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プロローグ
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これは、何年か前に遡る。何年前って──ああ何年だったっけ。うーん、剣術の稽古が中級に移って、花瓶にはアザレアが咲いていたと思う。日向が気持ちよくて、猫のように昼寝をするセリオンをよく探し回っていた。
母ちゃんはまだ元気だったな。少なくとも俺は元気に見えた。今? ──服毒自殺ってわかるか。ああまぁ、生きてるけど。
そう、それでフィレンツェには毒がないんだよ、安心して食べるといい。なんだその顔。
まぁそれで……母ちゃんは妾だったから。何言ってるんだ、お前も言ってただろ穢れた血って。ああなんだ知らなかったのか? そこは関係ないから端折るぞ。
妾だけど、愛されてたんだ。俺の方が正当な血筋のセリオンより歳上で、母ちゃんは寵愛されてたから、俺が公爵になるかもって。ん? いや、俺が公爵になった理由は別だ。
──そう。要するに、ただの杞憂。
だが夫人は、ただの杞憂に自分の子供を差し出せるほどにおかしくなっていた。セリオンを差し出せるほどに。
夫人は息子の顔を焼こうとした。それを、俺がやったように証言するんだ。夫人には自分を心から愛する息子と負い目のある夫がいて、後ろ盾もついていたから簡単なことだ。
公爵は俺を愛してなどいないから、うまくいったかもしれないな。
すっかり俺はセリオンに骨抜きにされていて、過保護で、だから母親すら警戒対象で、秘密裏に呼び出された弟を追ったんだ。
そこでまぁ、夫人が弟の顔を焼こうとしていて。なんか、飛び出してたんだよ。
知っての通り俺は無才だから防御魔法も唱えられなくて、唱えてる時間も惜しくて、俺は顔の半分を焼かれたってわけだ。
呪いはそうだな。治りませんように、とかかな。自分を見ない夫に対してのものもあるだろ。セリオンは関係ないのに。
え? いや……怒ってないよ。
俺の目がこうして見えているのも、自分の所業に気付いたあの人がすぐに治癒しようとしてくれたからだし。
あの頃は誰も彼もおかしかったんだ、しょうがない。
ただ少し、あの人は女でしかなかったってだけ。
「セリオンに害がなくて良かった」
語り終えた俺を見て、ヴィンセントはやはり呆然としていた。なんだその間抜けな顔は。殿下がしていい顔じゃないだろ。
呪いの所在を聞かれた時はぎくりとしたが、今更隠すようなことでもない。
実際俺の火傷痕と爵位継承で色々言われているし、それはもはや事実だろうとそうでなかろうと関係ない域に達している。
「……えっ…………なんか俺…………最低……?」
「入学初日に火傷痕を馬鹿にされたことか? あれは本当になんだこいつと思ったがな」
「ッ、ごめ、でもあれお前だって……いや、ごめん……」
「構わない」
別にヴィンセントのデリカシーがカスなのは今に始まったことじゃないしな。
綺麗に完食したのを見て、フンと息を吐く。食器は……送り届けたあとで片付ければいいだろう。
俺が立ち上がるとヴィンセントも立ち上がってついてきた。殊勝なことだ。
「ゲストルームでよかったな? 部屋に入ったら出るな、面倒だから」
「……あーい」
「おっ、強い言葉を使わないようにしたいが素直に従うのも嫌で返事が雑になっている! そういうの一番カッコ悪いぞ」
「なんなんだよお前は!!」
せっかく気ぃ使ってやろうと思ったのに! と怒るヴィンセントに気持ち悪いなと声をかければさらに怒る。こいつってめちゃくちゃ怒らせたらどうなるんだろうな。
使用人が寝ているから静かに喧嘩していると、ゲストルームはすぐに見えてくる。公爵と同じくらい豪奢な扉を開けば、案外整頓された──数日で汚されても困るが──部屋が目に入った。
「よし、じゃあ俺は」
「待て」
ぐえっ。
戻ろうとすれば首を引っ張られ、扉が閉まった。
豪奢な部屋に二人きり。何も起きないはずがなく……?
