405 / 519
【203.5話】 宣告の斧
しおりを挟む
リリアは王様からの依頼を遂行、デュラハンは撃退されダノンさん一家は無事、ナト村と周辺は平穏を取り戻した。
もっとも、結果的にはデュラハンの件は無事解決なのだが、もちろんリリアが直接対決で倒したとは言い難い状況であった。
リリアはデュラハンに薙ぎ払われた後、即座に冒険者仲間がなだれ込むようにリリアとデュラハンの間に割って入り撃退してしまった。
冒険者仲間が純粋にリリアを救ったかどうかは別として純粋な結果としてクエストは依頼通り終了。
デュラハンは人智を超えた強さをもっていたが「戦いは数だよ」の名言があるように、若干の怪我人を出したものの冒険者達が数と力で打倒するのをリリアは遠巻きに見ていた。
倒されたデュラハンは光となって散っていった。
これで来年以降までは宣告に現れないだろう。
その後、現場は誰の手柄か、勇者対デュラハン賭けは勝負上どういう結果になるのか、喧々諤々として討伐以上の混乱だった。
「デュラハンを倒したのは俺達だ!」「掛け金の支払いはどうなるんだ!」「デュラハン饅頭、投げ売りセール開始!」様々な声で揉める人込み。
「良い働きをしたとは言い難いけど、一件落着したみたいだね」ペコがリリアに声をかけてきた。もちろんアリスも一緒。
「うん… これで良かったのか… とにかくクエストは完了だね」リリアも少し苦笑い。
「あら、仕事って倒す瞬間だけではないわよ。この10日間、巡回して当直してきちんと働いていたのだから評価されるべきよ」アリスが微笑む。
「誰の一撃で最後デュラハンを倒したか、誰の攻撃が最も効果的だったのか等は王宮に報告する書類上あまり意味のない事です。王様からの依頼は確実に遂行され完了と記録されますよ、リリア」ディルも安堵の表情。
「リリア、お疲れ様でした。戦いの場面は記事になりませんが勇者の仕事を終えての取材をさせてもらいますよ」ピエンもペンとメモを持ってお祝いに来た。
他の情報紙の者は誰が最後にデュラハンを倒したかもめる冒険者達の輪の中にいる。
「ありがとうございました。大変な騒ぎでしたがあまり不安も感じることなく家族全員無事で乗り越える事ができました。珍しい体験をさせていただきました。王国と勇者様に感謝です」
リリアがダノン家に行くと旦那さんが一家を代表して挨拶してくれた。
命の危険どころか珍事の連続で飽きない十日間だったに違いない。
「この度をお疲れ様でした。王国に依頼を出していたのでダノンさんと代理で依頼の手紙を出したかたから書類にサインを… はい、こちらとこちら… 今回一般魔物退治ではなく特別指定で… この書類」
ディルはすかさず書類をかたづけている。
「… 何か… 自分で倒してないから実感ないけど… これで本当に撃退できたの?戻ってこないの?」リリアが首を傾げる。
「じゃぁ、あれを貰おうか」ペコはいたずらっぽくウィンクすると宣告の斧を指さした。
未だにダノン家の玄関先に斧が刺さっている。
「あ… 斧だけ残ってるんだね。あれって倒した今、引き抜けるの?」リリア。
「私も実際に見るのは初めてだけど話によればデュラハンを倒しても消えないくて貰おうと思ったら貰える物らしいよ」ペコが説明する。
リリアは壁に深く刺さる斧に手をかけた。
「…っよ… っく… 抜けないじゃない… これってまだ… バグ!!」
深く刺さった斧を引き抜こうとして思いっきり体重かけたら突然壁から斧が抜けた。リリアは変な声を出しながら玄関からひっくり返った。お尻をしこたま強打したようだ。痛がっている。
「っ痛ぁい… 斧重すぎだよ… これってマジックアイテムか何か特別な何かあるの?価値があるの?」リリアは斧を手に立ち上がる。お尻が激痛。
「デュラハンの宣告の斧」
極端に短い柄と大きな丸刃の斧で柄を含め全体が鉄で出来ている。
柄と斧の側面には抽象的だが力強い彫刻が施され刃の反対になる部分には鎖とツタが絡まるような装飾がある。
クラシックなデザインで年代物と一目でわかる。
見た目以上の重量でオーガ、オーク、ベアマン等の戦闘民族系でもないと使いこなせないだろう。少なくともリリアでは両手で「よっこらしょ」的になんとか振りかぶるような重武器だが、両手で握るには柄が短い。恐らく片手で扱える筋力がないと振り回すのも一苦労だろう。
特に何かの魔力があるわけでも打撃ボーナスがつく武器でもない。
刃もどちらかと言うと切れ味は良くなく、重量でぶつ切りにする感覚。
