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大事なのは
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ユズリハが泣き疲れて眠るまで何時間かかっただろう。
布団まで運んで寝かせたあと、居間に戻るとシキが『あんなに泣いたのは初めて見た』と言った。
我慢することが多い人生だったが、泣くことは少なかった。倒れたと聞いた父親に再会したときでさえあそこまで泣いてはいなかっただけに驚いたと。
子宮がない事実だけならユズリハも耐えられたのだろうが、それが自分だけの問題ではなくなったとき、苦しくなってしまった。
大丈夫だと何十回と慰めたところでユズリハはそれを素直に受け入れはしない。きっと強がっていると思うのだ、自分がそうであるように。
モミジの木の下でどうすればいいのかと呟くのは吐き出したいだけなのか、それとも助言が欲しかったからか。ハロルドもなぜそうして朝まで過ごしたのかわからない。
ただ、眠れない気分を紛らわせたかったのかもしれない。
今日も学校がある。休んで傍にいたい思いはあれど、ユズリハがそれを望まないから学校へ行く。
「行ってきます」
「うむ、気をつけてな」
いつもどおりの朝。
朝の挨拶を交わして、食事、用意、そして見送り。泣き腫らした目にはユズリハも気付いているだろうが何も言わないし隠そうともしない。あくまでもいつもどおりを演出しようとしている。だからハロルドもそれに合わせて昨日の話を持ち出しはしなかった。
これほど学校に行っている時間に心を休めたことはない。ユズリハも一人になる時間が必要で、ウォルターもそうだ。全員が一人になって考えなければならない問題なのだ。
「お前のせいでアーリーンが学校休んでるんだぞ」
絡んでくる男子生徒を立ち上がって見下ろす。ビクッと一瞬驚いたように身構える様子を嘲笑する気にもなれない。
アーリーンが学校を休もうと辞めようとどうだっていい。今日だって休んでいることさえ気付いていなかったのだから。
「だからどうした? 心配なら見舞いに行けばいいだろ。いちいち絡んでくるな」
「人の心はないのかよ!」
「自分を良いように見せようとするクソ女のために傾ける心はない」
最低なことを言っている自覚はある。でもどうでもいい問題に時間を取られたくはない。
苛立ちを言葉にしてぶつけて教室を出ていく際、ノーマンと目が合ったが無視して通り過ぎた。ハロルドの苛立ちを感じ取ったのだろう、ノーマンも何も言ってこない。
馬車に乗り込んで家へと向かう間、ハロルドはウォルターがユズリハに接触していないことだけを願っていた。
ユズリハは一人でも対処できる。誰かに傍にいてもらわなければならないほど甘えた性格ではない。
手を繋いでやらなくても抱きしめてやらなくても生きていける強さがある。でもハロルドはそうさせたくない。手を繋いで、抱きしめて、彼女が歩む人生の中から不安を取り除いて安心を与えてやりたい。
一人で話すことによってまた申し訳ないと涙を流すかもしれない。ウォルター・ヘインズは騙されたと大騒ぎする男ではない。だからユズリハが再度謝罪をしても怒鳴り散らすことはないだろうが、ショックだったと言わないとは限らない。ダイゴロウでさえ黙っていたことがショックだったと。
急いでくれと御者に伝え、大急ぎで帰ると玄関には男物の靴。
「お祖父様!」
遅かったかと居間に飛び込むとシキが茶を置いたばかりだった。
「慌ただしいな。もっと静かに帰ってこい」
「賑やかなほうがよいではないか」
葬儀のような雰囲気ではないことに安堵しながら鞄を隅に置いてユズリハの隣に腰掛ける。
「着替えてこい」
「あ、いえ、僕はこのままで……」
「待っててやるから着替えてこい」
何を焦っているのか察したのだろう。二度目の命令に立ち上がって静かに廊下に出ると早足で部屋に向かって着替えて戻ってきた。
「秒じゃのう」
戻ってくるまで一分もかからなかった。
急いでユズリハの隣へと戻り、ウォルターと向き合う。
ウォルターの顔を見ればウォルターの心情がわかるし、ユズリハの顔を見ればユズリハが昨日泣きじゃくったことがわかる。
互いにそんな無粋なことを聞きはしない。
先に口を開いたのはウォルターだった。
「昨日は……黙って帰って悪かったな。お前にもっとかけるべき言葉があったはずなのになぁ」
「あのような話を聞いて平然としていられるほうがおかしい。曾孫を望んでおらぬ人間ならまだしも、そなたは望んでおったほうじゃからのう。そなたの反応は至極当然」
笑顔を見せるユズリハの腫れた目が痛々しい。
