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第4話
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(大丈夫。きっと、ばれやしない。あの酒場には素行が悪い輩も出入りしているし、誰が盗んだかなんてわからないはずだ)
そう自分に言い聞かせながら、アルフレッドはアパートの階段を駆け上がった。
そして、部屋に入ると「ただいま」と声をかける。すると、いつものようにマリエルが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「おかえりなさい、パパ!」
「ただいま、マリエル」
「その大きな袋は何?」
マリエルはそう尋ねると、アルフレッドが鞄から取り出した金貨袋をしげしげと眺めた。
「パパが頑張って貯めたお金だよ」
「そうなの? パパ、すごいのね!」
「ははは……」
金貨袋をテーブルの上に置くと、アルフレッドは苦笑した。
嘘をつくのは心苦しかったが、本当のことを言えば彼女を幻滅させてしまう。だから、誤魔化すしかなかった。
「そうだ、マリエル。もしかしたら、近いうちに引っ越すことになるかもしれないんだ」
「お引っ越し……?」
「うん。来年は、もうマリエルも学校に行く歳になるだろう? だから、他の町に引っ越して仕事も変えようと思ってね。家も、次はもっと広いところに住もうと思っているよ」
「え!? 広いお家に住めるの!? やったぁ!」
マリエルはぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねた。
そう、全ては彼女の幸せのためなのだ。大丈夫、きっとうまくいく。他の町に引っ越して、貧困から抜け出すのだ。
アルフレッドは、はしゃぎ回るマリエルを眺めながらそう心に決めた。
深夜。
ふと、アルフレッドは目を覚ました。
何気なく視線を隣に移してみると、自分に寄り添って寝ていたはずのマリエルがいない。
「マリエル? どこだ!? マリエル!」
アルフレッドがいくら名前を呼んでも、返事はない。
嫌な予感がした。ふと、アルフレッドはテーブルの上に置いてあったはずの金貨袋がなくなっていることに気づく。
もしかしたら、泥棒が入って彼女まで攫っていったのだろうか。
「マリエル! どこだ!? マリエル!」
部屋を飛び出したアルフレッドは、血眼になってマリエルを捜した。朝日が昇るまで、街中を駆け回った。
けれど──結局、マリエルが見つかることはなかった。
数週間後。
相変わらず、マリエルに関する手がかりは掴めない。
すっかり意気消沈したアルフレッドはその日の仕事を終え、重い足取りで大通りを歩いていた。
ふと、立ち話をしている二人の男が目に入る。アルフレッドは、二人の前を通り過ぎようとした。
だが、その瞬間。二人が見入っている張り紙──恐らく指名手配犯のポスターだろう──が視界の端に映った。
そのポスターが気になったアルフレッドは、男たちの会話に聞き耳を立てる。
「この犯人たち、まだ見つかっていないんだろ? 怖いよなぁ」
「ああ。しかも、男のほうは強盗殺人犯だろ? 出所したその日に事件を起こすなんて、凶悪だよ」
男たちは、そう話しながら再びポスターに視線を戻す。
アルフレッドは、恐る恐る指名手配犯たちの顔を確認した。
一人目は、全く見覚えのない黒髪の男だった。年齢は四十代半ばといったところだろうか。体型も細身だし、一見、強盗殺人事件を起こすような人間には見えない。
そして、二人目の少女。アルフレッドは、その少女の似顔絵に既視感を覚えた。
間違いない。この少女は──
(マリエル……!?)
