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第二節 勇者たちとの旅路編
第39幕 イギランスの王との謁見
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イギランスの首都ドンウェルは、洗練された町……というのがいいのだろうか。
レンガを使っていたり、継ぎ目のない真っ白な建物があったりと色んな様式の建築物が存在するのだけれど、ルエンジャのようにちぐはぐな感じを与えてはいない。
それは恐らくドンウェルの方は少しずつ発展していってるのに対して、ルエンジャの方は急激に色んな技術をぶちこんだ結果……という印象を与えてくれるからだろう。
くずは曰く、「ネットで見たロンドンの町みたい。行ったこと無いし、一部しか見てないからよくわかんないけど」だ。
司の方も大体同じ感想らしく、ぼそっと料理には期待できそうにないなと呟いていた。
「なぁ、『ねっと』ってなんだ? 網か?」
「そのネットじゃなくて……どう言えばいいんだろう」
なんてセイルの質問にどう答えればいいのか悩んでいるくずはを横に見ながら、俺達はドンウェルの中心にある城の中に入っていくことになった。
――
城の中に入ってすぐ、兵士が案内役として俺達に付き添ってくれて、そのまま玉座の間に向かうことに。
初めて入る城の中は……昔の城とあまり変わらなかった。
どちらかというと改装が繰り返されていて、綺麗に仕上がっている。
「へぇー、こっちも中、結構綺麗なんだね」
「でもウキョウの城の方がおれは好きだな」
ジパーニグの首都であるウキョウの城からやってきた二人はそれぞれの城の違いを比べていた。
「すげー! 俺、城の中とか初めて入ったぞ!」
「中、すごく綺麗だね……!」
対する城に入るなんて行為とは程遠い場所からやってきたセイルとエセルカの方は逆に新鮮味が強いのだそうだ。
俺の方は……くずはや司と同じような気分だろうか? 700年前とはいえ、昔の城を見ていたからな。
しかし、四人ともはしゃいでる姿は年相応だな。なんて考えてしまう自分は、やはり違う時代を生きていた人間なんだと改めて気付かされながら歩いていく。
そしてそのまま玉座の間に入ると……そこには兵士が左右対称になるように六人ほど並んで立っており、その中央の奥。
王座の椅子に座ったちょっとふくよかな白ひげの白い髪の男性がいた。背が俺達より小さくてこじんまりしているというか……全体的にまるっこい。
「ファファファ、勇者たちよ、ようこそイギランスへ。
わしはこの国の王、エンデハルトだ」
なんだその笑い方はと言いたくなったが、ぐっとこらえて俺達はミシェリさんと同じように後ろに下がる。
ここで流石に司やくずはの隣に立つのは問題だからだ。
「時雨司です。この度はご招待いただきありがとうございます」
「ありがとう。霧崎くずはです」
司の方はやけに丁寧にエンデハルト王に接しているが、まるで人が変わったかのようだ。
男相手にも上の相手にはここまで態度が変わるものなのか……いや、俺達に接するようにしてたらそれはそれで困るんだけどな。
少なからず、礼儀の知らない男ではない。
そういうことだろう。
「そう畏まらずとも良い。本格的に勇者会合が始まるまで、護衛の者も含めて城の中でゆっくりと休んでいくが良い」
「はい、それまでの間、お世話になります」
司のその態度が気に入ったのか、カラカラと笑いながらそんな事を言っているが、あれは社交辞令的ななにかだろう。
ここで畏まらずに普通に話したら即座に機嫌を損ねられてしまう。
それがわかっているのであろう司は、先ほどと同じようにエンデハルト王と接していた。
そのおかげかどうかは知らなかったが、終始機嫌が良かった。
「それで、他の勇者の方々にもご挨拶したいのですが……」
「うむ、それはわかる。しかし今は待って欲しい。
こちら側が率先して勇者を紹介しては他国に何を言われるかわからんからな。
お主達――司殿から率先して会うのであれば、話は別だがな」
なるほど、国としては勇者会合の場で初めて会わせる体で行きたいわけだ。
下手をすれば他国から出し抜かれたと思われかねないのだろう。
というかそこまでギスギスしているのは嫌なんだが……。
「こちら側から会う分には問題ない、そういうわけですね」
「うむ。そういうことだ。
さて、それでは部屋の方に案内させよう。長旅で疲れておるだろうしな」
司はよほど他の勇者たちが気になるのだろう。
あれこれと聞きたそうにしているようだったが、流石に礼節をわきまえているようでこれ以上は聞くことはしなかった。
差し障り無く国王への謁見が終わった俺達は兵士たちに案内され、部屋の方にいくことになった。
振り分けはやはり、司。俺・セイル。くずは。ミシェリさん・エセルカの順だ。
流石に男女混合、というわけにもいかないし、勇者たちと一緒では不味いからこういう風になったわけだ。
