22 / 48
22 予想外の許可にくっついた予想外の展開
しおりを挟む
仕事が終わって顔を上げると、一課の社員は半数くらいが残っている状況だった。
節電対策のため空調の温度が高いため、皆ネクタイを緩めて割と気楽な雰囲気だ。
今なら誰かに聞けるかな。
話しかけやすそうな雰囲気の人物を探すと、伸びをして肩を回している森さんが目についた。
どうやら仕事が一段落したらしい。
森さんは一課の中でも明るくて気さくな方だ。見た目も悪くない。
何より課長と実は仲良しだから、もし森さんが釣れたら申請も出しやすくなるかもしれない。
私は立ち上がり、書類を揃えている森さんのデスクに近づくと森さんの方から私に気が付いてくれた。
「ん、どうした川瀬?」
「えーと、ちょっと私用でお話がありまして、少しお時間良いですか?」
「いいぞ。てか私用って何だ?」
森さんは既に帰った隣の社員の椅子を引いて私に座るように促すと、話を聞く姿勢になる。
残業時間に私語が禁止されているわけではなかったが、私は気持ち声を抑えて社員旅行について話をした。
ノリが良い相手だったため、同期の女子社員が一課のイケメンが旅行に参加することを期待していることまで包み隠さず話してみる。言うだけならタダだから。
話し終えると森さんは何故か嬉しそうに笑った後、ニヤッと口角を上げた。
「俺は川瀬の判断するイケメンに選ばれたってことか」
「えっ、まあそうですね。森さんイケメンだと思いますよ」
「そんな嬉しいこと言われちまったら協力しないわけにはいかねーなぁ。それに――」
森さんの機嫌はとっても良くなって、今度は少し低めの態勢になって声を潜めて話はじめた。
「俺最近、番のいないロンリーウルフで仕事ばっかの潤いのない毎日に辟易してんの。川瀬がかわいい子紹介してくれるんなら、難攻不落の一課の鬼様を落とすのに協力するぞ」
「……総務の山本美香ってのだったら絶賛彼氏募集中なのでご紹介できますが」
「美人?」
「見た目かわいい系の小悪魔です」
「よっしゃ、嫌いじゃない」
森さんは満足そうに頷き立ち上がると真っ直ぐ課長の許へ向かった。
「ちょっ、森さんっ」
まだ何の作戦も立てていないのに、直接交渉なんて危険過ぎる。
止めようと声を掛けたにも関わらず、森さんはそのまま仕事に集中している課長の正面に立つと躊躇なく声を掛けた。
作業中のパソコンから顔を上げた課長に森さんは直球を投げた。
「課長、社員旅行に参加したいので盆休み後に3日間有給消費したいんですけど良いですか?」
「社員旅行?」
「今年は沖縄らしいですよ。偶には溜まった有給を消化して社員同士交流を深めるのも良いかと思って」
気軽に言う森さんに対して、課長は腕を組んで考える姿勢になった。
やっぱりダメかな。
そう肩を落としそうになったとき、予想外の返事が課長から発せられた。
「ああ、わかった。社員旅行の日に3日間だな」
申請書類をちゃんと提出しろよ、と念を押しただけであっさり許可を出た。
私が一人で驚いている間に森さんは更に課長に要望を繰り出す。
「つきましては、折角の社員旅行なので一課のメンバーも何人か誘いたいと思ってるんですけど、いいですか?」
課長はまたもやあっさり頷く。
「やるべき仕事さえしっかり終わらせてもらえれば構わない。ここ数年うちの課の有給消費率が悪いって何度となく指摘されてるからな。調度良い」
成程、そういうことか。
森さんは恐らく課長が一課の有給消化率が悪いことを気にしていることを知っていたんだろう。だからあんなにあっさり申し出る事が出来たんだ。
それにしても拍子抜けするほどにあっさりお許しが出てしまった。美香からのプレッシャーでどんよりとした気分を味わうことになった今日の午後の時間を帰して欲しいと思うほどに。
「では、遠慮なく。因みに課長、今日の仕事はあとどれくらいで終わりそうですか?」
「俺か? もうほとんど終わってる。あと15分くらいしたら帰る」
「了解しましたー」
森さんは機嫌良く返事をすると踵を返して戻ってきた。
「あと15分くらい残ってられる?」
唐突に問われ、反射的に頷く。
私に待つように言いつけた森さんは上原さんや残業している仲の良い社員のところへ行ってなにやら話しかけている。恐らく誘ってくれているのだろう。
私がしなくてはいけないことを嬉々としてやってくれている森さんの姿を眺めつつ、自分のデスクに戻って15分間過ごす。
ぴったり時間が経過したタイミングで課長が帰り支度を始めると、森さんが軽い足取りで再び課長の許へ。
自分も参加することを報告しなくてはならなかったので、森さんの後ろに控えようと席を立つ。
すると、森さんが予想外の提案を課長にしている声が耳に入った。
「課長も社員旅行行きましょ」
まるで、女子が意中の相手におねだりしているような雰囲気を醸し出している。
いや、そんなことより課長も誘うのか!?
