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愛しい人
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思い出しては溜息を吐き出すハロルドがもう一度「すまなかった」と謝るもユズリハは笑顔でかぶりを振る。
「気にしておらぬ。なに、わらわが買い物に行くと笑顔を見せてくれる店主もいる。悪い人間ばかりでないことはわかっておるよ。だからもう謝らんでおくれ。わらわは傷ついてなどおらぬのじゃ」
「嘘はつくな」
「嘘ではない」
ユズリハがどれほど達観していようと傷つかない心を持っているわけではない。大人びているだけであって心はある。喜びもすれば傷つきもする。それを必死に隠しているだけだと否定されようと大笑いされようと今ならわかる。
「お願いだ」
傷ついているのに隠そうとしないでくれと真剣な表情で見つめるハロルドに苦笑が漏れる。
「お前様は……」
傷ついた心を認めたくない。これは疲れているだけであって傷ではない。だってアーリーンに言われた言葉は自分がずっと思っていたことだから。それを誰かが言っただけ。わかりきっていたことを、自分で思っていたことを言われて傷つくなどおかしいと自分に言い聞かせていたのに、ハロルドの瞳がそれを許さない。
吸い込んだ息をゆっくりと吐き出してから小さく開いた唇が告げる。
「嫌な時間じゃった……」
やはり傷ついたと口にはできない。それはユズリハのプライドの問題。
覚悟を決めて異国の地に嫁いできた。どういう目で見られるのかはウォルターから聞いていたのだから予想どおりだった。
だからこれは傷ではないと吐き出したくなる感情を胸の奥底へと押し込んでいく。こぼせる言葉だけこぼしてしまおうと。
「何が嫌だった?」
それはハロルドが帰ってくるまでに何度も自問したこと。
「なんじゃろうな……」
まだハッキリとした答えが出ていない。アーリーンの言葉はキツかったが、当たっていることも多い。
「怒鳴り散らされたことか……それとも、婚約者の女を見る目がなかったことか……」
「無理に笑わなくていい」
これが何気ない朝食の時間であればハロルドも饒舌に語っていただろうが、今はそういう気分にはなれない。
目の前で無理して笑っている婚約者にこれ以上の無理をさせたくなかった。
そう言われて笑顔のまま俯いたあとに吐き出したユズリハの息が震える。
「……和女であることは変えられん。髪色と変えたとて、髪型を変えたとて、流行りの化粧を施したとて、わらわは和女じゃ。生まれも育ちも和の国であり和人であり和女である。だから、わらわがお前様の婚約者である限り、お前様を笑う者が消えることはないじゃろう。それはずっと申し訳ないと思うておる。アーリーンが言うたように、お前様は笑い者にされるべきではない男。笑い者にされてもいい人間などおらぬじゃろうが……努力家がたった一つのことで、犯罪を犯したわけでもないのに笑い者になるのはおかしい。それは、わらわが断れば起きなんだこと。わらわが断らなんだことで、お前様の人生が変わってしもうたのは事実じゃ。それ故に……」
自分はなんと言われてもかまわない。相応しくないのは自分でもわかっているから何度言われても受け止められる。
しかし、自分のせいでハロルドが笑い者にされ続けるのは耐えられない。
顔を上げずにこぼし続ける胸の内に、立ち上がったハロルドがユズリハの膝がつきそうなほど近くに正座をすると声をかけた。
「抱きしめても、いいか?」
ビクッと肩を跳ねさせたユズリハが顔を上げることはない。だが、拒絶もない。
返ってきたゆっくりな頷きを見て、小さな身体に腕を回して抱きしめた。
「僕は、太陽の光で透けるぐらいの金髪が好きだし、瞳は絶対に碧だと決めてた。色白で美人で並んでもあまり差がないぐらいの女性で、聡明でおおらか。それが僕の理想の女性だった」
「一つとして掠めてもおらぬな」
抱きしめているのはハロルドだけで、ユズリハの手は床に落ちている。
肩を揺らして笑うが、そのあとに鼻を啜る音が聞こえる。
