ちょっとした贈り物に、お土産に、可愛らしくラッピングされた小振りなお菓子。
先ずは視覚に訴えた。食べちゃたら病みつきになるのはわかりきってたし。
だって、砂糖とバターだよ? 油ものだよ? もう脳みそ狂喜乱舞だよね?
俺は調子に乗って小麦と油と砂糖で思いつく食べ物を提供したのである。

因みに、母さんが王国の社交で人気があったのは帝国貴族で商会の一族ってアドバンテージのおかげもある。魅力的に見えたんだろうね、母さんの手土産。人心掌握が胃袋掌握だったけど。


とまあ、話は逸れたが、要は目の前のお菓子は前世の記憶からのパクリ。
転生者が他にいれば何か言われそうだけど。今のところ誰も何も言って来ない。
転生者いそうなのにねぇ。知ってるお菓子世に出して欲しいなぁ。出してくれたら商会でレシピ買うよ? 買っちゃうよ?


余計な事を考えちゃった。
先ずは大好物のバウムクーヘンを頂きましょう!
あ~このバウムクーヘン作り出すの大変だったんだ~俺以外が。結局、専用魔道具を開発してもらったっけ。特殊過ぎて、焼き上げが大変でしょ?

ああ感慨深い。




お目目キラキラ輝かせて、一口ぱくり。

‥‥ふぁ~、これ、これ、この味! 美味しー!!



「ふふ、レティが満足で嬉しいよ。食べながらでいいから話をしようか」
「ふぁ~い、モグモグ、ごっくん」


淑女ならぬ態度にしかめっ面なクリスフォードモドキめ。お前相手だからいいんだよ。

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