「はあ? なんで俺が――」
「有給の消化率上げたいんですよね? だったら、課の長たる者が率先して行動に出るのは一番効果的じゃないっすか。しかも今年の旅行先は沖縄。課長海好きっすよね」
業務が終了している事を確認済みのせいか、森さんの課長に対する態度は上司と部下というより同期に対するものに近くなる。自然と課長も少しオフモード寄りになって口を開く。
「俺は行かない。何が楽しくて休みの日まで会社の人間と顔を突き合わせて旅行しなくちゃならないんだ」
「えーでも、何だかんだ言って俺と一番仲良しな同期は課長ですし。一緒に行ったら盛り上がりそうだし、楽しそうだしぃ」
「気持ち悪いこと言うな」
軽いノリで誘う森さんに対し、課長は終始拒否する態度を貫く。
すると、森さんはクルリと振り返り、数歩後ろで待機していた私の肩突然をガシリと掴んできた。
「えっ、何ですか?」
急な事だったので、慌てて森さんの顔を見やったがその視線は楽しそうに課長を捉えたままだった。
「折角、川瀬が誘ってくれたのに本当に行かなくて良いんですか、課長?」
「ええっ!?」
「……川瀬が?」
突然会話に引っ張り出され、私は一人あたふたした。
「えっ、いや、私はただ総務の同期に社員旅行に誘われただけでっ」
「でもって、折角なら俺達と一緒に行きたいと思ってくれたんだろ?」
「いや、そんな、無理強いするつもりはないですよっ」
本人の目の前で誘っていない、来なくていいとはさすがに言いづらく、言葉を濁す。
課長は訝しげな表情でこちらを見上げえてくる。
蛇に睨まれた蛙の気分で固まっていると、今度は横から張りのある声が飛んできた。
「社員旅行か。良いじゃないか、行ってきなよ榊」
「……部長」
課長のデスクの隣で作業していた部長が話を聞きつけてやって来たようだ。
一課のオフィス内で唯一課長より権力のあるのがこの近藤部長。
課長とは対照的に低身長で割腹の良い気さくなおじさんなのだが、仕事は出来る。何より「鬼」と呼ばれる非常に厳めしい部下をコントロールするのが最も上手い。
「森が言った通りだよ。ここの課は何もかも社内トップなのに有給消化率ばっかりは社内最下位だからね。でもってその筆頭が榊なんだから改善されるわけもない。優秀なんだから3日間休み取ったって仕事に支障が出るようなこともないだろうし、折角なんだから参加すればいいじゃないか」
「いや、しかし」
「そもそも、榊は休まな過ぎなんだよ。休日出勤だってほぼ当たり前にしてるじゃないか。体はがっちりしてるから体力的には大丈夫かもしれないけど、精神的な休みを取ることによって仕事効率が上がるかもしれないぞ。それに社員旅行だ。他の部署の人間と親しくなっておくのも良いことじゃないか」
完全に近藤部長が押している。さすが密かに鬼ブリーダーと呼ばれているだけある。
その手腕はあっぱれとしか言いようがないのだけれど、状況としては私にとって不利になってきてしまっている。
課長が参加したら落ち着いて旅行出来る気がしない。
以前と比べれば仕事をしているとき以外の姿も知って話やすくはなったし、看病して以降はからかわれる回数も減った。けれども、全く無くなったわけではない。一人でそわそわしたりあたふたするのは結構疲れるんだ。
偶の旅行のときくらい平穏に過ごしたい。
けれども、そんな私の願望は口に出せないので誰の胸に届くはずもない。
「ほら部長もこう言って下さってるわけだし、課長も参加しましょうよ」
「そうだ。まだまだ若いんだから偶には遊んで来い」
森さんと部長は完全に押しモードだ。
課長はそんな二人を前に小さく溜息をついて。
「川瀬も参加するんだよな?」
「えっ、はい。お許しを頂けるのなら」
「そうか。――森、後は誰を誘うつもりだ?」
「そうっすね。いつも飲みに行くメンバーには声掛けようかなと。因みに上原はさっきの段階で参加したいって言ってました」
「なら今考えているメンバー以外は増やすな」
「了解でーす。旅行中まで上司面しなくちゃいけなくなったら気が休まらないでしょうからね」
課長が念を押して森さんに一課の参加者は厳選しろと言い置くと、部長に向かった。
「では、お言葉に甘えて参加してきます。その間の仕事に関してはまた後日改めてお願いに参ります」
妙に改まって言った課長に対し、部長は「お土産はちんすこうでよろしく」と私の心中とは真逆に能天気なことを言った。
節電対策のため空調の温度が高いため、皆ネクタイを緩めて割と気楽な雰囲気だ。
今なら誰かに聞けるかな。