「曾孫が見られないのはショックだが、一番ショックだろうお前が話してくれたというのに俺は失礼なことをした」
「気にしておらぬよ。それよりも、ずっと黙っておってすまなんだ。騙しておったようなものじゃ」
もっと早く話せたのにあえて話さなかった。騙されたと怒っても仕方ないとユズリハは朝からずっと考えていた。何を言われても頭を下げるつもりだと。だが、そうなった場合はハロルドが庇うつもりだった。ユズリハは何も悪くないのだから。
だが、ウォルターは二人の予想とは違い、ハッと声を出して笑った。
「騙した? 子供の有無は契約には入っとらん。お前が子供を産めないからって俺は騙されたなんて思ってないぞ」
「だ、だが……」
「このウォルター・ヘインズが誰かに騙されるなどあるわけないだろうが」
ウォルターらしい反応だと二人は思った。怒るよりずっと彼らしいと。
「俺は、俺のわがままでお前を嫁にもらう契約をダイゴロウと交わした。卑怯な手だとはわかっていた。ダイゴロウの希望を叶える代わりに娘を孫の嫁として寄越せと言ったんだ」
「父上が言うたのじゃろう?」
「違う。俺だ」
聞いていた話と違うと驚くも、互いが互いを庇っていたのだとその理由に納得する。
約束してくれれば娘を嫁に出すと約束したと言ったダイゴロウと約束してやるから娘を嫁に寄越せと言ったウォルター。
ダイゴロウは海外とのコネが欲しくてそれだけで娘を送り出したわけではない。ウォルターが娘を大事にしてくれると確信があったから約束したのだ。
ウォルターはダイゴロウと家族になりたかった。思っているだけではなく、なんらかの形を持ちたかった。そのため、卑怯だと思いながらも交渉した。
子供ができない身体であることを正直に話されたとしてもウォルターがユズリハをハロルドの嫁としてもらう気持ちは変わらなかった。ウォルターにはその確信がある。その証拠にどんなに願っても二人の血を引く子供をこの目にすることは不可能だとわかった今もユズリハを愛しい孫だと思う気持ちは変わらないのだ。
「お前とハロルドが幸せに過ごしているならそれでいい。子供が産めないことで苦しんだのはお前たちだ。俺の人生の中心にあることではないのになぜ勝手にショックを受けてお前の前から立ち去ったのか自分の愚行に呆れてしまった」
「愚行などではない」
ユズリハがくれる言葉にかぶりを振る。
「愚行だ。お前を孫として手に入れたのに俺は更に欲をかこうとした。欲張れば全てを失うということわざがあるだろ。脱兎を追う者は二兎も得ず、だったか?」
聡明な人間から聞く間違いにユズリハが笑う。
「二兎追う者は一兎をも得ず、じゃ」
「それだ。俺はそうはなりたくない。お前が嫁に来てくれて、ハロルドと幸せになってくれている現状に満足してこそ立派なジジイというものだ。孫を持つものとして死ぬまでお前たちの幸せを見守りたいんだ」
頭の中に浮かぶのは謝罪ばかりだが、ユズリハは座ったまま一歩下がって頭を下げた。
「感謝する」
それがきっと正しい言葉だと思ったから。
何十回だって謝ることはできる。何百回でも。それをウォルターが望むのであれば、ウォルターの心が癒やされるのであれば喜んで謝る。だが、ウォルターはそれを望んでなどいない。彼はこの現実を受け入れようと努力している。楽しみにしていた曾孫を見ること、腕に抱くこと、甘やかすこと、その可愛さを親友と語り合うこと──多くの楽しみがあっただろうに、それは現実になることなく、現実によって打ち砕かれた。
冷静でいられないほどのショックを受けた彼があの場で取り乱さず部屋に帰ったことは充分に冷静だったとユズリハは思うが、本人はそう思っていない。七十過ぎた年寄りが何を動揺しているんだと自分を恥じた。
目の前に並ぶ二人の孫が心を通わせ、自分が望んだ以上の夫婦になっているのにそれ以上を望んで、それが叶わないからとショックを受ける幼稚さをまだ持っていたことのほうがずっとショックで恥ずかしいことだと実感した。
「お前を得られたこと。ハロルドと夫婦になってくれたこと。俺の孫になったこと。お前には感謝してもしきれん。俺のほうこそ、感謝する」
同じように頭を下げる二人を見つめながらハロルドはそっとその場を離れた。
自分が心配するようなことは何もなかった。庇うことも説明することも。
少しは頼ってほしいと思うが、ユズリハはいつも自分一人で解決しようとする。それを見守ることしかできないことが歯痒くてたまらない。背中に隠れて守られてほしいと願っても彼女がそういうタイプではないのだから仕方ないと納得しつつある。どんな状況下でもあの凜とした姿が好きなのだ。
「無力だな」
口達者で幼稚な部分を自覚するハロルドにとってその現実は少し寂しいものだった。
布団まで運んで寝かせたあと、居間に戻るとシキが『あんなに泣いたのは初めて見た』と言った。
我慢することが多い人生だったが、泣くことは少なかった。倒れたと聞いた父親に再会したときでさえあそこまで泣いてはいなかっただけに驚いたと。
子宮がない事実だけならユズリハも耐えられたのだろうが、それが自分だけの問題ではなくなったとき、苦しくなってしまった。
大丈夫だと何十回と慰めたところでユズリハはそれを素直に受け入れはしない。きっと強がっていると思うのだ、自分がそうであるように。
モミジの木の下でどうすればいいのかと呟くのは吐き出したいだけなのか、それとも助言が欲しかったからか。ハロルドもなぜそうして朝まで過ごしたのかわからない。
ただ、眠れない気分を紛らわせたかったのかもしれない。
今日も学校がある。休んで傍にいたい思いはあれど、ユズリハがそれを望まないから学校へ行く。
「行ってきます」
「うむ、気をつけてな」
いつもどおりの朝。
朝の挨拶を交わして、食事、用意、そして見送り。泣き腫らした目にはユズリハも気付いているだろうが何も言わないし隠そうともしない。あくまでもいつもどおりを演出しようとしている。だからハロルドもそれに合わせて昨日の話を持ち出しはしなかった。
これほど学校に行っている時間に心を休めたことはない。ユズリハも一人になる時間が必要で、ウォルターもそうだ。全員が一人になって考えなければならない問題なのだ。
「お前のせいでアーリーンが学校休んでるんだぞ」
絡んでくる男子生徒を立ち上がって見下ろす。ビクッと一瞬驚いたように身構える様子を嘲笑する気にもなれない。
アーリーンが学校を休もうと辞めようとどうだっていい。今日だって休んでいることさえ気付いていなかったのだから。
「だからどうした? 心配なら見舞いに行けばいいだろ。いちいち絡んでくるな」
「人の心はないのかよ!」
「自分を良いように見せようとするクソ女のために傾ける心はない」
最低なことを言っている自覚はある。でもどうでもいい問題に時間を取られたくはない。
苛立ちを言葉にしてぶつけて教室を出ていく際、ノーマンと目が合ったが無視して通り過ぎた。ハロルドの苛立ちを感じ取ったのだろう、ノーマンも何も言ってこない。
馬車に乗り込んで家へと向かう間、ハロルドはウォルターがユズリハに接触していないことだけを願っていた。
ユズリハは一人でも対処できる。誰かに傍にいてもらわなければならないほど甘えた性格ではない。
手を繋いでやらなくても抱きしめてやらなくても生きていける強さがある。でもハロルドはそうさせたくない。手を繋いで、抱きしめて、彼女が歩む人生の中から不安を取り除いて安心を与えてやりたい。
一人で話すことによってまた申し訳ないと涙を流すかもしれない。ウォルター・ヘインズは騙されたと大騒ぎする男ではない。だからユズリハが再度謝罪をしても怒鳴り散らすことはないだろうが、ショックだったと言わないとは限らない。ダイゴロウでさえ黙っていたことがショックだったと。
急いでくれと御者に伝え、大急ぎで帰ると玄関には男物の靴。
「お祖父様!」
遅かったかと居間に飛び込むとシキが茶を置いたばかりだった。
「慌ただしいな。もっと静かに帰ってこい」
「賑やかなほうがよいではないか」
葬儀のような雰囲気ではないことに安堵しながら鞄を隅に置いてユズリハの隣に腰掛ける。
「着替えてこい」
「あ、いえ、僕はこのままで……」
「待っててやるから着替えてこい」
何を焦っているのか察したのだろう。二度目の命令に立ち上がって静かに廊下に出ると早足で部屋に向かって着替えて戻ってきた。
「秒じゃのう」
戻ってくるまで一分もかからなかった。
急いでユズリハの隣へと戻り、ウォルターと向き合う。
ウォルターの顔を見ればウォルターの心情がわかるし、ユズリハの顔を見ればユズリハが昨日泣きじゃくったことがわかる。
互いにそんな無粋なことを聞きはしない。
先に口を開いたのはウォルターだった。
「昨日は……黙って帰って悪かったな。お前にもっとかけるべき言葉があったはずなのになぁ」
「あのような話を聞いて平然としていられるほうがおかしい。曾孫を望んでおらぬ人間ならまだしも、そなたは望んでおったほうじゃからのう。そなたの反応は至極当然」
笑顔を見せるユズリハの腫れた目が痛々しい。
「曾孫が見られないのはショックだが、一番ショックだろうお前が話してくれたというのに俺は失礼なことをした」
「気にしておらぬよ。それよりも、ずっと黙っておってすまなんだ。騙しておったようなものじゃ」