司とくずはは基本的に兵士たちに守られていて、城で専用の食事。
俺達は兵士達の食堂を利用するか外で食べるか……少なくともこの城の中にいる間は護衛から解放されたようだった。
これから勇者会合までの間、暇になってしまったが……さて、何をしようか。
レンガを使っていたり、継ぎ目のない真っ白な建物があったりと色んな様式の建築物が存在するのだけれど、ルエンジャのようにちぐはぐな感じを与えてはいない。
それは恐らくドンウェルの方は少しずつ発展していってるのに対して、ルエンジャの方は急激に色んな技術をぶちこんだ結果……という印象を与えてくれるからだろう。
くずは曰く、「ネットで見たロンドンの町みたい。行ったこと無いし、一部しか見てないからよくわかんないけど」だ。
司の方も大体同じ感想らしく、ぼそっと料理には期待できそうにないなと呟いていた。
「なぁ、『ねっと』ってなんだ? 網か?」
「そのネットじゃなくて……どう言えばいいんだろう」
なんてセイルの質問にどう答えればいいのか悩んでいるくずはを横に見ながら、俺達はドンウェルの中心にある城の中に入っていくことになった。
――
城の中に入ってすぐ、兵士が案内役として俺達に付き添ってくれて、そのまま玉座の間に向かうことに。
初めて入る城の中は……昔の城とあまり変わらなかった。
どちらかというと改装が繰り返されていて、綺麗に仕上がっている。
「へぇー、こっちも中、結構綺麗なんだね」
「でもウキョウの城の方がおれは好きだな」
ジパーニグの首都であるウキョウの城からやってきた二人はそれぞれの城の違いを比べていた。
「すげー! 俺、城の中とか初めて入ったぞ!」
「中、すごく綺麗だね……!」
対する城に入るなんて行為とは程遠い場所からやってきたセイルとエセルカの方は逆に新鮮味が強いのだそうだ。
俺の方は……くずはや司と同じような気分だろうか? 700年前とはいえ、昔の城を見ていたからな。
しかし、四人ともはしゃいでる姿は年相応だな。なんて考えてしまう自分は、やはり違う時代を生きていた人間なんだと改めて気付かされながら歩いていく。
そしてそのまま玉座の間に入ると……そこには兵士が左右対称になるように六人ほど並んで立っており、その中央の奥。
王座の椅子に座ったちょっとふくよかな白ひげの白い髪の男性がいた。背が俺達より小さくてこじんまりしているというか……全体的にまるっこい。
「ファファファ、勇者たちよ、ようこそイギランスへ。
わしはこの国の王、エンデハルトだ」
なんだその笑い方はと言いたくなったが、ぐっとこらえて俺達はミシェリさんと同じように後ろに下がる。
ここで流石に司やくずはの隣に立つのは問題だからだ。
「時雨司です。この度はご招待いただきありがとうございます」
「ありがとう。霧崎くずはです」
司の方はやけに丁寧にエンデハルト王に接しているが、まるで人が変わったかのようだ。
男相手にも上の相手にはここまで態度が変わるものなのか……いや、俺達に接するようにしてたらそれはそれで困るんだけどな。
少なからず、礼儀の知らない男ではない。
そういうことだろう。
「そう畏まらずとも良い。本格的に勇者会合が始まるまで、護衛の者も含めて城の中でゆっくりと休んでいくが良い」
「はい、それまでの間、お世話になります」
司のその態度が気に入ったのか、カラカラと笑いながらそんな事を言っているが、あれは社交辞令的ななにかだろう。
ここで畏まらずに普通に話したら即座に機嫌を損ねられてしまう。
それがわかっているのであろう司は、先ほどと同じようにエンデハルト王と接していた。
そのおかげかどうかは知らなかったが、終始機嫌が良かった。
「それで、他の勇者の方々にもご挨拶したいのですが……」
「うむ、それはわかる。しかし今は待って欲しい。
こちら側が率先して勇者を紹介しては他国に何を言われるかわからんからな。
お主達――司殿から率先して会うのであれば、話は別だがな」
なるほど、国としては勇者会合の場で初めて会わせる体で行きたいわけだ。
下手をすれば他国から出し抜かれたと思われかねないのだろう。
というかそこまでギスギスしているのは嫌なんだが……。
「こちら側から会う分には問題ない、そういうわけですね」
「うむ。そういうことだ。
さて、それでは部屋の方に案内させよう。長旅で疲れておるだろうしな」
司はよほど他の勇者たちが気になるのだろう。
あれこれと聞きたそうにしているようだったが、流石に礼節をわきまえているようでこれ以上は聞くことはしなかった。
差し障り無く国王への謁見が終わった俺達は兵士たちに案内され、部屋の方にいくことになった。
振り分けはやはり、司。俺・セイル。くずは。ミシェリさん・エセルカの順だ。
流石に男女混合、というわけにもいかないし、勇者たちと一緒では不味いからこういう風になったわけだ。
司とくずはは基本的に兵士たちに守られていて、城で専用の食事。
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