話しかけやすそうな雰囲気の人物を探すと、伸びをして肩を回している森さんが目についた。
どうやら仕事が一段落したらしい。
森さんは一課の中でも明るくて気さくな方だ。見た目も悪くない。
何より課長と実は仲良しだから、もし森さんが釣れたら申請も出しやすくなるかもしれない。
私は立ち上がり、書類を揃えている森さんのデスクに近づくと森さんの方から私に気が付いてくれた。
「ん、どうした川瀬?」
「えーと、ちょっと私用でお話がありまして、少しお時間良いですか?」
「いいぞ。てか私用って何だ?」
森さんは既に帰った隣の社員の椅子を引いて私に座るように促すと、話を聞く姿勢になる。
残業時間に私語が禁止されているわけではなかったが、私は気持ち声を抑えて社員旅行について話をした。
ノリが良い相手だったため、同期の女子社員が一課のイケメンが旅行に参加することを期待していることまで包み隠さず話してみる。言うだけならタダだから。
話し終えると森さんは何故か嬉しそうに笑った後、ニヤッと口角を上げた。
「俺は川瀬の判断するイケメンに選ばれたってことか」
「えっ、まあそうですね。森さんイケメンだと思いますよ」
「そんな嬉しいこと言われちまったら協力しないわけにはいかねーなぁ。それに――」
森さんの機嫌はとっても良くなって、今度は少し低めの態勢になって声を潜めて話はじめた。
「俺最近、番のいないロンリーウルフで仕事ばっかの潤いのない毎日に辟易してんの。川瀬がかわいい子紹介してくれるんなら、難攻不落の一課の鬼様を落とすのに協力するぞ」
「……総務の山本美香ってのだったら絶賛彼氏募集中なのでご紹介できますが」
「美人?」
「見た目かわいい系の小悪魔です」
「よっしゃ、嫌いじゃない」
森さんは満足そうに頷き立ち上がると真っ直ぐ課長の許へ向かった。
「ちょっ、森さんっ」
まだ何の作戦も立てていないのに、直接交渉なんて危険過ぎる。
止めようと声を掛けたにも関わらず、森さんはそのまま仕事に集中している課長の正面に立つと躊躇なく声を掛けた。
作業中のパソコンから顔を上げた課長に森さんは直球を投げた。
「課長、社員旅行に参加したいので盆休み後に3日間有給消費したいんですけど良いですか?」
「社員旅行?」
「今年は沖縄らしいですよ。偶には溜まった有給を消化して社員同士交流を深めるのも良いかと思って」
気軽に言う森さんに対して、課長は腕を組んで考える姿勢になった。
やっぱりダメかな。
そう肩を落としそうになったとき、予想外の返事が課長から発せられた。
「ああ、わかった。社員旅行の日に3日間だな」
申請書類をちゃんと提出しろよ、と念を押しただけであっさり許可を出た。
私が一人で驚いている間に森さんは更に課長に要望を繰り出す。
「つきましては、折角の社員旅行なので一課のメンバーも何人か誘いたいと思ってるんですけど、いいですか?」
課長はまたもやあっさり頷く。
「やるべき仕事さえしっかり終わらせてもらえれば構わない。ここ数年うちの課の有給消費率が悪いって何度となく指摘されてるからな。調度良い」
成程、そういうことか。
森さんは恐らく課長が一課の有給消化率が悪いことを気にしていることを知っていたんだろう。だからあんなにあっさり申し出る事が出来たんだ。
それにしても拍子抜けするほどにあっさりお許しが出てしまった。美香からのプレッシャーでどんよりとした気分を味わうことになった今日の午後の時間を帰して欲しいと思うほどに。
「では、遠慮なく。因みに課長、今日の仕事はあとどれくらいで終わりそうですか?」
「俺か? もうほとんど終わってる。あと15分くらいしたら帰る」
「了解しましたー」
森さんは機嫌良く返事をすると踵を返して戻ってきた。
「あと15分くらい残ってられる?」
唐突に問われ、反射的に頷く。
私に待つように言いつけた森さんは上原さんや残業している仲の良い社員のところへ行ってなにやら話しかけている。恐らく誘ってくれているのだろう。
私がしなくてはいけないことを嬉々としてやってくれている森さんの姿を眺めつつ、自分のデスクに戻って15分間過ごす。
ぴったり時間が経過したタイミングで課長が帰り支度を始めると、森さんが軽い足取りで再び課長の許へ。
自分も参加することを報告しなくてはならなかったので、森さんの後ろに控えようと席を立つ。
すると、森さんが予想外の提案を課長にしている声が耳に入った。
「課長も社員旅行行きましょ」
まるで、女子が意中の相手におねだりしているような雰囲気を醸し出している。
いや、そんなことより課長も誘うのか!?