ユズリハにとって今回のアーリーンとの対峙が楽なものではなかったと伝わってくるもので、ハロルドは背中に回した手で背中をゆっくりと撫で始めた。
「でもお前とちゃんと話すようになって、和女への見方が変わった。ユズリハって名前の和女のことを何も知らないくせに和女だからって馬鹿にするクラスの奴らに腹が立つようになって、お前と話すと腹は立つけど楽しいと思ってる自分がいることに気付いて、この家を心地良いと思うようになった」
引かれている一線が消えないのはユズリハからの信用が得られていない証拠。だから背中に腕を回されることもない。
それは自分が相手にしてきたことを、言ってきたことを考えれば当然のことだから返事がなくても気にしない。
アーリーンに言ったことは嘘じゃない。近い将来のことはハッキリと見えているから言ったのだ。
でもそれをユズリハに、アーリーンに言ったのと同じ言葉を告げるにはまだ早いとここで告げるつもりはない。
だからその代わりにハロルドは別の言葉をユズリハに告げた。
「お前が僕に相応しくないなんてことはない。お前は賢くて寛大でおおらかで優しい女性だ。金髪じゃないけど滑らかな手触りの美しい黒髪が好きだ。色白だし、子守唄が上手い」
「わらわは背が低い。お前様と並ぶと差がありすぎる」
「理想だって言っただろ。絶対条件じゃない」
「化粧だってしたことがない。したところで何も変わらぬ。アーリーンのように整った顔にはならぬ。……わらわは……お前様に相応しい女にはなれぬのじゃ……」
小さな声でしゃくりあげるユズリハに抱き締める腕の力が強くなる。
ユズリハという女はいつも笑顔で、人をからかうのが好きで、大声で笑う、淑女とは程遠い女だった。
不気味なほど黒い髪に焦茶色の瞳。背も低く、女には珍しい豪快な性格で、ハロルドの理想とも程遠い女だった。
だからこういう女は落ち込むことも傷つくことも泣くこともないのだろうと思っていた。
それが今、全て崩された。
小さな背中を震わせて声を震わせるユズリハの目からこぼれ落ちたのだろう熱い雫がハロルドの肩をじわりと濡らす。
不謹慎だとわかっていても期待してしまう。ユズリハの気持ちは自分に向いているのではないかと。
「嫌な思いをさせてごめん。僕のせいだ」
「違う。謝るのはわらわのほうじゃ。お前様は何も悪うない」
夜、縁側に腰掛けて一緒に庭を眺めることが増えた。そのとき、隣に座るユズリハを見て思うのは「薄い」ということ。
それほど肉付きが良いわけではないユズリハの身体は小さく薄い。強く抱きしめれば折れてしまうのではないかと想像するに留まっていたが、抱きしめている今、それはハロルドの想像ではなく現実となりそうだった。
このまま更に力を入れれば折れてしまうのではないか。力を入れて抱きしめている今も本当は苦しいのではないだろうかと思いながらも腕の力を弱めることができない。
良くも悪くも自分の一挙手一投足で相手に伝わるものがある。緩めることで不安を与えたくなかった。
「今から言うことはお前を慰めるために言うんじゃない。僕の心からの言葉だと信じてほしい」
ユズリハが小さく頷く。
「僕はもうお前が婚約者であることを恥じてはいない。契約書にサインをした時点で僕たちは夫婦なんだ。だから僕はもう胸を張って言える。ハロルド・ヘインズの妻は和女だと世界中の人間に知られたってそれを恥と思うことはない。むしろ自慢しようとさえ思う。お前らが手に入れようと思っても手に入れられないものだぞ、いいだろ!ってさ」
笑顔で話すハロルドの背中に腕が回る。強く抱きつかれることはないが、背中に当たった手が服を強く握った。
必死に堪えていようと漏れてしまう声が泣いていることを相手に知らせてしまう。
それでもハロルドは何も言わずに背中の震えが止まるまでユズリハの背中を優しく撫で続ける。
これで少しでも不安が小さくなればいい。安心してもらえなくても抱える不安は小さいほうがいい。
シキを頼りにするのは仕方ない。なんでも知っているシキならユズリハが言わずともわかることがあるだろうから。
でも、少しでもいい。ほんの少しでもいいから自分も頼りにしてほしいと願ってやまない。
「お前様は馬鹿じゃのう」