どう見ても、マリエルだ。他人の空似だと思いたいが、それにしては似すぎている。
動揺したアルフレッドは、立ち話をしている男たちに詳細を尋ねる。
「す、すみません。もしよければ、この事件のことを詳しく教えてもらえませんか?」
「なんだ? あんた、知らないのかい?」
「今、この街はこの二人が起こした事件の話で持ち切りだぜ」
怪訝そうに首を傾げつつも、二人は事件について詳しく教えてくれた。
事件が起こったのは先月。ちょうど、マリエルが行方不明になったのと同時期だ。
ある男性が、夜道を歩いていた際にひったくりに遭ったらしい。その男性は、それなりに身分が高い人物だったそうだ。
男性は被害に遭った際に犯人を追いかけて揉み合いになり──その結果、犯人にナイフで刺されて死んでしまった。
目撃者が言うには、ナイフで男性を刺したのは四十代くらいの男。その男と一緒にいたのが、マリエルによく似た少女だったそうだ。
「で、でも……なんでその少女まで共犯扱いされているんですか? 普通は、男に誘拐されたと考えるほうが自然じゃ……」
「ああ、この女の子はな。見た目は幼いけど、実年齢は十八歳くらいなんだ。なんでも、エルフの血を引いているから成長が遅いらしい」
「え……?」
「それに、この二人は親子だ。二年前に父親が盗みを働いて捕まったんだがな。噂によると、父親が服役している二年間はどこかの家に匿われていたらしい。恐らく、父親が出所するからその家を出てきたんだろうな。そして、早々にあの事件を起こした……と。全く、とんでもない親子だぜ。なぁ?」
詳細を教えてくれた男は肩をすくめると、もう一人の男と頷き合う。
二人はアルフレッドに「まだ犯人たちがこの辺を彷徨いているかもしれないから、あんたも気をつけな」と注意を促すと、足早にその場を立ち去った。
一人残されたアルフレッドは、マリエルによく似た少女の似顔絵が描かれたポスターの前で呆然と立ち尽くす。
「ああ、そうか。マリエルなんていう子供は最初から存在しなかったのか。ははっ……ははは……なんだ……そっか……」
真実を知ったアルフレッドは、ようやく自分が利用されていたことに気づき自嘲する。
もしマリエルが窃盗犯の娘なら、あの日、金貨袋がなくなっていたことも腑に落ちる。つまり、親子揃って泥棒だったわけだ。
(そういえば、昔、レティシアから『あなたは絶対に幸せになれない』と言われたことがあったな……)
今なら、あの時彼女が言っていた言葉の意味が理解できる気がする。
アルフレッドは、マリエルを幸せにするためにマティスの金を盗んだ。
しかしその実、ただ自分が貧困から抜け出したかっただけなのだ。マリエルを学校に行かせるためというのは、口実にすぎない。
マリエルを養子にしたのも、孤独が嫌だったからだ。つまり、彼女に依存していたのだ。
同時に、アルフレッドは自分が改心したつもりになっていただけだったということにも気づいた。
本当に改心していたら、友人の金を盗んでまで自分が幸せになりたいだなんて思わないはずだからだ。
しかも、その金をマリエルに盗まれただなんて。皮肉もいいところだ。
(うちにマリエルがいたことは近所の住民にも知れ渡っているだろうし、僕が捕まるのも時間の問題だろうな……)
──人はそう簡単には変われない。
己の愚かさを痛感しながら、アルフレッドは冷たく冴えた月を見上げた。
そう自分に言い聞かせながら、アルフレッドはアパートの階段を駆け上がった。
そして、部屋に入ると「ただいま」と声をかける。すると、いつものようにマリエルが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「おかえりなさい、パパ!」
「ただいま、マリエル」
「その大きな袋は何?」
マリエルはそう尋ねると、アルフレッドが鞄から取り出した金貨袋をしげしげと眺めた。
「パパが頑張って貯めたお金だよ」
「そうなの? パパ、すごいのね!」
「ははは……」
金貨袋をテーブルの上に置くと、アルフレッドは苦笑した。
嘘をつくのは心苦しかったが、本当のことを言えば彼女を幻滅させてしまう。だから、誤魔化すしかなかった。
「そうだ、マリエル。もしかしたら、近いうちに引っ越すことになるかもしれないんだ」
「お引っ越し……?」
「うん。来年は、もうマリエルも学校に行く歳になるだろう? だから、他の町に引っ越して仕事も変えようと思ってね。家も、次はもっと広いところに住もうと思っているよ」
「え!? 広いお家に住めるの!? やったぁ!」
マリエルはぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねた。
そう、全ては彼女の幸せのためなのだ。大丈夫、きっとうまくいく。他の町に引っ越して、貧困から抜け出すのだ。
アルフレッドは、はしゃぎ回るマリエルを眺めながらそう心に決めた。
深夜。
ふと、アルフレッドは目を覚ました。
何気なく視線を隣に移してみると、自分に寄り添って寝ていたはずのマリエルがいない。
「マリエル? どこだ!? マリエル!」
アルフレッドがいくら名前を呼んでも、返事はない。
嫌な予感がした。ふと、アルフレッドはテーブルの上に置いてあったはずの金貨袋がなくなっていることに気づく。
もしかしたら、泥棒が入って彼女まで攫っていったのだろうか。
「マリエル! どこだ!? マリエル!」
部屋を飛び出したアルフレッドは、血眼になってマリエルを捜した。朝日が昇るまで、街中を駆け回った。
けれど──結局、マリエルが見つかることはなかった。
数週間後。
相変わらず、マリエルに関する手がかりは掴めない。
すっかり意気消沈したアルフレッドはその日の仕事を終え、重い足取りで大通りを歩いていた。
ふと、立ち話をしている二人の男が目に入る。アルフレッドは、二人の前を通り過ぎようとした。
だが、その瞬間。二人が見入っている張り紙──恐らく指名手配犯のポスターだろう──が視界の端に映った。
そのポスターが気になったアルフレッドは、男たちの会話に聞き耳を立てる。
「この犯人たち、まだ見つかっていないんだろ? 怖いよなぁ」
「ああ。しかも、男のほうは強盗殺人犯だろ? 出所したその日に事件を起こすなんて、凶悪だよ」
男たちは、そう話しながら再びポスターに視線を戻す。
アルフレッドは、恐る恐る指名手配犯たちの顔を確認した。
一人目は、全く見覚えのない黒髪の男だった。年齢は四十代半ばといったところだろうか。体型も細身だし、一見、強盗殺人事件を起こすような人間には見えない。
そして、二人目の少女。アルフレッドは、その少女の似顔絵に既視感を覚えた。
間違いない。この少女は──
(マリエル……!?)