「はあ? なんで俺が――」
「有給の消化率上げたいんですよね? だったら、課の長たる者が率先して行動に出るのは一番効果的じゃないっすか。しかも今年の旅行先は沖縄。課長海好きっすよね」
業務が終了している事を確認済みのせいか、森さんの課長に対する態度は上司と部下というより同期に対するものに近くなる。自然と課長も少しオフモード寄りになって口を開く。
「俺は行かない。何が楽しくて休みの日まで会社の人間と顔を突き合わせて旅行しなくちゃならないんだ」
「えーでも、何だかんだ言って俺と一番仲良しな同期は課長ですし。一緒に行ったら盛り上がりそうだし、楽しそうだしぃ」
「気持ち悪いこと言うな」
軽いノリで誘う森さんに対し、課長は終始拒否する態度を貫く。
すると、森さんはクルリと振り返り、数歩後ろで待機していた私の肩突然をガシリと掴んできた。
「えっ、何ですか?」
急な事だったので、慌てて森さんの顔を見やったがその視線は楽しそうに課長を捉えたままだった。
「折角、川瀬が誘ってくれたのに本当に行かなくて良いんですか、課長?」
「ええっ!?」
「……川瀬が?」
突然会話に引っ張り出され、私は一人あたふたした。
「えっ、いや、私はただ総務の同期に社員旅行に誘われただけでっ」
「でもって、折角なら俺達と一緒に行きたいと思ってくれたんだろ?」
「いや、そんな、無理強いするつもりはないですよっ」
本人の目の前で誘っていない、来なくていいとはさすがに言いづらく、言葉を濁す。
課長は訝しげな表情でこちらを見上げえてくる。
蛇に睨まれた蛙の気分で固まっていると、今度は横から張りのある声が飛んできた。
「社員旅行か。良いじゃないか、行ってきなよ榊」
「……部長」
課長のデスクの隣で作業していた部長が話を聞きつけてやって来たようだ。
一課のオフィス内で唯一課長より権力のあるのがこの近藤部長。
課長とは対照的に低身長で割腹の良い気さくなおじさんなのだが、仕事は出来る。何より「鬼」と呼ばれる非常に厳めしい部下をコントロールするのが最も上手い。
「森が言った通りだよ。ここの課は何もかも社内トップなのに有給消化率ばっかりは社内最下位だからね。でもってその筆頭が榊なんだから改善されるわけもない。優秀なんだから3日間休み取ったって仕事に支障が出るようなこともないだろうし、折角なんだから参加すればいいじゃないか」
「いや、しかし」
「そもそも、榊は休まな過ぎなんだよ。休日出勤だってほぼ当たり前にしてるじゃないか。体はがっちりしてるから体力的には大丈夫かもしれないけど、精神的な休みを取ることによって仕事効率が上がるかもしれないぞ。それに社員旅行だ。他の部署の人間と親しくなっておくのも良いことじゃないか」
完全に近藤部長が押している。さすが密かに鬼ブリーダーと呼ばれているだけある。
その手腕はあっぱれとしか言いようがないのだけれど、状況としては私にとって不利になってきてしまっている。
課長が参加したら落ち着いて旅行出来る気がしない。
以前と比べれば仕事をしているとき以外の姿も知って話やすくはなったし、看病して以降はからかわれる回数も減った。けれども、全く無くなったわけではない。一人でそわそわしたりあたふたするのは結構疲れるんだ。
偶の旅行のときくらい平穏に過ごしたい。
けれども、そんな私の願望は口に出せないので誰の胸に届くはずもない。
「ほら部長もこう言って下さってるわけだし、課長も参加しましょうよ」
「そうだ。まだまだ若いんだから偶には遊んで来い」
森さんと部長は完全に押しモードだ。
課長はそんな二人を前に小さく溜息をついて。
「川瀬も参加するんだよな?」
「えっ、はい。お許しを頂けるのなら」
「そうか。――森、後は誰を誘うつもりだ?」
「そうっすね。いつも飲みに行くメンバーには声掛けようかなと。因みに上原はさっきの段階で参加したいって言ってました」
「なら今考えているメンバー以外は増やすな」
「了解でーす。旅行中まで上司面しなくちゃいけなくなったら気が休まらないでしょうからね」
課長が念を押して森さんに一課の参加者は厳選しろと言い置くと、部長に向かった。
「では、お言葉に甘えて参加してきます。その間の仕事に関してはまた後日改めてお願いに参ります」
妙に改まって言った課長に対し、部長は「お土産はちんすこうでよろしく」と私の心中とは真逆に能天気なことを言った。
0
あなたにおすすめの小説
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
その卵焼き俺にも食わせろ!―ワンナイトラブから逃げたはずなのに、契約で縛られてました!?―
鷹槻れん
恋愛
新沼 晴永(にいぬま はるなが/36)は俺様上司として恐れられる鬼課長。
そんな彼に毎日のように振り回されるのが、犬猿の仲(だと彼女が勝手に思っている)部下の小笹 瑠璃香(こざさ るりか/28)だ。
飲み会の夜、酔ってふにゃふにゃになった瑠璃香を晴永がまんまと持ち帰り――翌朝待っていたのはワンナイトの証拠と契約結婚の書類!?
晴永には逃げようとする瑠璃香を逃がすつもりはないらしい!?
笑いと誤解と契約の、ドタバタラブコメディ!
○表紙絵は市瀬雪さんに依頼しました♥(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
皇宮女官小蘭(シャオラン)は溺愛され過ぎて頭を抱えているようです!?
akechi
恋愛
建国して三百年の歴史がある陽蘭(ヤンラン)国。
今年16歳になる小蘭(シャオラン)はとある目的の為、皇宮の女官になる事を決めた。
家族に置き手紙を残して、いざ魑魅魍魎の世界へ足を踏み入れた。
だが、この小蘭という少女には信じられない秘密が隠されていた!?
それは、ホントに不可抗力で。
樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。
「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」
その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。
恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。
まさにいま、開始のゴングが鳴った。
まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。
Marry Me?
美凪ましろ
恋愛
――あの日、王子様があたしの目の前に現れた。
仕事が忙しいアパレル店員の彼女と、王子系美青年の恋物語。
不定期更新。たぶん、全年齢でいけるはず。
※ダイレクトな性描写はありませんが、ややそっち系のトークをする場面があります。
※彼の過去だけ、ダークな描写があります。
■画像は、イトノコさまの作品です。
https://www.pixiv.net/artworks/85809405
2月31日 ~少しずれている世界~
希花 紀歩
恋愛
プロポーズ予定日に彼氏と親友に裏切られた・・・はずだった
4年に一度やってくる2月29日の誕生日。
日付が変わる瞬間大好きな王子様系彼氏にプロポーズされるはずだった私。
でも彼に告げられたのは結婚の申し込みではなく、別れの言葉だった。
私の親友と結婚するという彼を泊まっていた高級ホテルに置いて自宅に帰り、お酒を浴びるように飲んだ最悪の誕生日。
翌朝。仕事に行こうと目を覚ました私の隣に寝ていたのは別れたはずの彼氏だった。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
ソツのない彼氏とスキのない彼女
吉野 那生
恋愛
特別目立つ訳ではない。
どちらかといえば地味だし、バリキャリという風でもない。
だけど…何故か気になってしまう。
気がつくと、彼女の姿を目で追っている。
***
社内でも知らない者はいないという程、有名な彼。
爽やかな見た目、人懐っこく相手の懐にスルリと入り込む手腕。
そして、華やかな噂。
あまり得意なタイプではない。
どちらかといえば敬遠するタイプなのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる