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5/14『世界は廻る』
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毎年、決まった時期にやってきて、決まった時期に去っていく鳥たちがいる。
生まれ変わったらそうなりたいと願う。
もうひとつところに留まっているのは飽きた。けれどどうすればここから離れられるのかがわからない。
行きかう人はこちらを見ることもなく過ぎ去る。たまに目が合う人もいるけれど、その人たちは決まって、怯えたように視線をそらし足早に去って行く。
別になにもしないのに……。
そうして気持ちがますます暗くなって、周囲に影をもたらしてしまう。
足元の影は日に日に濃くなり、いつか穴が開いて落ちてしまいそうだ。
落ちた先はいったいどこだろう。意識の中に浮かぶのは“地獄”だけど……なにか悪いことしたかな。どうしてここにいるかわからないのが“悪いこと”なのかな。
はぁ、と視線を道路に下げたら、一羽の鳥がこちらを見て、勢いよく空へと飛び立った。
驚いてその行く先を目で追ったら、雲一つない青空が目に飛び込んできた。
空の青さを久しぶりに見た気がする。太陽の眩しさが目に焼き付く。
戻した視線の先に、小さな光の粒。
残像ではなく、確かに光を放っている。こちらにおいでと呼ばれている気がする。
もう動かないと思っていた足は、まだ一歩を踏み出すことができる。
あの光の先は、きっと極楽浄土。
少しだけ懐かしい元の居場所を振り返ることはもうしない。
視界の先にある光へ向かいながら、ただ思っていた。
生まれ変わったら、あの鳥に――。
生まれ変わったらそうなりたいと願う。
もうひとつところに留まっているのは飽きた。けれどどうすればここから離れられるのかがわからない。
行きかう人はこちらを見ることもなく過ぎ去る。たまに目が合う人もいるけれど、その人たちは決まって、怯えたように視線をそらし足早に去って行く。
別になにもしないのに……。
そうして気持ちがますます暗くなって、周囲に影をもたらしてしまう。
足元の影は日に日に濃くなり、いつか穴が開いて落ちてしまいそうだ。
落ちた先はいったいどこだろう。意識の中に浮かぶのは“地獄”だけど……なにか悪いことしたかな。どうしてここにいるかわからないのが“悪いこと”なのかな。
はぁ、と視線を道路に下げたら、一羽の鳥がこちらを見て、勢いよく空へと飛び立った。
驚いてその行く先を目で追ったら、雲一つない青空が目に飛び込んできた。
空の青さを久しぶりに見た気がする。太陽の眩しさが目に焼き付く。
戻した視線の先に、小さな光の粒。
残像ではなく、確かに光を放っている。こちらにおいでと呼ばれている気がする。
もう動かないと思っていた足は、まだ一歩を踏み出すことができる。
あの光の先は、きっと極楽浄土。
少しだけ懐かしい元の居場所を振り返ることはもうしない。
視界の先にある光へ向かいながら、ただ思っていた。
生まれ変わったら、あの鳥に――。
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