「どうした? ついに精子が脳まで達して俺のことまでそういう目で……? ダメだぞ、俺にはセリオンがいるんだから……」
「ウワなんかすごい不快不敬罪で処していい?」
残念ながら学生の間は適用されません。第一王子の皆と平等に接したい精神を見習うんだな。
しかし俺を離すでもなく引きずったまま、ヴィンセントは布団にダイブした。
上質なマットといい匂いが俺を包む。マットっていうか、これ、空気。ああエアベッド、なんでエアベッド??
「寝る時に浮いてたらなんか良くねって思ったたんだよね。気持ち良くない?」
こいつずっと車輪の再開発してるな。
「……落ち着かない」
「え~? センス無いな」
「ふわふわしてる感じが嫌だ」
「ふわふわ」
すっかり元の調子を取り戻したヴィンセントが笑って、首元の腕を腹と胸に移動させて抱きすくめてくる。色気があるものというより……どちらかといえば、犬猫を落ち着かせる感じの。
「はぁー、男の世話なんかマジで趣味じゃないし暑苦しいから出てって欲しいけど、俺借りたものは返す主義だかんね」
「? いや別に何も貸してなッ、……!?」
ぐわん、と視界が揺れた。回復魔法の気配と思うのに。なんというか、きもちいい。
「あぇ……? きもち……」
「あのさぁ……誤解してるから言うけど、傷を無理やり治すから落ち着かない感覚になるだけで、こうやって、細胞を回復してやったら……眠りに落ちるって脳が誤認して、気持ち良く眠れんだよ」
「ぉ、おき、かぇ……」
「れないでーす。ほら寝てみ? 気持ち良いよ~」
ヤバいなんかこれヤバい気がする。帰ろうとしているのに目はほとんどつむっていて、俺の方が力が強いはずなのに動けない。いや動きたく無い。
冬の日の暖かな布団みたいな、心地のいい微睡が容赦なく襲ってくる。これに従ったら心の底から気持ち良いのだろうが、なんかヤバい!
「や、ぁ……こわ……」
何も考えられない。何も考えられないのは怖い。
そのはずなのに、怖いと訴えた声すら甘ったれているのはどうしたことか。
「大丈夫。怖いことなんもないよ。おやすみ、良い夢見て、またあした」
必死の抵抗も虚しく、俺の意識は霧散した。
アーノルドの意識が沈んだあと、ヴィンセントはその案外手入れされていない茶髪を撫で、すぅすぅと朗らかな寝息を立てる男の目元を拭った。
予想通りそこには、真っ黒なクマが刻まれている。
「……重度の不眠症。よくもまぁ、隠し通せたもんだわ」
屋敷へのトラウマかそれとも別の何かか。少なくとも心理的要因であり、他人に対しての警戒が一切解けていない理由だろう。
弟にでも添い寝して貰えば良いのだろうが……いや、逆効果だろうなぁ。
「弟くんちょーキレそう。俺だってやりたくて添い寝なんかしてないっつの」
ただなんとなく見過ごせない。こんなにも無茶をする患者は見たことがないからさ。
アーノルドは思いのほか子供体温で、それは彼の筋肉も影響しているのだろうけど、少なくとも昔想像していた氷のような冷たさはかけらもなかった。
「……ねみ……」
今日は自分もよく眠れそうだ、とヴィンセントはあくびを一つ。ホットワインの効果だろう。就寝前の温かい飲み物は基本的に体を休ませる効果がある。
知ってはいたが、実行したのは初めてだった。自分もまた不摂生な患者というところか。
ヴィンセントは全く起きないアーノルドを抱き枕のようにして眠りに落ちた。
その体が力が抜けるとなんとなく柔らかかったのもあるだろう。良質な筋肉は柔らかいのだ。
翌日執事長に起こされ、二人の関係が誤解されて伝わり大変な思いをすることになるのだが──少なくとも、心地のいい眠りを前にしたヴィンセントには関係のないことであった。