同じ斧武器でも街中で売られている物の方がバランスも切れ味も上だろう。
ただし「デュラハンの宣告の斧の所有者はデュラハンに襲われることはない」との伝説があり、オークション等では良い値がつくコレクターアイテム。
ただし、デュラハンの行動は気まぐれなので宣告の斧を所有していたから襲われなかったのか、宣告を受けないのかは確かめようがなく噂の域をでない。
デュラハンを撃退した夜は集まった者たちで大騒ぎだった。
デュラハンの出現が夕刻過ぎだったこともあり、野次馬も商人も翌朝村を発つのだろう。リリア達は屋台で大盛り上がりだった。
「ディル、お城に帰るまでは王国が食事代出すんだよね?… やったー!皆、牛肉の美味しいとこ頼んで乾杯よ!」
リリアはお肉を食べて葡萄酒を飲んではしゃいてでいたが、ペコ達が気がついたら結構早く馬車の荷台で寝ていた。
宣告の斧はオーガのドルソットが貰いに来たが扱い勝手が良くなく、何人かの手を回った後にリリアの手に戻ってきた。
「えぇ?これドルソットにあげたのに戻ってきたの?」リリアが返しに来たリザードマンのホロルドンに聞き返す。
「重いわりに切れないんだぜ。要らねぇよ。え?…持っているだけでデュラハン避けになる? っは!願ったりだ、返り討ちにしてやるよ。魔除けになるならリリアが持ってればいいだろ」と答えて斧を返しに来た。
どうやら皆同じ様な意見にたどり着いているようだ。
誰がデュラハンを倒したかはともかく、リリアはクエスト完了。
収穫期になり秋の虫の声の中リリアは馬車で寝入っている。
もっとも、結果的にはデュラハンの件は無事解決なのだが、もちろんリリアが直接対決で倒したとは言い難い状況であった。
リリアはデュラハンに薙ぎ払われた後、即座に冒険者仲間がなだれ込むようにリリアとデュラハンの間に割って入り撃退してしまった。
冒険者仲間が純粋にリリアを救ったかどうかは別として純粋な結果としてクエストは依頼通り終了。
デュラハンは人智を超えた強さをもっていたが「戦いは数だよ」の名言があるように、若干の怪我人を出したものの冒険者達が数と力で打倒するのをリリアは遠巻きに見ていた。
倒されたデュラハンは光となって散っていった。
これで来年以降までは宣告に現れないだろう。
その後、現場は誰の手柄か、勇者対デュラハン賭けは勝負上どういう結果になるのか、喧々諤々として討伐以上の混乱だった。
「デュラハンを倒したのは俺達だ!」「掛け金の支払いはどうなるんだ!」「デュラハン饅頭、投げ売りセール開始!」様々な声で揉める人込み。
「良い働きをしたとは言い難いけど、一件落着したみたいだね」ペコがリリアに声をかけてきた。もちろんアリスも一緒。
「うん… これで良かったのか… とにかくクエストは完了だね」リリアも少し苦笑い。
「あら、仕事って倒す瞬間だけではないわよ。この10日間、巡回して当直してきちんと働いていたのだから評価されるべきよ」アリスが微笑む。
「誰の一撃で最後デュラハンを倒したか、誰の攻撃が最も効果的だったのか等は王宮に報告する書類上あまり意味のない事です。王様からの依頼は確実に遂行され完了と記録されますよ、リリア」ディルも安堵の表情。
「リリア、お疲れ様でした。戦いの場面は記事になりませんが勇者の仕事を終えての取材をさせてもらいますよ」ピエンもペンとメモを持ってお祝いに来た。
他の情報紙の者は誰が最後にデュラハンを倒したかもめる冒険者達の輪の中にいる。
「ありがとうございました。大変な騒ぎでしたがあまり不安も感じることなく家族全員無事で乗り越える事ができました。珍しい体験をさせていただきました。王国と勇者様に感謝です」
リリアがダノン家に行くと旦那さんが一家を代表して挨拶してくれた。
命の危険どころか珍事の連続で飽きない十日間だったに違いない。
「この度をお疲れ様でした。王国に依頼を出していたのでダノンさんと代理で依頼の手紙を出したかたから書類にサインを… はい、こちらとこちら… 今回一般魔物退治ではなく特別指定で… この書類」
ディルはすかさず書類をかたづけている。
「… 何か… 自分で倒してないから実感ないけど… これで本当に撃退できたの?戻ってこないの?」リリアが首を傾げる。
「じゃぁ、あれを貰おうか」ペコはいたずらっぽくウィンクすると宣告の斧を指さした。
未だにダノン家の玄関先に斧が刺さっている。
「あ… 斧だけ残ってるんだね。あれって倒した今、引き抜けるの?」リリア。