小さな笑い声といつもどおりの言葉が聞こえたが、顔は上げなかった。
だからハロルドは抱きしめたまま「違いない」と笑った。
「気にしておらぬ。なに、わらわが買い物に行くと笑顔を見せてくれる店主もいる。悪い人間ばかりでないことはわかっておるよ。だからもう謝らんでおくれ。わらわは傷ついてなどおらぬのじゃ」
「嘘はつくな」
「嘘ではない」
ユズリハがどれほど達観していようと傷つかない心を持っているわけではない。大人びているだけであって心はある。喜びもすれば傷つきもする。それを必死に隠しているだけだと否定されようと大笑いされようと今ならわかる。
「お願いだ」
傷ついているのに隠そうとしないでくれと真剣な表情で見つめるハロルドに苦笑が漏れる。
「お前様は……」
傷ついた心を認めたくない。これは疲れているだけであって傷ではない。だってアーリーンに言われた言葉は自分がずっと思っていたことだから。それを誰かが言っただけ。わかりきっていたことを、自分で思っていたことを言われて傷つくなどおかしいと自分に言い聞かせていたのに、ハロルドの瞳がそれを許さない。
吸い込んだ息をゆっくりと吐き出してから小さく開いた唇が告げる。
「嫌な時間じゃった……」
やはり傷ついたと口にはできない。それはユズリハのプライドの問題。
覚悟を決めて異国の地に嫁いできた。どういう目で見られるのかはウォルターから聞いていたのだから予想どおりだった。
だからこれは傷ではないと吐き出したくなる感情を胸の奥底へと押し込んでいく。こぼせる言葉だけこぼしてしまおうと。
「何が嫌だった?」
それはハロルドが帰ってくるまでに何度も自問したこと。
「なんじゃろうな……」
まだハッキリとした答えが出ていない。アーリーンの言葉はキツかったが、当たっていることも多い。
「怒鳴り散らされたことか……それとも、婚約者の女を見る目がなかったことか……」
「無理に笑わなくていい」
これが何気ない朝食の時間であればハロルドも饒舌に語っていただろうが、今はそういう気分にはなれない。
目の前で無理して笑っている婚約者にこれ以上の無理をさせたくなかった。
そう言われて笑顔のまま俯いたあとに吐き出したユズリハの息が震える。
「……和女であることは変えられん。髪色と変えたとて、髪型を変えたとて、流行りの化粧を施したとて、わらわは和女じゃ。生まれも育ちも和の国であり和人であり和女である。だから、わらわがお前様の婚約者である限り、お前様を笑う者が消えることはないじゃろう。それはずっと申し訳ないと思うておる。アーリーンが言うたように、お前様は笑い者にされるべきではない男。笑い者にされてもいい人間などおらぬじゃろうが……努力家がたった一つのことで、犯罪を犯したわけでもないのに笑い者になるのはおかしい。それは、わらわが断れば起きなんだこと。わらわが断らなんだことで、お前様の人生が変わってしもうたのは事実じゃ。それ故に……」
自分はなんと言われてもかまわない。相応しくないのは自分でもわかっているから何度言われても受け止められる。
しかし、自分のせいでハロルドが笑い者にされ続けるのは耐えられない。
顔を上げずにこぼし続ける胸の内に、立ち上がったハロルドがユズリハの膝がつきそうなほど近くに正座をすると声をかけた。
「抱きしめても、いいか?」
ビクッと肩を跳ねさせたユズリハが顔を上げることはない。だが、拒絶もない。
返ってきたゆっくりな頷きを見て、小さな身体に腕を回して抱きしめた。
「僕は、太陽の光で透けるぐらいの金髪が好きだし、瞳は絶対に碧だと決めてた。色白で美人で並んでもあまり差がないぐらいの女性で、聡明でおおらか。それが僕の理想の女性だった」
「一つとして掠めてもおらぬな」
抱きしめているのはハロルドだけで、ユズリハの手は床に落ちている。
肩を揺らして笑うが、そのあとに鼻を啜る音が聞こえる。
ユズリハにとって今回のアーリーンとの対峙が楽なものではなかったと伝わってくるもので、ハロルドは背中に回した手で背中をゆっくりと撫で始めた。
