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第二章 レオンハルト編
闇に溶ける 8
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飛んできたものは黒い闇の塊だった。
まるでセシルさんに向かって飛んできたようだったが、ライア様や魔法騎士達の障壁によりセシルさんには届かなかった。
ライア様は私を見て固まるように呆然と見ている。
私に魔法障壁が間に合わないと思ったものが何故か間に合ったことに困惑しているのだろう。
「…今…何かしましたか…?」
ライア様は、自分自身の両手を見ながらそう言った。
そして、私を見据えるように話しかけた。
レオン様達を守っている魔法騎士達はライア様を呼んでいる。
魔法騎士達は一瞬だけ時間がゆっくりになったことに気付かなかったのだろう。
おそらく私とライア様だけが気付いたのだ。
多分あれは私が刻の精霊の祝福を受けているから起こったんだ。
精霊は気紛れだで、いつ助けてくれるかもわからないとオズワルド様が以前話してくれていた。
その間も闇の塊はレオン様達の障壁の中に入りたいのか、バンバンと跳ね返りながら突撃している。
魔法騎士達が応戦しているが塊が小さく攻撃が当たらないのだろう。
「ライア様!!」
魔法騎士がそう叫んだ時、闇の塊がレオン様のいる魔法障壁に入れず、急に私の方に向きを変え飛び掛かってきた。
「━━っキャアア!?」
今度こそダメだ!と体を傾け目を閉じてしまった。
その時、バサッと目の前が真っ暗になり、誰かが私を庇うように抱き締めた。
「ライア!リッチの残骸だ!始末しろ!」
迫力のあるその声はオズワルド様だった。
ライア様は、オズワルド様の掛け声でハッとし、暴れるように跳ね回る黒い塊を大きな水の球に閉じ込め一気に縮小させた。
そして、魔法騎士達が水の球ほど光魔法を命中させ、黒い塊は消えた。
ライア様のおかげで小さな黒い塊にやっと攻撃が当たったのだ。
そして、黒い塊から骨がカランと落ち、ライア様は踏み潰した。
「リディア、大丈夫か?」
「はい…あの…どこから?」
一体どこから現れたのか、全く気が付かなかった。
「闇に乗って来て上から飛び降りただけだが。」
ビックリした。驚き血の気が引いたがオズワルド様がいると何だか安心した。
「来てくださって嬉しいです…心配もしていました。」
「…そうか。」
オズワルド様の背中に手を回し抱きつくと、オズワルド様は私を優しく抱擁して下さった。
そんな中、レオン様とライア様の声でハッとした。
「セシル!しっかりしろ!セシル!?」
レオン様は不気味に動いていたセシルさんに必死で呼びかけていた。
「オズワルド様、大変です!セシルさんがおかしいのです!」
「…もう大丈夫だ。」
オズワルド様は私を抱き寄せたまま、セシルさんに近づいた。
「ライア、水の檻を解け。セシルはもう大丈夫だ。」
「…何だったのかご存知で?」
ライア様は水の檻を解除しながら聞いてきた。
「セシルはリッチの生け贄だった。リッチに呼ばれていたんだ。ここまで勝手に歩いて来たんじゃないのか?」
ライア様は、無言で聞いていた。
「ライア!セシルが目を覚まさないぞ!セシルを助けてくれ!」
ライア様はセシルさんの側で腰を下ろし顔を見た。
瞼を閉じているセシルさんは眠っているように見える。
「…眠りの魔法が効いていたんじゃないでしょうか?セシルは眠っていますよ。」
「…眠っているだけか?」
「おそらく…。」
レオン様はセシルさんを横抱きに抱き上げ、邸に連れて帰るぞ!と立ち上がった。
レオン様の目の周りは涙の跡が残っているように見え、何だか痛々しかった。
「…ライア、オズワルド、皆。助かった…感謝する。」
レオン様は一言そう言い残し邸へと走った。
まるでセシルさんに向かって飛んできたようだったが、ライア様や魔法騎士達の障壁によりセシルさんには届かなかった。
ライア様は私を見て固まるように呆然と見ている。
私に魔法障壁が間に合わないと思ったものが何故か間に合ったことに困惑しているのだろう。
「…今…何かしましたか…?」
ライア様は、自分自身の両手を見ながらそう言った。
そして、私を見据えるように話しかけた。
レオン様達を守っている魔法騎士達はライア様を呼んでいる。
魔法騎士達は一瞬だけ時間がゆっくりになったことに気付かなかったのだろう。
おそらく私とライア様だけが気付いたのだ。
多分あれは私が刻の精霊の祝福を受けているから起こったんだ。
精霊は気紛れだで、いつ助けてくれるかもわからないとオズワルド様が以前話してくれていた。
その間も闇の塊はレオン様達の障壁の中に入りたいのか、バンバンと跳ね返りながら突撃している。
魔法騎士達が応戦しているが塊が小さく攻撃が当たらないのだろう。
「ライア様!!」
魔法騎士がそう叫んだ時、闇の塊がレオン様のいる魔法障壁に入れず、急に私の方に向きを変え飛び掛かってきた。
「━━っキャアア!?」
今度こそダメだ!と体を傾け目を閉じてしまった。
その時、バサッと目の前が真っ暗になり、誰かが私を庇うように抱き締めた。
「ライア!リッチの残骸だ!始末しろ!」
迫力のあるその声はオズワルド様だった。
ライア様は、オズワルド様の掛け声でハッとし、暴れるように跳ね回る黒い塊を大きな水の球に閉じ込め一気に縮小させた。
そして、魔法騎士達が水の球ほど光魔法を命中させ、黒い塊は消えた。
ライア様のおかげで小さな黒い塊にやっと攻撃が当たったのだ。
そして、黒い塊から骨がカランと落ち、ライア様は踏み潰した。
「リディア、大丈夫か?」
「はい…あの…どこから?」
一体どこから現れたのか、全く気が付かなかった。
「闇に乗って来て上から飛び降りただけだが。」
ビックリした。驚き血の気が引いたがオズワルド様がいると何だか安心した。
「来てくださって嬉しいです…心配もしていました。」
「…そうか。」
オズワルド様の背中に手を回し抱きつくと、オズワルド様は私を優しく抱擁して下さった。
そんな中、レオン様とライア様の声でハッとした。
「セシル!しっかりしろ!セシル!?」
レオン様は不気味に動いていたセシルさんに必死で呼びかけていた。
「オズワルド様、大変です!セシルさんがおかしいのです!」
「…もう大丈夫だ。」
オズワルド様は私を抱き寄せたまま、セシルさんに近づいた。
「ライア、水の檻を解け。セシルはもう大丈夫だ。」
「…何だったのかご存知で?」
ライア様は水の檻を解除しながら聞いてきた。
「セシルはリッチの生け贄だった。リッチに呼ばれていたんだ。ここまで勝手に歩いて来たんじゃないのか?」
ライア様は、無言で聞いていた。
「ライア!セシルが目を覚まさないぞ!セシルを助けてくれ!」
ライア様はセシルさんの側で腰を下ろし顔を見た。
瞼を閉じているセシルさんは眠っているように見える。
「…眠りの魔法が効いていたんじゃないでしょうか?セシルは眠っていますよ。」
「…眠っているだけか?」
「おそらく…。」
レオン様はセシルさんを横抱きに抱き上げ、邸に連れて帰るぞ!と立ち上がった。
レオン様の目の周りは涙の跡が残っているように見え、何だか痛々しかった。
「…ライア、オズワルド、皆。助かった…感謝する。」
レオン様は一言そう言い残し邸へと走った。
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