母ちゃんはまだ元気だったな。少なくとも俺は元気に見えた。今? ──服毒自殺ってわかるか。ああまぁ、生きてるけど。
そう、それでフィレンツェには毒がないんだよ、安心して食べるといい。なんだその顔。
まぁそれで……母ちゃんは妾だったから。何言ってるんだ、お前も言ってただろ穢れた血って。ああなんだ知らなかったのか? そこは関係ないから端折るぞ。
妾だけど、愛されてたんだ。俺の方が正当な血筋のセリオンより歳上で、母ちゃんは寵愛されてたから、俺が公爵になるかもって。ん? いや、俺が公爵になった理由は別だ。
──そう。要するに、ただの杞憂。
だが夫人は、ただの杞憂に自分の子供を差し出せるほどにおかしくなっていた。セリオンを差し出せるほどに。
夫人は息子の顔を焼こうとした。それを、俺がやったように証言するんだ。夫人には自分を心から愛する息子と負い目のある夫がいて、後ろ盾もついていたから簡単なことだ。
公爵は俺を愛してなどいないから、うまくいったかもしれないな。
すっかり俺はセリオンに骨抜きにされていて、過保護で、だから母親すら警戒対象で、秘密裏に呼び出された弟を追ったんだ。
そこでまぁ、夫人が弟の顔を焼こうとしていて。なんか、飛び出してたんだよ。
知っての通り俺は無才だから防御魔法も唱えられなくて、唱えてる時間も惜しくて、俺は顔の半分を焼かれたってわけだ。
呪いはそうだな。治りませんように、とかかな。自分を見ない夫に対してのものもあるだろ。セリオンは関係ないのに。
え? いや……怒ってないよ。
俺の目がこうして見えているのも、自分の所業に気付いたあの人がすぐに治癒しようとしてくれたからだし。
あの頃は誰も彼もおかしかったんだ、しょうがない。
ただ少し、あの人は女でしかなかったってだけ。
「セリオンに害がなくて良かった」
語り終えた俺を見て、ヴィンセントはやはり呆然としていた。なんだその間抜けな顔は。殿下がしていい顔じゃないだろ。
呪いの所在を聞かれた時はぎくりとしたが、今更隠すようなことでもない。
実際俺の火傷痕と爵位継承で色々言われているし、それはもはや事実だろうとそうでなかろうと関係ない域に達している。
「……えっ…………なんか俺…………最低……?」
「入学初日に火傷痕を馬鹿にされたことか? あれは本当になんだこいつと思ったがな」
「ッ、ごめ、でもあれお前だって……いや、ごめん……」
「構わない」
別にヴィンセントのデリカシーがカスなのは今に始まったことじゃないしな。
綺麗に完食したのを見て、フンと息を吐く。食器は……送り届けたあとで片付ければいいだろう。
俺が立ち上がるとヴィンセントも立ち上がってついてきた。殊勝なことだ。
「ゲストルームでよかったな? 部屋に入ったら出るな、面倒だから」
「……あーい」
「おっ、強い言葉を使わないようにしたいが素直に従うのも嫌で返事が雑になっている! そういうの一番カッコ悪いぞ」
「なんなんだよお前は!!」
せっかく気ぃ使ってやろうと思ったのに! と怒るヴィンセントに気持ち悪いなと声をかければさらに怒る。こいつってめちゃくちゃ怒らせたらどうなるんだろうな。
使用人が寝ているから静かに喧嘩していると、ゲストルームはすぐに見えてくる。公爵と同じくらい豪奢な扉を開けば、案外整頓された──数日で汚されても困るが──部屋が目に入った。
「よし、じゃあ俺は」
「待て」
ぐえっ。
戻ろうとすれば首を引っ張られ、扉が閉まった。
豪奢な部屋に二人きり。何も起きないはずがなく……?