「私も実際に見るのは初めてだけど話によればデュラハンを倒しても消えないくて貰おうと思ったら貰える物らしいよ」ペコが説明する。
リリアは壁に深く刺さる斧に手をかけた。
「…っよ… っく… 抜けないじゃない… これってまだ… バグ!!」
深く刺さった斧を引き抜こうとして思いっきり体重かけたら突然壁から斧が抜けた。リリアは変な声を出しながら玄関からひっくり返った。お尻をしこたま強打したようだ。痛がっている。
「っ痛ぁい… 斧重すぎだよ… これってマジックアイテムか何か特別な何かあるの?価値があるの?」リリアは斧を手に立ち上がる。お尻が激痛。
「デュラハンの宣告の斧」
極端に短い柄と大きな丸刃の斧で柄を含め全体が鉄で出来ている。
柄と斧の側面には抽象的だが力強い彫刻が施され刃の反対になる部分には鎖とツタが絡まるような装飾がある。
クラシックなデザインで年代物と一目でわかる。
見た目以上の重量でオーガ、オーク、ベアマン等の戦闘民族系でもないと使いこなせないだろう。少なくともリリアでは両手で「よっこらしょ」的になんとか振りかぶるような重武器だが、両手で握るには柄が短い。恐らく片手で扱える筋力がないと振り回すのも一苦労だろう。
特に何かの魔力があるわけでも打撃ボーナスがつく武器でもない。
刃もどちらかと言うと切れ味は良くなく、重量でぶつ切りにする感覚。
同じ斧武器でも街中で売られている物の方がバランスも切れ味も上だろう。
ただし「デュラハンの宣告の斧の所有者はデュラハンに襲われることはない」との伝説があり、オークション等では良い値がつくコレクターアイテム。
ただし、デュラハンの行動は気まぐれなので宣告の斧を所有していたから襲われなかったのか、宣告を受けないのかは確かめようがなく噂の域をでない。
デュラハンを撃退した夜は集まった者たちで大騒ぎだった。
デュラハンの出現が夕刻過ぎだったこともあり、野次馬も商人も翌朝村を発つのだろう。リリア達は屋台で大盛り上がりだった。
「ディル、お城に帰るまでは王国が食事代出すんだよね?… やったー!皆、牛肉の美味しいとこ頼んで乾杯よ!」
リリアはお肉を食べて葡萄酒を飲んではしゃいてでいたが、ペコ達が気がついたら結構早く馬車の荷台で寝ていた。
宣告の斧はオーガのドルソットが貰いに来たが扱い勝手が良くなく、何人かの手を回った後にリリアの手に戻ってきた。
「えぇ?これドルソットにあげたのに戻ってきたの?」リリアが返しに来たリザードマンのホロルドンに聞き返す。
「重いわりに切れないんだぜ。要らねぇよ。え?…持っているだけでデュラハン避けになる? っは!願ったりだ、返り討ちにしてやるよ。魔除けになるならリリアが持ってればいいだろ」と答えて斧を返しに来た。
どうやら皆同じ様な意見にたどり着いているようだ。
誰がデュラハンを倒したかはともかく、リリアはクエスト完了。
収穫期になり秋の虫の声の中リリアは馬車で寝入っている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』
segakiyui
ファンタジー
出戻り姫と噂に高いシャルンは、5回目の婚儀を迎える。
今度の相手はカースウェル王国のレダン王。剣技に優れ、温厚誠実な王は結婚相手としては申し分ないはず。けれど、この結婚には決して成立されてはならない理由があった……。
辛い過去を乗り越え、シャルンは新たな世界へ踏み出す。
世界を滅ぼす龍を右手に、愛しいレダンに守られながら。
『花咲』と龍を巡るラブストーリー、再開。毎月第2、4火曜日連載。8月は8/26に。
第1話 出戻り姫と腹黒王
第2話 砂糖菓子姫とケダモノ王
第3話 花咲姫と奔流王
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
愛しの第一王子殿下
みつまめ つぼみ
恋愛
公爵令嬢アリシアは15歳。三年前に魔王討伐に出かけたゴルテンファル王国の第一王子クラウス一行の帰りを待ちわびていた。
そして帰ってきたクラウス王子は、仲間の訃報を口にし、それと同時に同行していた聖女との婚姻を告げる。
クラウスとの婚約を破棄されたアリシアは、言い寄ってくる第二王子マティアスの手から逃れようと、国外脱出を図るのだった。
そんなアリシアを手助けするフードを目深に被った旅の戦士エドガー。彼とアリシアの逃避行が、今始まる。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる