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第三章 リオリス魔王国戦争編
第68話 「レイアを救出せよ!」
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私は異次元空間のトンネルであるワームホールを飛行しながら進んでいく。やがて出口のようなゲートが見えてくる。
先に飛び込んだヴァンパイア達が私を待ってくれていた。彼らに追いつくとシルヴィアが私に近づいてくる。
「この先に敵魔王のアジトがあるようだ。覚悟はいいか?」
「ああ。行こう」
私は彼女に頷くと、ヴァンパイア達が次々にゲートをすり抜けていく。私とシルヴィアも彼らに続く。
ゲートを抜けると目の前に敵魔王の巨大な城が目に映る。城周辺には敵軍勢が守りを固めている。隣を飛ぶシルヴィアが私に告げる。
「ここは私達が引き受ける。タクトは城の中へ急げ」
「わかった。ありがとう」
私の返事にシルヴィアは無表情で頷いた後部下達に指令を出す。
「各自全力で敵を殲滅せよ!」
シルヴィアの号令にヴァンパイア達が城の上空で等間隔で円状に配置する。気配を消した彼らが一斉に極大魔法を眼下の敵軍勢に打ち込む!
城の周囲の軍勢が着弾する魔法になす術なく被弾し消滅していく。私はその隙に城へと向かう。
その時巨大な青いサイクロプスが私に気づいて近づく。十メートルはある巨体の両腕には長さ三メートルの曲刀が握られ私目がけて振りかぶる。
「風刃!」
上空のシルヴィアが繰り出す風魔法がサイクロプスの首を切断する。巨大な首は少し宙を舞った後勢いよく地上に落下する。切り離された胴体は血しぶきを上げ力なく前のめりに倒れる。
「済まない」
「気にするな。急げ」
私は無表情のシルヴィアに会釈し先を急いだ。
「正面からでは目立ってしまうな」
私は裏口を探すことにする。やがて敵兵が出てくる場所を見つける。そこから”不可視”で姿を隠して侵入する。
レグナムグルスとレイアの気配を探知しようと試みながら進むが見つからなかった。
「城内に入ったというのにどこなんだ?」
私は空き部屋を見つけ身をひそめる。集中して探知しようとした時、何かが反応するのを感じる。
「これは?」
私は探知を中断し異変の原因を見つけようと目を開ける。すると左手の指輪が淡く光っている事に気づく。
「レイア! 君なのか?」
私は指輪に意識を集中させる。指輪からレイアの気配がかすかに感じられる。
「この感覚をたどれば、行ける!」
私は指輪から発せられる感覚に集中し魔法を唱える。
「テレポート!」
魔法は発動しようとするが何かに妨害され効力が消えてしまう。
「これだとダメって事か。ならば!」
私は最上位転移魔法の呪文を唱える。私の周囲に魔法陣が出現し空間がねじ曲がる。
「レイアの元へ飛べ! 時空次元移動術!」
私の身体に球状のバリアが現れ私ごと次元の中に呑み込む。
次の瞬間バリバリと音を立てながら空間をねじ曲げ、私ごとレイアが囚われている部屋に転移する!
私の周囲を覆っていたバリアが解除される。
私の目の前には驚きの表情を見せたレイアが椅子に座っている。レイアの周囲に結界らしきバリアが張られている事に気づく。
「レイア! 助けに来たぞ」
「おおっ!! タクトか。いきなりじゃな」
目を丸くしたレイアが私に答える。
「これは!? 閉じ込められているのか」
「そうじゃ。タクト、わらわの事よりここは……」
レイアが忠告しようとした時、私に向かって重力波が押し寄せる。
「貴様あ!!!」
怒りに満ちた叫びが私の背後から聞こえた。重力の衝撃は私をすり抜けていく。
「一体どうやってこの場所へ!?」
奴の声は聞こえてはいるが、それより私は囚われたレイアの事を考えていた。
「この結界を解かないとレイアが……」
私の表情を察してレイアが答える。
「タクト、わらわの事はよい。まずはレグナムグルスを何とかするのじゃ。わらわはここにいる限り大丈夫じゃ」
「レイア!」
「なぁに、あやつくらいタクト一人で相手できるじゃろ? 後で助けてくれればそれでよい」
レイアの言葉にレグナムグルスが反応する。
「何だと? 俺の相手を一人で十分? 笑わせる」
私はその言葉を聞いてレグナムグルスに向き直る。
「レイアをさらいやがって! お前は絶対許さん!!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「面白いかも!」「続きが読みたい!」「陰ながら応援してるよ!」
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先に飛び込んだヴァンパイア達が私を待ってくれていた。彼らに追いつくとシルヴィアが私に近づいてくる。
「この先に敵魔王のアジトがあるようだ。覚悟はいいか?」
「ああ。行こう」
私は彼女に頷くと、ヴァンパイア達が次々にゲートをすり抜けていく。私とシルヴィアも彼らに続く。
ゲートを抜けると目の前に敵魔王の巨大な城が目に映る。城周辺には敵軍勢が守りを固めている。隣を飛ぶシルヴィアが私に告げる。
「ここは私達が引き受ける。タクトは城の中へ急げ」
「わかった。ありがとう」
私の返事にシルヴィアは無表情で頷いた後部下達に指令を出す。
「各自全力で敵を殲滅せよ!」
シルヴィアの号令にヴァンパイア達が城の上空で等間隔で円状に配置する。気配を消した彼らが一斉に極大魔法を眼下の敵軍勢に打ち込む!