「どうした? ついに精子が脳まで達して俺のことまでそういう目で……? ダメだぞ、俺にはセリオンがいるんだから……」
「ウワなんかすごい不快不敬罪で処していい?」
残念ながら学生の間は適用されません。第一王子の皆と平等に接したい精神を見習うんだな。
しかし俺を離すでもなく引きずったまま、ヴィンセントは布団にダイブした。
上質なマットといい匂いが俺を包む。マットっていうか、これ、空気。ああエアベッド、なんでエアベッド??
「寝る時に浮いてたらなんか良くねって思ったたんだよね。気持ち良くない?」
こいつずっと車輪の再開発してるな。
「……落ち着かない」
「え~? センス無いな」
「ふわふわしてる感じが嫌だ」
「ふわふわ」
すっかり元の調子を取り戻したヴィンセントが笑って、首元の腕を腹と胸に移動させて抱きすくめてくる。色気があるものというより……どちらかといえば、犬猫を落ち着かせる感じの。
「はぁー、男の世話なんかマジで趣味じゃないし暑苦しいから出てって欲しいけど、俺借りたものは返す主義だかんね」
「? いや別に何も貸してなッ、……!?」
ぐわん、と視界が揺れた。回復魔法の気配と思うのに。なんというか、きもちいい。
「あぇ……? きもち……」
「あのさぁ……誤解してるから言うけど、傷を無理やり治すから落ち着かない感覚になるだけで、こうやって、細胞を回復してやったら……眠りに落ちるって脳が誤認して、気持ち良く眠れんだよ」
「ぉ、おき、かぇ……」
「れないでーす。ほら寝てみ? 気持ち良いよ~」
ヤバいなんかこれヤバい気がする。帰ろうとしているのに目はほとんどつむっていて、俺の方が力が強いはずなのに動けない。いや動きたく無い。
冬の日の暖かな布団みたいな、心地のいい微睡が容赦なく襲ってくる。これに従ったら心の底から気持ち良いのだろうが、なんかヤバい!
「や、ぁ……こわ……」
何も考えられない。何も考えられないのは怖い。
そのはずなのに、怖いと訴えた声すら甘ったれているのはどうしたことか。
「大丈夫。怖いことなんもないよ。おやすみ、良い夢見て、またあした」
必死の抵抗も虚しく、俺の意識は霧散した。
アーノルドの意識が沈んだあと、ヴィンセントはその案外手入れされていない茶髪を撫で、すぅすぅと朗らかな寝息を立てる男の目元を拭った。
予想通りそこには、真っ黒なクマが刻まれている。
「……重度の不眠症。よくもまぁ、隠し通せたもんだわ」
屋敷へのトラウマかそれとも別の何かか。少なくとも心理的要因であり、他人に対しての警戒が一切解けていない理由だろう。
弟にでも添い寝して貰えば良いのだろうが……いや、逆効果だろうなぁ。
「弟くんちょーキレそう。俺だってやりたくて添い寝なんかしてないっつの」
ただなんとなく見過ごせない。こんなにも無茶をする患者は見たことがないからさ。
アーノルドは思いのほか子供体温で、それは彼の筋肉も影響しているのだろうけど、少なくとも昔想像していた氷のような冷たさはかけらもなかった。
「……ねみ……」
今日は自分もよく眠れそうだ、とヴィンセントはあくびを一つ。ホットワインの効果だろう。就寝前の温かい飲み物は基本的に体を休ませる効果がある。
知ってはいたが、実行したのは初めてだった。自分もまた不摂生な患者というところか。
ヴィンセントは全く起きないアーノルドを抱き枕のようにして眠りに落ちた。
その体が力が抜けるとなんとなく柔らかかったのもあるだろう。良質な筋肉は柔らかいのだ。
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