「でもお前とちゃんと話すようになって、和女への見方が変わった。ユズリハって名前の和女のことを何も知らないくせに和女だからって馬鹿にするクラスの奴らに腹が立つようになって、お前と話すと腹は立つけど楽しいと思ってる自分がいることに気付いて、この家を心地良いと思うようになった」
引かれている一線が消えないのはユズリハからの信用が得られていない証拠。だから背中に腕を回されることもない。
それは自分が相手にしてきたことを、言ってきたことを考えれば当然のことだから返事がなくても気にしない。
アーリーンに言ったことは嘘じゃない。近い将来のことはハッキリと見えているから言ったのだ。
でもそれをユズリハに、アーリーンに言ったのと同じ言葉を告げるにはまだ早いとここで告げるつもりはない。
だからその代わりにハロルドは別の言葉をユズリハに告げた。
「お前が僕に相応しくないなんてことはない。お前は賢くて寛大でおおらかで優しい女性だ。金髪じゃないけど滑らかな手触りの美しい黒髪が好きだ。色白だし、子守唄が上手い」
「わらわは背が低い。お前様と並ぶと差がありすぎる」
「理想だって言っただろ。絶対条件じゃない」
「化粧だってしたことがない。したところで何も変わらぬ。アーリーンのように整った顔にはならぬ。……わらわは……お前様に相応しい女にはなれぬのじゃ……」
小さな声でしゃくりあげるユズリハに抱き締める腕の力が強くなる。
ユズリハという女はいつも笑顔で、人をからかうのが好きで、大声で笑う、淑女とは程遠い女だった。
不気味なほど黒い髪に焦茶色の瞳。背も低く、女には珍しい豪快な性格で、ハロルドの理想とも程遠い女だった。
だからこういう女は落ち込むことも傷つくことも泣くこともないのだろうと思っていた。
それが今、全て崩された。
小さな背中を震わせて声を震わせるユズリハの目からこぼれ落ちたのだろう熱い雫がハロルドの肩をじわりと濡らす。
不謹慎だとわかっていても期待してしまう。ユズリハの気持ちは自分に向いているのではないかと。
「嫌な思いをさせてごめん。僕のせいだ」
「違う。謝るのはわらわのほうじゃ。お前様は何も悪うない」
夜、縁側に腰掛けて一緒に庭を眺めることが増えた。そのとき、隣に座るユズリハを見て思うのは「薄い」ということ。
それほど肉付きが良いわけではないユズリハの身体は小さく薄い。強く抱きしめれば折れてしまうのではないかと想像するに留まっていたが、抱きしめている今、それはハロルドの想像ではなく現実となりそうだった。
このまま更に力を入れれば折れてしまうのではないか。力を入れて抱きしめている今も本当は苦しいのではないだろうかと思いながらも腕の力を弱めることができない。
良くも悪くも自分の一挙手一投足で相手に伝わるものがある。緩めることで不安を与えたくなかった。
「今から言うことはお前を慰めるために言うんじゃない。僕の心からの言葉だと信じてほしい」
ユズリハが小さく頷く。
「僕はもうお前が婚約者であることを恥じてはいない。契約書にサインをした時点で僕たちは夫婦なんだ。だから僕はもう胸を張って言える。ハロルド・ヘインズの妻は和女だと世界中の人間に知られたってそれを恥と思うことはない。むしろ自慢しようとさえ思う。お前らが手に入れようと思っても手に入れられないものだぞ、いいだろ!ってさ」
笑顔で話すハロルドの背中に腕が回る。強く抱きつかれることはないが、背中に当たった手が服を強く握った。
必死に堪えていようと漏れてしまう声が泣いていることを相手に知らせてしまう。
それでもハロルドは何も言わずに背中の震えが止まるまでユズリハの背中を優しく撫で続ける。
これで少しでも不安が小さくなればいい。安心してもらえなくても抱える不安は小さいほうがいい。
シキを頼りにするのは仕方ない。なんでも知っているシキならユズリハが言わずともわかることがあるだろうから。
でも、少しでもいい。ほんの少しでもいいから自分も頼りにしてほしいと願ってやまない。
「お前様は馬鹿じゃのう」
小さな笑い声といつもどおりの言葉が聞こえたが、顔は上げなかった。
だからハロルドは抱きしめたまま「違いない」と笑った。
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