城の周囲の軍勢が着弾する魔法になす術なく被弾し消滅していく。私はその隙に城へと向かう。
その時巨大な青いサイクロプスが私に気づいて近づく。十メートルはある巨体の両腕には長さ三メートルの曲刀が握られ私目がけて振りかぶる。
「風刃!」
上空のシルヴィアが繰り出す風魔法がサイクロプスの首を切断する。巨大な首は少し宙を舞った後勢いよく地上に落下する。切り離された胴体は血しぶきを上げ力なく前のめりに倒れる。
「済まない」
「気にするな。急げ」
私は無表情のシルヴィアに会釈し先を急いだ。
「正面からでは目立ってしまうな」
私は裏口を探すことにする。やがて敵兵が出てくる場所を見つける。そこから”不可視”で姿を隠して侵入する。
レグナムグルスとレイアの気配を探知しようと試みながら進むが見つからなかった。
「城内に入ったというのにどこなんだ?」
私は空き部屋を見つけ身をひそめる。集中して探知しようとした時、何かが反応するのを感じる。
「これは?」
私は探知を中断し異変の原因を見つけようと目を開ける。すると左手の指輪が淡く光っている事に気づく。
「レイア! 君なのか?」
私は指輪に意識を集中させる。指輪からレイアの気配がかすかに感じられる。
「この感覚をたどれば、行ける!」
私は指輪から発せられる感覚に集中し魔法を唱える。
「テレポート!」
魔法は発動しようとするが何かに妨害され効力が消えてしまう。
「これだとダメって事か。ならば!」
私は最上位転移魔法の呪文を唱える。私の周囲に魔法陣が出現し空間がねじ曲がる。
「レイアの元へ飛べ! 時空次元移動術!」
私の身体に球状のバリアが現れ私ごと次元の中に呑み込む。
次の瞬間バリバリと音を立てながら空間をねじ曲げ、私ごとレイアが囚われている部屋に転移する!
私の周囲を覆っていたバリアが解除される。
私の目の前には驚きの表情を見せたレイアが椅子に座っている。レイアの周囲に結界らしきバリアが張られている事に気づく。
「レイア! 助けに来たぞ」
「おおっ!! タクトか。いきなりじゃな」
目を丸くしたレイアが私に答える。
「これは!? 閉じ込められているのか」
「そうじゃ。タクト、わらわの事よりここは……」
レイアが忠告しようとした時、私に向かって重力波が押し寄せる。
「貴様あ!!!」
怒りに満ちた叫びが私の背後から聞こえた。重力の衝撃は私をすり抜けていく。
「一体どうやってこの場所へ!?」
奴の声は聞こえてはいるが、それより私は囚われたレイアの事を考えていた。
「この結界を解かないとレイアが……」
私の表情を察してレイアが答える。
「タクト、わらわの事はよい。まずはレグナムグルスを何とかするのじゃ。わらわはここにいる限り大丈夫じゃ」
「レイア!」
「なぁに、あやつくらいタクト一人で相手できるじゃろ? 後で助けてくれればそれでよい」
レイアの言葉にレグナムグルスが反応する。
「何だと? 俺の相手を一人で十分? 笑わせる」
私はその言葉を聞いてレグナムグルスに向き直る。
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