どう見ても、マリエルだ。他人の空似だと思いたいが、それにしては似すぎている。
動揺したアルフレッドは、立ち話をしている男たちに詳細を尋ねる。
「す、すみません。もしよければ、この事件のことを詳しく教えてもらえませんか?」
「なんだ? あんた、知らないのかい?」
「今、この街はこの二人が起こした事件の話で持ち切りだぜ」
怪訝そうに首を傾げつつも、二人は事件について詳しく教えてくれた。
事件が起こったのは先月。ちょうど、マリエルが行方不明になったのと同時期だ。
ある男性が、夜道を歩いていた際にひったくりに遭ったらしい。その男性は、それなりに身分が高い人物だったそうだ。
男性は被害に遭った際に犯人を追いかけて揉み合いになり──その結果、犯人にナイフで刺されて死んでしまった。
目撃者が言うには、ナイフで男性を刺したのは四十代くらいの男。その男と一緒にいたのが、マリエルによく似た少女だったそうだ。
「で、でも……なんでその少女まで共犯扱いされているんですか? 普通は、男に誘拐されたと考えるほうが自然じゃ……」
「ああ、この女の子はな。見た目は幼いけど、実年齢は十八歳くらいなんだ。なんでも、エルフの血を引いているから成長が遅いらしい」
「え……?」
「それに、この二人は親子だ。二年前に父親が盗みを働いて捕まったんだがな。噂によると、父親が服役している二年間はどこかの家に匿われていたらしい。恐らく、父親が出所するからその家を出てきたんだろうな。そして、早々にあの事件を起こした……と。全く、とんでもない親子だぜ。なぁ?」
詳細を教えてくれた男は肩をすくめると、もう一人の男と頷き合う。
二人はアルフレッドに「まだ犯人たちがこの辺を彷徨いているかもしれないから、あんたも気をつけな」と注意を促すと、足早にその場を立ち去った。
一人残されたアルフレッドは、マリエルによく似た少女の似顔絵が描かれたポスターの前で呆然と立ち尽くす。
「ああ、そうか。マリエルなんていう子供は最初から存在しなかったのか。ははっ……ははは……なんだ……そっか……」
真実を知ったアルフレッドは、ようやく自分が利用されていたことに気づき自嘲する。
もしマリエルが窃盗犯の娘なら、あの日、金貨袋がなくなっていたことも腑に落ちる。つまり、親子揃って泥棒だったわけだ。
(そういえば、昔、レティシアから『あなたは絶対に幸せになれない』と言われたことがあったな……)
今なら、あの時彼女が言っていた言葉の意味が理解できる気がする。
アルフレッドは、マリエルを幸せにするためにマティスの金を盗んだ。
しかしその実、ただ自分が貧困から抜け出したかっただけなのだ。マリエルを学校に行かせるためというのは、口実にすぎない。
マリエルを養子にしたのも、孤独が嫌だったからだ。つまり、彼女に依存していたのだ。
同時に、アルフレッドは自分が改心したつもりになっていただけだったということにも気づいた。
本当に改心していたら、友人の金を盗んでまで自分が幸せになりたいだなんて思わないはずだからだ。
しかも、その金をマリエルに盗まれただなんて。皮肉もいいところだ。
(うちにマリエルがいたことは近所の住民にも知れ渡っているだろうし、僕が捕まるのも時間の問題だろうな……)
──人はそう簡単には変われない。
己の愚かさを痛感しながら、アルフレッドは冷たく冴えた月を見上げた。
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