もっと早く話せたのにあえて話さなかった。騙されたと怒っても仕方ないとユズリハは朝からずっと考えていた。何を言われても頭を下げるつもりだと。だが、そうなった場合はハロルドが庇うつもりだった。ユズリハは何も悪くないのだから。
だが、ウォルターは二人の予想とは違い、ハッと声を出して笑った。
「騙した? 子供の有無は契約には入っとらん。お前が子供を産めないからって俺は騙されたなんて思ってないぞ」
「だ、だが……」
「このウォルター・ヘインズが誰かに騙されるなどあるわけないだろうが」
ウォルターらしい反応だと二人は思った。怒るよりずっと彼らしいと。
「俺は、俺のわがままでお前を嫁にもらう契約をダイゴロウと交わした。卑怯な手だとはわかっていた。ダイゴロウの希望を叶える代わりに娘を孫の嫁として寄越せと言ったんだ」
「父上が言うたのじゃろう?」
「違う。俺だ」
聞いていた話と違うと驚くも、互いが互いを庇っていたのだとその理由に納得する。
約束してくれれば娘を嫁に出すと約束したと言ったダイゴロウと約束してやるから娘を嫁に寄越せと言ったウォルター。
ダイゴロウは海外とのコネが欲しくてそれだけで娘を送り出したわけではない。ウォルターが娘を大事にしてくれると確信があったから約束したのだ。
ウォルターはダイゴロウと家族になりたかった。思っているだけではなく、なんらかの形を持ちたかった。そのため、卑怯だと思いながらも交渉した。
子供ができない身体であることを正直に話されたとしてもウォルターがユズリハをハロルドの嫁としてもらう気持ちは変わらなかった。ウォルターにはその確信がある。その証拠にどんなに願っても二人の血を引く子供をこの目にすることは不可能だとわかった今もユズリハを愛しい孫だと思う気持ちは変わらないのだ。
「お前とハロルドが幸せに過ごしているならそれでいい。子供が産めないことで苦しんだのはお前たちだ。俺の人生の中心にあることではないのになぜ勝手にショックを受けてお前の前から立ち去ったのか自分の愚行に呆れてしまった」
「愚行などではない」
ユズリハがくれる言葉にかぶりを振る。
「愚行だ。お前を孫として手に入れたのに俺は更に欲をかこうとした。欲張れば全てを失うということわざがあるだろ。脱兎を追う者は二兎も得ず、だったか?」
聡明な人間から聞く間違いにユズリハが笑う。
「二兎追う者は一兎をも得ず、じゃ」
「それだ。俺はそうはなりたくない。お前が嫁に来てくれて、ハロルドと幸せになってくれている現状に満足してこそ立派なジジイというものだ。孫を持つものとして死ぬまでお前たちの幸せを見守りたいんだ」
頭の中に浮かぶのは謝罪ばかりだが、ユズリハは座ったまま一歩下がって頭を下げた。
「感謝する」
それがきっと正しい言葉だと思ったから。
何十回だって謝ることはできる。何百回でも。それをウォルターが望むのであれば、ウォルターの心が癒やされるのであれば喜んで謝る。だが、ウォルターはそれを望んでなどいない。彼はこの現実を受け入れようと努力している。楽しみにしていた曾孫を見ること、腕に抱くこと、甘やかすこと、その可愛さを親友と語り合うこと──多くの楽しみがあっただろうに、それは現実になることなく、現実によって打ち砕かれた。
冷静でいられないほどのショックを受けた彼があの場で取り乱さず部屋に帰ったことは充分に冷静だったとユズリハは思うが、本人はそう思っていない。七十過ぎた年寄りが何を動揺しているんだと自分を恥じた。
目の前に並ぶ二人の孫が心を通わせ、自分が望んだ以上の夫婦になっているのにそれ以上を望んで、それが叶わないからとショックを受ける幼稚さをまだ持っていたことのほうがずっとショックで恥ずかしいことだと実感した。
「お前を得られたこと。ハロルドと夫婦になってくれたこと。俺の孫になったこと。お前には感謝してもしきれん。俺のほうこそ、感謝する」
同じように頭を下げる二人を見つめながらハロルドはそっとその場を離れた。
自分が心配するようなことは何もなかった。庇うことも説明することも。
少しは頼ってほしいと思うが、ユズリハはいつも自分一人で解決しようとする。それを見守ることしかできないことが歯痒くてたまらない。背中に隠れて守られてほしいと願っても彼女がそういうタイプではないのだから仕方ないと納得しつつある。どんな状況下でもあの凜とした姿が好きなのだ。
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口達者で幼稚な部分を自覚するハロルドにとってその現実は少し寂しいものだった。
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